2011年度(第84回)アカデミー賞外国語映画賞|最終選考に進む9作品(外国語映画賞 ショートリスト) 発表|日本代表作『一枚のハガキ』は落選

映画芸術科学アカデミーは2011年度(第84回)アカデミー賞外国語映画賞の最終選考に進む9作品(アカデミー賞外国語映画賞 ショートリスト)を発表しました。この9作品は、エントリーされた63作品(1ヶ国につき1作品の出品)の中から選ばれました。

この9作品の中から、最終的なノミネート作品5作品が選ばれます。



● 映画芸術科学アカデミー 公式サイトのプレスリリース
 9 Foreign Language Films Vie for Oscar[レジスタードトレードマーク]



● 映画芸術科学アカデミー 公式サイト(トップページ)
 The Academy of Motion Picture Arts and Sciences

---------------------------------------------------------------------------------------


2011年度(第84回)アカデミー賞外国語映画賞 最終選考に進む9作品

(出品国アルファベット順に)


闇を生きる男
英題|Bullhead
原題|Rundskop
監督|ミヒャエル・R・ロスカム Michael R. Roskam
出品国|ベルギー




ぼくたちのムッシュ・ラザール
英題|Monsieur Lazhar
監督|フィリップ・ファラルドー Philippe Falardeau
出品国|カナダ




SuperClásico(原題)
監督|オーレ・クリスチャン・マセン Ole Christian Madsen
出品国|デンマーク




Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち
英題|Pina
監督|ヴィム・ヴェンダース Wim Wenders
出品国|ドイツ




別離
英題|A Separation
別英題|Nader and Simin, A Separation
原題|Jodai-e Nader az Simin
監督|アスガー・ファルハディ Asghar Farhadi
出品国|イラン




フットノート
英題|Footnote
原題|Hearat Shulayim
監督|ヨセフ・シダー Joseph Cedar
出品国|イスラエル




Omar Killed Me(英題)
原題|Omar m'a tuer 
監督|ロシュディ・ゼム Roschdy Zem
出品国|モロッコ




ソハの地下水道
英題|In Darkness
原題|W ciemnosci
監督|アグニエシュカ・ホランド Agnieszka Holland
出品国|ポーランド




セデック・バレ
(セデック・バレ 第一部 太陽旗)
(セデック・バレ 第二部 虹の橋)
英題|Seediq Bale (Warriors of the Rainbow: Seediq Bale)
原題|賽徳克 巴莱 (〔セデック・バレ / セディック・バレ〕)
監督|ウェイ・ダーション(魏徳聖) Wei Te-Sheng
出品国|台湾


----------------------------------------------------------------------------------------

最終選考に進む作品として有望視されていたけれど落選した、主な候補


Where Do We Go Now?
原題|En maintenant, on va ou?
監督|ナディーン・ラバキー Nadine Labaki
出品国|レバノン



ル・アーヴルの靴みがき
原題/英題|Le Havre
監督|アキ・カウリスマキ Aki Kaurismaki
出品国|フィンランド



わたしたちの宣戦布告
英題|Declaration of War
原題|La guerre est declaree
監督|ヴァレリー・ドンゼッリ Valerie Donzelli
出品国|フランス



MISS BALA/銃弾
英題|Miss Bala
監督|ヘラルド・ナランホ Gerardo Naranjo
出品国|メキシコ



Happy, Happy(英題)
原題|Sykt lykkelig
監督|アンネ・セウィツキー Anne Sewitsky
出品国|ノルウェイ



The Flowers of War(英題)
原題|金陵十三钗
監督|チャン・イーモウ(張 芸謀) Zhang Yimou
出品国|中国



エリート・スクワッド ブラジル特殊部隊BOPE
英題|Elite Squad 2: The Enemy Within / Elite Squad: The Enemy Within)
監督|ジョゼ・パジーリャ (ジョゼ・パヂーリャ) Jose Padilha (Jose Padilha)
出品国|ブラジル



昔々、アナトリアで
英題|Once Upon A Time in Anatolia
原題|Bir Zamanlar Anadolu'da
監督|ヌリ・ビルゲ・ジェイラン Nuri Bilge Ceylan
出品国|トルコ


---------------------------------------------------------------------------------------

2011年トロント国際映画祭観客賞受賞作であるレバノン代表作『Where Do We Go Now?』(ナディーン・ラバキー監督)、フィンランド代表作『ル・アーヴルの靴みがき(Le Havre)』(アキ・カウリスマキ監督)の、この段階での落選は驚きです。この2作品はノミネート5作品の中に入ってもおかしくないと考えられていたし。あと、メキシコの『MISS BALA/銃弾』もかなり有望視されていたのに予選突破ならず、でした。今回、中南米からは選ばれませんでしたね。大きな映画祭で受賞した作品を2年連続して送り込んできたトルコも、2年連続してこの段階で落とされてしまいました。あと、相変わらず「ナチスもの」も選んでいます。

昨年からの傾向としては……
● 「ハリウッドアクションもの」テイストの戦争映画を1作品チョイス
● 昨年度の『籠の中の乙女』(英題:Dogtooth)同様、奇抜で毒々しいタイプも1作品チョイス

こんな感じですかね。でも、はっきり言って傾向など有って無きが如くで、相変わらずこの部門は「ミステリー・ゾーン」です。長編ドキュメンタリー映画部門や短編映画部門は来年度以降選考方法を変更するようなので、この部門もアカデミー会員の全員投票にするよう早く変更してほしいものです。


+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

【追記】

2011年度(第84回)アカデミー賞外国語映画賞の結果は以下のとおり。 ★ …… 受賞

別離
 英題|A Separation
 別英題|Nader and Simin, A Separation
 原題|Jodai-e Nader az Simin
 監督|アスガー・ファルハディ Asghar Farhadi
 出品国|イラン



闇を生きる男
英題|Bullhead
原題|Rundskop
監督|ミヒャエル・R・ロスカム Michael R. Roskam
出品国|ベルギー



ぼくたちのムッシュ・ラザール
英題|Monsieur Lazhar
監督|フィリップ・ファラルドー Philippe Falardeau
出品国|カナダ



フットノート
英題|Footnote
原題|Hearat Shulayim
監督|ヨセフ・シダー Joseph Cedar
出品国|イスラエル



ソハの地下水道
英題|In Darkness
原題|W ciemnosci
監督|アグニエシュカ・ホランド Agnieszka Holland
出品国|ポーランド




共通テーマ:映画

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。