英国アカデミー賞:ルール改定と2012年度日程の発表

英国アカデミー賞のルール改定と2012年度日程のアナウンスがありました。

【参照記事】
The Wrap  BAFTA Trims Voting Procedure, Moves Noms Up a Week



英国アカデミー賞では、昨年度までは三回の投票が行われていました。まず一回目の投票が終わった時点で一回目の投票結果による各部門のトップ15作品がロングリストとして発表され、その後二回目の投票で最終的なノミネーションが決まり、そして、そのノミネート作・ノミネート者に対しもう一度投票し(=三回目の投票/6部門のみが英国アカデミー会員の全員投票)で受賞作・受賞者が決定していました。これが2回の投票で受賞者が決定するようになるそうです。第一回目の投票でノミニーが決まり第二回目の投票で受賞者が決まるようになり、今まで有ったロングリスト発表が無くなるということですね。

そして、第一回目投票(=ノミネーションを決める投票)・第二回目投票(=受賞者を決める投票)ともに、すべての英国アカデミー会員が作品賞(The Best Film) と4つの俳優賞(主演男優賞・主演女優賞・助演男優賞・助演女優賞)に投票できるようになる、とのこと。(ちなみに米国アカデミー賞では、4つの俳優賞のノミニー決定は会員の全員投票ではなく、アカデミー会員のうち俳優分科会に属している会員のみの投票で決まります。そして受賞者決定は会員の全員投票。)

脚色賞・脚本賞・撮影賞・衣装デザイン賞・監督賞・編集賞・メイクアップ&ヘア賞・作曲賞・美術賞・音響賞・特殊視覚効果賞の11部門は、ノミニー・受賞者共に、それぞれ個別の分科会に所属する会員の投票で決まります。

アニメーション映画賞・ドキュメンタリー映画賞・外国語映画賞・英国映画賞は、ノミニー・受賞者共に、各部門で専門知識のある会員が投票で決めます。 新人賞(Outstanding Debut)・短編映画2賞は審査員が決定します。


2012年度(第66回)英国アカデミー賞 日程(現地日時) (予定)
ノミネーション発表 2013年01月09日(水)
授賞式        2013年02月10日(日)


● 英国映画テレビ芸術アカデミー 公式サイト(トップページ)
  British Academy of Film and Television Arts
  http://www.bafta.org/


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英国アカデミー賞は会員の全員投票で受賞者が決まる部門がかなり少なく、特に技術部門は専門家が同業者を審査するという色合いが米国アカデミー賞より一段と強いということですね。部門によっては審査員が別箇に存在する、というのも面白いですね。



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