2013年度(第86回)アカデミー賞:アカデミー会員全員が全24部門で投票資格を持つことが可能に。

映画芸術科学アカデミーの会長 Hawk Koch は2013年05月04日に行われたアカデミー会員たちとの会合で、アカデミー賞24部門のすべての部門でアカデミー会員の全員が自動的に投票資格を持つことが可能となるようにすると発表しました。

またアカデミーの理事会は、短編ドキュメンタリー部門と外国語映画賞部門の投票において、ノミネート作品の映画館での鑑賞とDVDでの鑑賞という両方の鑑賞方法で投票が可能となるようにルール改訂する計画を承認しました。

映画芸術科学アカデミーがアカデミー会員に対して外国語映画賞・長編ドキュメンタリー映画賞部門・短編ドキュメンタリー映画賞部門、短編アニメーション映画賞・短編実写映画賞部門の5部門のスクリーナー(試写用のDVD)を最終投票(=受賞作決定のための投票)の前までに提供します。今までは、投票するためには(鑑賞したという確認を取るために)定められたシアターで候補作(ノミネート作品)を見る必要がありました。なお、24部門すべての部門でのノミネーションの過程は変わらないとのこと。


● 公式サイト内 プレスリリース (2013年05月04日付け)
Academy Announces Rule Change in Two Categories


ということで、アカデミー会員は全部門の受賞決定作選定に関わることが可能になった、ということですね。ただしノミネート作を決めるのは今まで通り(作品賞以外は)各分科会の所属している会員の投票で決まる(部門によってはオリジナルな特殊ルールもあり)、ということです。これは大きな改変で、この改訂は好ましいことです。受賞作決定の投票のためにあらかじめ定められたシアターで定められた日程に試写されたものを見る、なんてリタイア状態の方ならともかく忙しい現役映画関係者には困難なこと。それにDVDでの鑑賞による投票不可、なんて今の時代にそぐわないですもん。 外国語映画賞など本当はノミネーション自体も全員投票できるようになると傾向が変ってくると思うのですが、まぁそこまで変更するにはまだまだ時間がかかる(もしくは、そういうふうには改訂出来ない)ということですね。




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