2013年カンヌ国際映画祭|受賞結果|パルム・ドールはどの作品?
2013年(第66回)カンヌ国際映画祭の授賞式が行われ、受賞結果が発表されました。是枝裕和監督作『そして父になる』が審査員賞(Prix du Jury /The Jury Prize)を受賞しました。
【参照記事】 indiewire
'Blue is the Warmest Color' Wins the Palme d'Or at the 2013 Cannes Film Festival; Berenice Bejo and Bruce Dern Win Acting Honors
● 2013年カンヌ国際映画祭 公式サイト内での発表
(日本語ページ) 受賞作 - 第66回カンヌ映画祭全受賞作
2013年(第66回)カンヌ国際映画祭は2013年05月15日から05月26日まででした。
メイン・コンペティション部門
審査員長
スティーヴン・スピルバーグ Steven Spielberg
(アメリカの映画監督 / プロデューサー)
審査員
ヴィディヤ・バラン Vidya Balan
(インドの女優)
河瀬直美 Naomi Kawase
(日本の映画監督)
ニコール・キッドマン Nicole Kidman
(豪州の女優 / プロデューサー)
リン・ラムジー Lynne Ramsay
(イギリスの映画監督 / 脚本家 / プロデューサー)
ダニエル・オートゥイユ Daniel Auteuil
(フランスの男優 / 映画監督)
アン・リー Ang Lee
(台湾の映画監督 / プロデューサー / 脚本家)
クリスティアン・ムンジウ Cristian Mungiu
(ルーマニアの映画監督 / 脚本家 / プロデューサー)
クリストフ・ヴァルツ Christopher Waltz
(オーストリアの男優)
短編映画部門 (シネフォンダシヨン部門審査員と兼任)
審査委員長
ジェーン・カンピオン Jane Campion
(ニュージーランドの映画監督 / 脚本家)
審査員
Maji-da Abdi
(エチオピアの女優 / 監督 / プロデューサー)
ニコレッタ・ブラスキ Nicoletta Braschi
(イタリアの女優 / プロデューサー)
Nandita Das
(インドの女優 / プロデューサー)
セミフ・カプランオール Semih Kaplanoglu(Semih Kaplanoğlu)
(トルコの監督 / 脚本家 / プロデューサー)
カメラ・ドール(=新人監督賞)
審査員長
アニエス・ヴァルダ Agnès Varda
(フランスの映画監督)
審査員
イザベル・コイシェ Isabelle Coixet
(スペインの映画監督)
レジス・ヴァルニエ Régis Wargnier
(フランスの映画監督)
クロエ・ロランド Chloé Rolland
(映画批評家〔Syndicat Français de la Critique de Cinéma〕)
ミシェル・アブラモヴィッチ Michel Abramowicz
(フランスの撮影監督 / 写真家)
エリック・ギラ Eric Guirado
(スペインの映画監督 / 脚本家)
Gwénolé Bruneau
(コダック・エンターテインメント社映画部門
フランス&ベネルクスのセールス・マネージャー)
● カンヌ国際映画祭 公式サイト(日本語ページ)
http://www.festival-cannes.com/jp.html
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2013年(第66回)カンヌ国際映画祭 受賞結果
(Le Festival International du Film de Cannes / Festival de Cannes)
(Cannes International Film Festival)
なお、各賞の記述順を修正しました。順番はカンヌ国際映画祭公式サイトの発表に準じてあります。(2013/05/28 記)
【コンペティション部門】 In Competition
パルム・ドール (=カンヌ国際映画祭の最高賞) Palme d'Or
アデル、ブルーは熱い色
英題:The Life of Adele
別英題:Blue Is the Warmest Color(読み|ブルー・イズ・ザ・ウォーメスト・カラー)
原題:La Vie d'Adèle - Chapitre 1&2 (Le bleu est une couleur chaude)
監督:アブドゥラティフ・ケシシュ Abdellatif Kechiche
出演者:アデル・エグザルチョプロス、レア・セドゥ
製作国:フランス
脚本:アブドゥラティフ・ケシシュ
ガーリア・ラクロワ
原作:Julie Maroh
撮影:Sofian El Fani
出演:アデル・エグザルチョプロス、レア・セドゥ、Jeremie Laheurte、
Catherine Salée、オーレリアン・ルコワン、Sandor Funtek、他
北米配給:サンダンス・セレクツ
映画.comのこの記事によると主演の女優ふたりもパルムドール受賞扱いとのこと。へえー。スピルバーグ監督が授賞式でこの二人の女優さんに対しても言及したとのことでしたが・・・・・・。こういう手があったか・・・。(去年のベネチア国際映画祭でもこの手を使えば・・・そうすれば金獅子賞受賞作は変ってたね。)
審査員特別グランプリ Grand Prix
インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌
英題:Inside Llewyn Davis
監督:イーサン・コーエン Ethan Coen
ジョエル・コーエン Joel Coen
製作国:アメリカ
脚本:イーサン・コーエン
ジョエル・コーエン
撮影:ブリュノ・デルボネル
出演:オスカー・アイザック、キャリー・マリガン、ジャスティン・ティンバーレイク、
ギャレット・ヘドランド、ジョン・グッドマン、F・マーレイ・エイブラハム、他
北米配給:CBSフィルムズ
監督賞 Prix de la mise en scène (The Best Director Award)
エリ(←2013東京国際映画祭時の邦題)
原題:Heli
監督:アマト・エスカランテ Amat Escalante
製作国:メキシコ
撮影:Lorenzo Hagerman
編集:ナタリア・ロペス
出演:Armando Espitia、リンダ・ゴンザレス、
Juan Eduardo Palacios、他
審査員賞 Prix du Jury (The Jury Prize)
そして父になる
英題:Like Father, Like Son
監督:是枝裕和 Hirokazu Koreeda
製作国:日本
脚本:是枝裕和
撮影:瀧本幹也
出演:福山雅治、尾野真千子、真木よう子、
リリー・フランキー、二宮慶多、黄升炫、
風吹ジュン、國村隼、樹木希林、夏八木勲、他
日本配給:ギャガ
※ 『そして父になる』 公式サイト http://soshitechichininaru.gaga.ne.jp/
※ 劇場公開は2013年10月05日 09月28日より(予定)。 また、09月24日~27日は先行上映予定。
脚本賞 Prix du scénario (The Best Screenplay Award)
ジャ・ジャンクー(賈樟柯) JIA Zhangke(Jia Zhang Ke)
作品:罪の手ざわり
英題:A Touch of Sin
原題:Tian Zhu Ding / 天注定
監督:ジャ・ジャンクー(賈樟柯) JIA Zhangke(Jia Zhang Ke)
製作国:中国 / 日本
製作会社:オフィス北野
脚本:ジャ・ジャンクー(賈樟柯)
撮影:ユー・リクウァイ Yu Likwai
女優賞 Prix d'interprétation féminine (The Best Actress Award)
ベレニス・ベジョ Bérénice Bejo
作品:ある過去の行方
英題:The Past
原題:Le Passé
監督:アスガー・ファルハディ Asghar Farhadi
製作国:フランス
脚本:アスガー・ファルハディ
撮影:マームード・カラリ
出演:ベレニス・ベジョ、タハール・ラヒム、ババク・カリミ、
アリ・モサファ、ポリーヌ・ビュルレ、他
北米配給:ソニー・ピクチャーズ・クラシックス
男優賞 Prix d'interprétation masculine (The Best Actor Award)
ブルース・ダーン Bruce Dern
作品:ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅
英題:Nebraska
監督:アレクサンダー・ペイン Alexander Payne
製作国:アメリカ
脚本:ボブ・ネルソン
撮影:フェドン・パパマイケル
編集:ケヴィン・テント
出演:ブルース・ダーン、ウィル・フォーテ、ステイシー・キーチ、
ボブ・オデンカーク、デヴィン・ラトレイ、ランス・ハワード、他
北米配給:パラマウント・ピクチャーズ
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ヴァルカン賞(アーティスト・テクニシャン / 芸術技巧者のために)
Vulcain Prize for an artist technician, awarded by the C.S.T.
※ ヴァルカン(Vulcain)はスポンサー名。
Grigris (読み|グリグリス)
監督 マハマト=サレ・ハルーン Mahamat-Saleh Haroun
製作国 チャド / フランス
撮影 アントワーヌ・エベルレ
編集 マリー=エレーヌ・ドゾ
出演 Soulémane Démé、Cyril Guei、Anaïs Monory、他
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【短編映画部門】 Short Films
パルム・ドール Palme d'Or du court métrage (The Short Film Palme d'Or)
Safe (13分)
監督:Moon Byounggon
製作国:韓国
スペシャル・メンション Mention Spéciale (The Short Film - Special Mention)
※ 2作品のタイ受賞
● Hvalfjordur (15分)
英題:Whale Valley
監督:Gudmundur Arnar Gudmundsson
製作国:アイスランド Iceland
デンマーク Denmark
● 37°4 S (11分)
監督:Adriano Valerio
製作国:フランス France
佐々木想監督の『隕石とインポテンツ』は残念ながら受賞なりませんでした。
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カメラ・ドール(新人監督賞) Caméra d'Or
イロイロ ぬくもりの記憶
英題:Ilo Ilo
監督:アンソニー・チェン Anthony Chen
製作国:シンガポール
※ 2010年東京フィルメックス "ネクスト・マスターズ最優秀企画賞" 受賞作。
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昨年の『愛、アムール』同様、下馬評でトップだった作品がパルムドールを受賞しました。(ランタイムが187分・・・長い映画だ・・・) 批評家たちの評価が割れ気味だった『Heli』(監督賞受賞)以外はほぼ前評判通り・予想通りで、順当といってよいのではないでしょうか。批評家の評判もよく且つ受賞予想で名が挙がったのに何も受賞できず終いだったのはパオロ・ソレンティーノの『The Great Beauty』くらいで(スピルバーグが感激したということで名が挙がった『The Immigrant』は批評家たちの評価が良くないので・・・)あとは"きちんと割り振った"という感じ。バランス感覚が発揮された結果が出たという印象。今回のコンペティションは常連や著名な監督がずらりと並びそもそもちょっと刺激の少ないラインナップだったし審査員長がスピルバーグ監督ということで(あの方はこういう場面で冒険心を出す人ではないでしょうから。)、攻撃的・意外性のある結末は出にくい環境にあったと思います。
世界各地で同性婚の法制化が進んでいる中で「同性愛もの映画」が最高賞を受賞したのは時代の空気を反映していて良いと思います。(今回の審査員の一人、アン・ーリーは同性愛もの映画でアカデミー賞作品賞受賞を逃した経験がある。) 今回のカンヌでアジア地域の作品が好結果を出したのは審査員にアジア人が3名入っていたことの影響もあったのではないでしょうか。カメラドールもシンガポールの映画へいきました。(カメラドールを決定する審査員はコンペの審査員とは別ですが。) ああそうだ、ある視点部門の受賞作もアジア地区の作品でした。 日本からはコンペへ2作品もエントリーされ短編部門にもエントリーされ、是枝監督とオフィス北野が製作にかかわっているジャ・ジャンクー監督がオフィシャルの賞を受賞したということで、日本関連作は今回大成功だったのではないでしょうか。審査員にも日本人が選ばれましたしね。
福山さんは一部で男優賞候補に挙げられてもいましたが、『そして父になる』の批評家のレビューでは(子役でなく)大人の俳優に関しては特に言及はなかったし、レビュー内で「日本のTVスター」「J-POPスター」という表現を使って福山さんの紹介をしていたところから察するに福山さんの男優賞受賞など到底望むべくこともない状況だったでしょう。報道により『そして父になる』のパルムドール受賞や福山さん男優賞受賞を本気で期待した方にとっては物足りない結果だったかもしれませんが、特に日本のTVでの報道は"盛ってある"ので・・・・・・。
『そして父になる』は、カンヌでのレビューを読むと抑制が効いた演出で真っ当な作品だけれど見ていて話の中に巻き込まれていく感覚が持ちにくく、また道徳面で一方的なオチがついているようで(道徳的だからこそエキュメニカル審査員賞のスペシャル・メンションを受賞したのでしょう)、その「道徳面で一方的」という点でカンヌのパルムドール向きではないような気が・・・。"父子の関係"が自身の作品作りの一大テーマになっているスピルバーグが審査員長でなければパルムドール受賞有望作のひとつにはならなかったのではないでしょうか。逆に、道徳的で心温まるオチというのは一般観客にはアピール度は高いし受賞効果もあって興行的には良い結果が出るのでは。 このまま10月公開じゃ今年のアカデミー賞外国語映画賞部門の日本代表作にはなれない(自国の映画館で9月末までに一週間以上公開した作品でないと同部門へ出品資格が無い)けど、いいの? 道徳的で心温まるオチというのはアカデミー賞外国語映画賞向きだし、各国から出品されてくるたくさんの候補作の中でカンヌでの受賞歴が有る作品は一目置いてもらえるというアドバンテージがあるのに。9月あたりに一週間~10日間先行上映をやればいいのにね。 (2013/07/02 記) 『そして父になる』の公開日は9月28日に変更されました。また、9月24~27日の4日間は全国の劇場で先行上映されます。
シネマトゥデイ 2013年05月28日付け記事
是枝監督が凱旋帰国!受賞後のオファーは「殺到」ならず?【第66回カンヌ国際映画祭】
「作品を観て、賞から外すつもりはなかった。なんらかの賞を与えようと思っていた」って・・・・・・世界中の多くの人々が予想した通りのスピルバーグ監督の発言。スピルバーグさん、ナイス。分かりやすい。
Sponichi Annex 2013年05月31日付け
「そして父になる」カンヌ効果で公開前倒し検討 フジ亀山氏明かす
映画.com 2013年07月02日付け記事
福山主演カンヌ審査員賞受賞作「そして父になる」公開日繰り上げ決定!
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(2013/05/28 記) カンヌ国際映画祭の受賞結果の発表で、TVでは日本映画の受賞のことばかり報道し最高賞であるパルムドールを何が獲ったのかを報道しなかったと言われていますが、私は民放地上波の朝のニュース・バラエティ番組(5時半ごろから8時までやっているヤツね)で「パルムドールは"ブルー・イズ・ザ・ウォーメスト・カラー"」と画面に文字表示を付けて報道をしているのを見ました。どこのTV局だったか・・・はっきりとは覚えていませんが多分フジテレビだったと思います。TV局すべてがパルムドールはじめ審査員賞以外の各賞の報道をしたかどうかはわかりませんが、少なくとも一社は行っていた。どうもNHKではパルムドールをどの映画が獲ったを報道をしなかったらしく、だからこういうふうにブツブツ言われるのでしょう。
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(2013/05/28 記) 今年、授賞式での各賞の発表順が例年とは異なったらしいですね。(こちらを参考に。) 各賞の順位付け、特に今回、日本映画が受賞した審査員賞(Prix du Jury)は事実上第何位なのか?に注意が集まっているようです。私はこの賞を事実上の第三席(第三位)だと思っていましたが、「そのとおり、3位だ」「いや、第4位だ」とか「例年は第5位で、今年に関しては第4位扱いだ」と言う人もいて、 なんだかよく分かりません。とにかく、賞をもらえるなんて、それ以前にオフィシャル・セレクションとして選出されカンヌ国際映画祭で公式上映されていること自体も滅多にないことなんだし、「すごいぞ!おめでとう!」でいいんじゃないでしょうかね。
(2013/05/29 記)
シネマトゥデイ 2013年05月29日付け記事
パルムドールは満場一致で決定!河瀬直美監督がカンヌの審査を振り返る【第66回カンヌ国際映画祭】
ということは「審査員賞は第三席(第三位)ではない」ということですね。なるほど。 全員一致したのかそれとも紛糾したのかどちらなのかとかそういうことは例年話題になり報道されますが、(「紙に書いて「いっせーのせ」で提出し開けてみる」とか「行き先も知らされないまま審査会場へ連れて行かれる」とか)具体的な「賞の決定の仕方」はなかなか知る機会がありませんでした。とても興味深いですね。
CinemaCafe.net 2013年05月30日付け記事
カンヌ帰りの河瀬直美、スティーヴン・スピルバーグは「真面目だった」と報告
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(2013/05/28 記) このキモチワルイ記事はなんなの?
Sponichi Annex 2013年05月28日付け
獲った!カンヌ審査員賞!福山雅治、世界進出へ
『そして父になる』の海外での配給が決まったというだけで「福山、世界進出」とか言うのはいくらなんでもおかしな表現ではないでしょうかねえ。是枝監督作は今までにも海外で配給されているのでこれが初めての海外配給でもないし、主演した作品が海外配給になったとしてそれを「世界に進出」とは普通言わないよ。(そういうことまで「世界に進出」扱いにしたらもう・・・収拾つかない(笑)。それにカンヌ映画祭で審査員賞を獲ったのははっきり言って福山さんではない。是枝監督です。
本当にこういうこと言ったのでしょうかねえ。本人がこう語ったというのが本当だとしても、『そして父になる』出演以前の福山さんのフィルモグラフィーでは賞に縁が無くて当然だと思いますけどねえ。こういうヨイショは珍しいことではないとはいえ、ここまで持ち上げなければならないのか。大変なことだね。 あと、デヴィッド・ボウイに似ていると報じられたのは、「所詮、彼は兼業俳優」と"演劇界でのイロモノ"扱いされたということではないの?私はこの「デヴィッド・ボウイに似ている」という報道をそう受け取りました。
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【参照記事】 indiewire
'Blue is the Warmest Color' Wins the Palme d'Or at the 2013 Cannes Film Festival; Berenice Bejo and Bruce Dern Win Acting Honors
● 2013年カンヌ国際映画祭 公式サイト内での発表
(日本語ページ) 受賞作 - 第66回カンヌ映画祭全受賞作
2013年(第66回)カンヌ国際映画祭は2013年05月15日から05月26日まででした。
メイン・コンペティション部門
審査員長
スティーヴン・スピルバーグ Steven Spielberg
(アメリカの映画監督 / プロデューサー)
審査員
ヴィディヤ・バラン Vidya Balan
(インドの女優)
河瀬直美 Naomi Kawase
(日本の映画監督)
ニコール・キッドマン Nicole Kidman
(豪州の女優 / プロデューサー)
リン・ラムジー Lynne Ramsay
(イギリスの映画監督 / 脚本家 / プロデューサー)
ダニエル・オートゥイユ Daniel Auteuil
(フランスの男優 / 映画監督)
アン・リー Ang Lee
(台湾の映画監督 / プロデューサー / 脚本家)
クリスティアン・ムンジウ Cristian Mungiu
(ルーマニアの映画監督 / 脚本家 / プロデューサー)
クリストフ・ヴァルツ Christopher Waltz
(オーストリアの男優)
短編映画部門 (シネフォンダシヨン部門審査員と兼任)
審査委員長
ジェーン・カンピオン Jane Campion
(ニュージーランドの映画監督 / 脚本家)
審査員
Maji-da Abdi
(エチオピアの女優 / 監督 / プロデューサー)
ニコレッタ・ブラスキ Nicoletta Braschi
(イタリアの女優 / プロデューサー)
Nandita Das
(インドの女優 / プロデューサー)
セミフ・カプランオール Semih Kaplanoglu(Semih Kaplanoğlu)
(トルコの監督 / 脚本家 / プロデューサー)
カメラ・ドール(=新人監督賞)
審査員長
アニエス・ヴァルダ Agnès Varda
(フランスの映画監督)
審査員
イザベル・コイシェ Isabelle Coixet
(スペインの映画監督)
レジス・ヴァルニエ Régis Wargnier
(フランスの映画監督)
クロエ・ロランド Chloé Rolland
(映画批評家〔Syndicat Français de la Critique de Cinéma〕)
ミシェル・アブラモヴィッチ Michel Abramowicz
(フランスの撮影監督 / 写真家)
エリック・ギラ Eric Guirado
(スペインの映画監督 / 脚本家)
Gwénolé Bruneau
(コダック・エンターテインメント社映画部門
フランス&ベネルクスのセールス・マネージャー)
● カンヌ国際映画祭 公式サイト(日本語ページ)
http://www.festival-cannes.com/jp.html
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2013年(第66回)カンヌ国際映画祭 受賞結果
(Le Festival International du Film de Cannes / Festival de Cannes)
(Cannes International Film Festival)
なお、各賞の記述順を修正しました。順番はカンヌ国際映画祭公式サイトの発表に準じてあります。(2013/05/28 記)
【コンペティション部門】 In Competition
パルム・ドール (=カンヌ国際映画祭の最高賞) Palme d'Or
アデル、ブルーは熱い色
英題:The Life of Adele
別英題:Blue Is the Warmest Color(読み|ブルー・イズ・ザ・ウォーメスト・カラー)
原題:La Vie d'Adèle - Chapitre 1&2 (Le bleu est une couleur chaude)
監督:アブドゥラティフ・ケシシュ Abdellatif Kechiche
出演者:アデル・エグザルチョプロス、レア・セドゥ
製作国:フランス
脚本:アブドゥラティフ・ケシシュ
ガーリア・ラクロワ
原作:Julie Maroh
撮影:Sofian El Fani
出演:アデル・エグザルチョプロス、レア・セドゥ、Jeremie Laheurte、
Catherine Salée、オーレリアン・ルコワン、Sandor Funtek、他
北米配給:サンダンス・セレクツ
映画.comのこの記事によると主演の女優ふたりもパルムドール受賞扱いとのこと。へえー。スピルバーグ監督が授賞式でこの二人の女優さんに対しても言及したとのことでしたが・・・・・・。こういう手があったか・・・。(去年のベネチア国際映画祭でもこの手を使えば・・・そうすれば金獅子賞受賞作は変ってたね。)
(記事より) スティーブン・スピルバーグ審査委員長の特別な配慮により、ケシシュ監督とともに、主演のレア・セドゥーとアデル・エグザルショプロの3人がそろってパルムドールを受賞する形となった。俳優がパルムドールを授与されるのは、カンヌ史上初めて。思春期の少女がレズビアンの女性と出会って恋に落ちる様子を、ハードなベッドシーンも交えて描いた物語で、ふたりの熱演なくしては映画が成り立たなかったという理由から、スピルバーグ審査委員長が「3人のアーティストへ捧げる」と授賞を発表した。
審査員特別グランプリ Grand Prix
インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌
英題:Inside Llewyn Davis
監督:イーサン・コーエン Ethan Coen
ジョエル・コーエン Joel Coen
製作国:アメリカ
脚本:イーサン・コーエン
ジョエル・コーエン
撮影:ブリュノ・デルボネル
出演:オスカー・アイザック、キャリー・マリガン、ジャスティン・ティンバーレイク、
ギャレット・ヘドランド、ジョン・グッドマン、F・マーレイ・エイブラハム、他
北米配給:CBSフィルムズ
監督賞 Prix de la mise en scène (The Best Director Award)
エリ(←2013東京国際映画祭時の邦題)
原題:Heli
監督:アマト・エスカランテ Amat Escalante
製作国:メキシコ
撮影:Lorenzo Hagerman
編集:ナタリア・ロペス
出演:Armando Espitia、リンダ・ゴンザレス、
Juan Eduardo Palacios、他
審査員賞 Prix du Jury (The Jury Prize)
そして父になる
英題:Like Father, Like Son
監督:是枝裕和 Hirokazu Koreeda
製作国:日本
脚本:是枝裕和
撮影:瀧本幹也
出演:福山雅治、尾野真千子、真木よう子、
リリー・フランキー、二宮慶多、黄升炫、
風吹ジュン、國村隼、樹木希林、夏八木勲、他
日本配給:ギャガ
※ 『そして父になる』 公式サイト http://soshitechichininaru.gaga.ne.jp/
※ 劇場公開は2013年
脚本賞 Prix du scénario (The Best Screenplay Award)
ジャ・ジャンクー(賈樟柯) JIA Zhangke(Jia Zhang Ke)
作品:罪の手ざわり
英題:A Touch of Sin
原題:Tian Zhu Ding / 天注定
監督:ジャ・ジャンクー(賈樟柯) JIA Zhangke(Jia Zhang Ke)
製作国:中国 / 日本
製作会社:オフィス北野
脚本:ジャ・ジャンクー(賈樟柯)
撮影:ユー・リクウァイ Yu Likwai
女優賞 Prix d'interprétation féminine (The Best Actress Award)
ベレニス・ベジョ Bérénice Bejo
作品:ある過去の行方
英題:The Past
原題:Le Passé
監督:アスガー・ファルハディ Asghar Farhadi
製作国:フランス
脚本:アスガー・ファルハディ
撮影:マームード・カラリ
出演:ベレニス・ベジョ、タハール・ラヒム、ババク・カリミ、
アリ・モサファ、ポリーヌ・ビュルレ、他
北米配給:ソニー・ピクチャーズ・クラシックス
男優賞 Prix d'interprétation masculine (The Best Actor Award)
ブルース・ダーン Bruce Dern
作品:ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅
英題:Nebraska
監督:アレクサンダー・ペイン Alexander Payne
製作国:アメリカ
脚本:ボブ・ネルソン
撮影:フェドン・パパマイケル
編集:ケヴィン・テント
出演:ブルース・ダーン、ウィル・フォーテ、ステイシー・キーチ、
ボブ・オデンカーク、デヴィン・ラトレイ、ランス・ハワード、他
北米配給:パラマウント・ピクチャーズ
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ヴァルカン賞(アーティスト・テクニシャン / 芸術技巧者のために)
Vulcain Prize for an artist technician, awarded by the C.S.T.
※ ヴァルカン(Vulcain)はスポンサー名。
Grigris (読み|グリグリス)
監督 マハマト=サレ・ハルーン Mahamat-Saleh Haroun
製作国 チャド / フランス
撮影 アントワーヌ・エベルレ
編集 マリー=エレーヌ・ドゾ
出演 Soulémane Démé、Cyril Guei、Anaïs Monory、他
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【短編映画部門】 Short Films
パルム・ドール Palme d'Or du court métrage (The Short Film Palme d'Or)
Safe (13分)
監督:Moon Byounggon
製作国:韓国
スペシャル・メンション Mention Spéciale (The Short Film - Special Mention)
※ 2作品のタイ受賞
● Hvalfjordur (15分)
英題:Whale Valley
監督:Gudmundur Arnar Gudmundsson
製作国:アイスランド Iceland
デンマーク Denmark
● 37°4 S (11分)
監督:Adriano Valerio
製作国:フランス France
佐々木想監督の『隕石とインポテンツ』は残念ながら受賞なりませんでした。
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カメラ・ドール(新人監督賞) Caméra d'Or
イロイロ ぬくもりの記憶
英題:Ilo Ilo
監督:アンソニー・チェン Anthony Chen
製作国:シンガポール
※ 2010年東京フィルメックス "ネクスト・マスターズ最優秀企画賞" 受賞作。
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昨年の『愛、アムール』同様、下馬評でトップだった作品がパルムドールを受賞しました。(ランタイムが187分・・・長い映画だ・・・) 批評家たちの評価が割れ気味だった『Heli』(監督賞受賞)以外はほぼ前評判通り・予想通りで、順当といってよいのではないでしょうか。批評家の評判もよく且つ受賞予想で名が挙がったのに何も受賞できず終いだったのはパオロ・ソレンティーノの『The Great Beauty』くらいで(スピルバーグが感激したということで名が挙がった『The Immigrant』は批評家たちの評価が良くないので・・・)あとは"きちんと割り振った"という感じ。バランス感覚が発揮された結果が出たという印象。今回のコンペティションは常連や著名な監督がずらりと並びそもそもちょっと刺激の少ないラインナップだったし審査員長がスピルバーグ監督ということで(あの方はこういう場面で冒険心を出す人ではないでしょうから。)、攻撃的・意外性のある結末は出にくい環境にあったと思います。
世界各地で同性婚の法制化が進んでいる中で「同性愛もの映画」が最高賞を受賞したのは時代の空気を反映していて良いと思います。(今回の審査員の一人、アン・ーリーは同性愛もの映画でアカデミー賞作品賞受賞を逃した経験がある。) 今回のカンヌでアジア地域の作品が好結果を出したのは審査員にアジア人が3名入っていたことの影響もあったのではないでしょうか。カメラドールもシンガポールの映画へいきました。(カメラドールを決定する審査員はコンペの審査員とは別ですが。) ああそうだ、ある視点部門の受賞作もアジア地区の作品でした。 日本からはコンペへ2作品もエントリーされ短編部門にもエントリーされ、是枝監督とオフィス北野が製作にかかわっているジャ・ジャンクー監督がオフィシャルの賞を受賞したということで、日本関連作は今回大成功だったのではないでしょうか。審査員にも日本人が選ばれましたしね。
福山さんは一部で男優賞候補に挙げられてもいましたが、『そして父になる』の批評家のレビューでは(子役でなく)大人の俳優に関しては特に言及はなかったし、レビュー内で「日本のTVスター」「J-POPスター」という表現を使って福山さんの紹介をしていたところから察するに福山さんの男優賞受賞など到底望むべくこともない状況だったでしょう。報道により『そして父になる』のパルムドール受賞や福山さん男優賞受賞を本気で期待した方にとっては物足りない結果だったかもしれませんが、特に日本のTVでの報道は"盛ってある"ので・・・・・・。
『そして父になる』は、カンヌでのレビューを読むと抑制が効いた演出で真っ当な作品だけれど見ていて話の中に巻き込まれていく感覚が持ちにくく、また道徳面で一方的なオチがついているようで(道徳的だからこそエキュメニカル審査員賞のスペシャル・メンションを受賞したのでしょう)、その「道徳面で一方的」という点でカンヌのパルムドール向きではないような気が・・・。"父子の関係"が自身の作品作りの一大テーマになっているスピルバーグが審査員長でなければパルムドール受賞有望作のひとつにはならなかったのではないでしょうか。逆に、道徳的で心温まるオチというのは一般観客にはアピール度は高いし受賞効果もあって興行的には良い結果が出るのでは。 このまま10月公開じゃ今年のアカデミー賞外国語映画賞部門の日本代表作にはなれない(自国の映画館で9月末までに一週間以上公開した作品でないと同部門へ出品資格が無い)けど、いいの? 道徳的で心温まるオチというのはアカデミー賞外国語映画賞向きだし、各国から出品されてくるたくさんの候補作の中でカンヌでの受賞歴が有る作品は一目置いてもらえるというアドバンテージがあるのに。9月あたりに一週間~10日間先行上映をやればいいのにね。 (2013/07/02 記) 『そして父になる』の公開日は9月28日に変更されました。また、9月24~27日の4日間は全国の劇場で先行上映されます。
シネマトゥデイ 2013年05月28日付け記事
是枝監督が凱旋帰国!受賞後のオファーは「殺到」ならず?【第66回カンヌ国際映画祭】
是枝監督は「本当は自分の中だけにとっておきたいが」と言いながら、審査委員長を務めたスティーヴン・スピルバーグ監督から「作品を観て、賞から外すつもりはなかった。なんらかの賞を与えようと思っていた」「子どもを遊ばせながらの撮り方について、自分も同じような撮り方をしている」と声を掛けられたことを明かし、授賞式では「あのスピルバーグが自分の名前を呼んでいることに感動した」と振り返った。また、涙を流しながら同作を観ていたという審査員のニコール・キッドマンからも「心に届く作品でした。自分も養子を育てているので」と共感を打ち明けられ、「主演の女優二人がよかった」と感想をもらったそう。
「作品を観て、賞から外すつもりはなかった。なんらかの賞を与えようと思っていた」って・・・・・・世界中の多くの人々が予想した通りのスピルバーグ監督の発言。スピルバーグさん、ナイス。分かりやすい。
Sponichi Annex 2013年05月31日付け
「そして父になる」カンヌ効果で公開前倒し検討 フジ亀山氏明かす
映画.com 2013年07月02日付け記事
福山主演カンヌ審査員賞受賞作「そして父になる」公開日繰り上げ決定!
是枝裕和監督の最新作で、第66回カンヌ映画祭コンペティション部門で審査員賞を受賞した「そして父になる」の公開日が、10月5日から1週間繰り上げて9月28日に変更されることが決定した。1日も早く劇場で観賞したいというファンからの要望に応え、9月24~27日の4日間は全国の劇場で先行上映されることも発表された。
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(2013/05/28 記) カンヌ国際映画祭の受賞結果の発表で、TVでは日本映画の受賞のことばかり報道し最高賞であるパルムドールを何が獲ったのかを報道しなかったと言われていますが、私は民放地上波の朝のニュース・バラエティ番組(5時半ごろから8時までやっているヤツね)で「パルムドールは"ブルー・イズ・ザ・ウォーメスト・カラー"」と画面に文字表示を付けて報道をしているのを見ました。どこのTV局だったか・・・はっきりとは覚えていませんが多分フジテレビだったと思います。TV局すべてがパルムドールはじめ審査員賞以外の各賞の報道をしたかどうかはわかりませんが、少なくとも一社は行っていた。どうもNHKではパルムドールをどの映画が獲ったを報道をしなかったらしく、だからこういうふうにブツブツ言われるのでしょう。
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(2013/05/28 記) 今年、授賞式での各賞の発表順が例年とは異なったらしいですね。(こちらを参考に。) 各賞の順位付け、特に今回、日本映画が受賞した審査員賞(Prix du Jury)は事実上第何位なのか?に注意が集まっているようです。私はこの賞を事実上の第三席(第三位)だと思っていましたが、「そのとおり、3位だ」「いや、第4位だ」とか「例年は第5位で、今年に関しては第4位扱いだ」と言う人もいて、 なんだかよく分かりません。とにかく、賞をもらえるなんて、それ以前にオフィシャル・セレクションとして選出されカンヌ国際映画祭で公式上映されていること自体も滅多にないことなんだし、「すごいぞ!おめでとう!」でいいんじゃないでしょうかね。
(2013/05/29 記)
シネマトゥデイ 2013年05月29日付け記事
パルムドールは満場一致で決定!河瀬直美監督がカンヌの審査を振り返る【第66回カンヌ国際映画祭】
パルムドール以下受賞作を決定した日は、朝から携帯など、全ての連絡ツールを結果発表後まで預けさせられ、「審査会場もどこか教えてもらっていなかったので、ドライバーに行き先も告げられずに連れていかれました」と徹底した管理下で審査がなされたという。最高賞のパルムドールを受賞したのは、フランス映画『ブルー・イズ・ザ・ウォームスト・カラー(英題) / Blue is the Warmest Colour』。河瀬監督は「(審査委員長のスティーヴン・)スピルバーグから、投票の前にパルムドールの意義について、技術がどうとかではなく、自分の心に一番残った感動作を選びましょうという話がありました」と審査を振り返る。 その後、全員がパルムドールにふさわしいと思った作品を紙に書いて提出。国籍も映画との関わり方も多種多様な審査員たちだったが、なんと主要3部門は全員一致という結果となった。 河瀬監督は「もう今思い出しても泣けてくる」と感動的な一場面だったことを明かした。 今年は、是枝裕和監督の『そして父になる』が日本映画としては26年ぶりに審査員賞を受賞するという快挙もあった。審査員賞については「主要3部門ではなくても、審査員の心を揺さぶった作品」として選出されたとのこと。
ということは「審査員賞は第三席(第三位)ではない」ということですね。なるほど。 全員一致したのかそれとも紛糾したのかどちらなのかとかそういうことは例年話題になり報道されますが、(「紙に書いて「いっせーのせ」で提出し開けてみる」とか「行き先も知らされないまま審査会場へ連れて行かれる」とか)具体的な「賞の決定の仕方」はなかなか知る機会がありませんでした。とても興味深いですね。
CinemaCafe.net 2013年05月30日付け記事
カンヌ帰りの河瀬直美、スティーヴン・スピルバーグは「真面目だった」と報告
中でも審査員長を務めたスピルバーグについては、「彼は真面目だから審査の方法も公平で、意見の発表についても空きビンをルーレットにしてました(笑)」と話し驚きと笑いを誘っていた。
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(2013/05/28 記) このキモチワルイ記事はなんなの?
Sponichi Annex 2013年05月28日付け
獲った!カンヌ審査員賞!福山雅治、世界進出へ
『そして父になる』の海外での配給が決まったというだけで「福山、世界進出」とか言うのはいくらなんでもおかしな表現ではないでしょうかねえ。是枝監督作は今までにも海外で配給されているのでこれが初めての海外配給でもないし、主演した作品が海外配給になったとしてそれを「世界に進出」とは普通言わないよ。(そういうことまで「世界に進出」扱いにしたらもう・・・収拾つかない(笑)。それにカンヌ映画祭で審査員賞を獲ったのははっきり言って福山さんではない。是枝監督です。
俳優、歌手として絶大な人気を誇る福山だが、不思議と大きな賞には手が届かなかった。「そういうのには縁がないんだよなあ」と関係者に漏らしたこともある。
本当にこういうこと言ったのでしょうかねえ。本人がこう語ったというのが本当だとしても、『そして父になる』出演以前の福山さんのフィルモグラフィーでは賞に縁が無くて当然だと思いますけどねえ。こういうヨイショは珍しいことではないとはいえ、ここまで持ち上げなければならないのか。大変なことだね。 あと、デヴィッド・ボウイに似ていると報じられたのは、「所詮、彼は兼業俳優」と"演劇界でのイロモノ"扱いされたということではないの?私はこの「デヴィッド・ボウイに似ている」という報道をそう受け取りました。
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