2013アカデミー賞外国語映画賞:イランからの出品作が決定(『ある過去の行方』)

イランは2013年カンヌ国際映画祭にて女優賞(受賞者|ベレニス・ベジョ)を受賞したアスガー・ファルハディ監督作『ある過去の行方』を代表作に選出しました。

2013年ダーバン国際映画祭でも脚本賞を受賞。2013年トロント国際映画祭スペシャル・プレゼンテーション部門へも選出されました。



なお、イランは昨年度(2012年度)はアカデミー賞参加をボイコットしました。(注:イラン政府はアメリカ映画芸術アカデミーが反イスラム映画『イノセンス・オブ・ムスリム〔The Innocence of Muslims〕』を非難することを要求。その結果、ボイコットを決定。)


アスガー・ファルハディ監督は2011年度に『別離』でアカデミー賞外国語映画賞を受賞しています。イランは同監督作で再び外国語映画賞受賞を狙います。


『ある過去の行方』はフランスからも出資を受け製作されていますのでイラン代表作になる権利があるのかどうかが疑問視されていましたが、イランは同作品を選出してきました。『ある過去の行方』は代表作として出品されてくれば外国語映画賞部門の有力候補になるだろうと目されていましたので、このまま無事に出品が受理されるといいですね。



イランからの出品作
ある過去の行方
英題|The Past
仏題|Le Passé
監督|アスガー・ファルハディ Asghar Farhadi
製作国|フランス / イラン
『ある過去の行方』はソニー・ピクチャーズ・クラシックスが北米での配給権を獲得済み。


IMDb|Le passé
http://www.imdb.com/title/tt2404461/



(カンヌ国際映画祭公式サイト[日本語版]内の作品紹介より) 4年間の別居の後、離婚の手続きを踏もうとするフランス人の妻Marie(ベレニス・ベジョ)の頼みによりAhmad(アリ・モサファ)がテヘランからパリに到着します。 短い滞在の間、AhmadはMarieが娘Lucie(ポリーヌ・ビュルレ)と対立しているのに気づきます。関係改善を試みる彼の努力は過去の秘密のベールをめくるのでした。


(シネマトゥデイの作品紹介より)こちら)【ストーリー】 フランス人の妻マリー(ベレニス・ベジョ)と別れて4年、テヘランに住むアフマド(アリ・モサファ)は正式な離婚手続きを取るためにパリへと戻ってくる。マリーと娘ルーシー(ポリーヌ・ビュルレ)の不和に気付いたアフマドは仲を取り持とうとするものの、思いがけず過去の秘密が暴かれてしまう。 / 【ここに注目】 前作『別離』(2011)でベルリン国際映画祭金熊賞やアカデミー賞外国語映画賞など、世界中の映画賞を席巻したイランのアスガー・ファルハディ監督。新作は国籍の異なる家族が登場する複雑な心理ドラマで、夫婦をメインにイラン社会の縮図を描いた『別離』を思わせる内容。国際的地位を高めたファルハディ監督がフランスでメガホンを取り、『アーティスト』のベレニス・ベジョや『預言者』のタハール・ラヒムが出演していることにも注目だ。




Le passé (The Past) - Trailer





『ある過去の行方』日本版予告編



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イランは、最終選考に残った12作品のショートリストを発表していました。
最終選考に残っていた作品は以下のとおり。


 ・ある過去の行方  英題:The Past

 ・Snow on the Pines

 ・Needlessly and Causelessly

 ・Modest Reception

 ・The Last Step

 ・The Acting Class

 ・Bending the Rules

 ・Painting Pool

 ・Trapped

 ・Hush… Girls Don’t Scream

 ・The Vestibule

 ・The Sinners




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