数字で見る2014年(第67回)カンヌ国際映画祭|AFP通信(AFPBB News) より
AFPBB News 2014年05月14日付け記事
ビレ・アウグスト Bille Augus (デンマーク出身/スウェーデンで映画を学ぶ)
●ペレ(1987年)
英題:Pelle the Conqueror 原題:Pelle erobreren
●愛の風景(1992年)
英題:The Best Intentions 原題:Den goda viljan
フランシス・フォード・コッポラ Francis Ford Coppola (アメリカ)
●カンバセーション…盗聴…(1973年)
英題:The Conversation
●地獄の黙示録(1979年)
英題:Apocalypse Now
ダルデンヌ兄弟 Dardenne Brothers (ベルギー)
●ロゼッタ(1999年)
原題:Rosetta
●ある子供(2005年)
英題:The Child 原題:L'enfant
今村昌平 Shohei Imamura (日本)
●楢山節考(1983年)
英題:The Ballad of Narayama
●うなぎ(1997年)
英題:The Eel
■ 今村昌平監督が受賞したパルムドール・トロフィーは神奈川県・川崎市アートセンターのロビーに展示されています。
エミール・クストリッツァ Emir Kusturica (旧ユーゴスラビア〔現ボスニア・ヘルツェゴビナ領〕出身)
●パパは、出張中!(1985年)
英題:When Father Was Away on Business 原題:Otac na sluzbenom putu
●アンダーグラウンド(1995年)
英題:Underground
ミヒャエル・ハネケ Michael Haneke (ドイツ出身/オーストリア育ち)
●白いリボン(2009年)
英題:The White Ribbon 原題:Das weiße Band - Eine deutsche Kindergeschichte
●愛、アムール(2012年)
原題:Amour
アルフ・シェーベルイ Alf Sjoberg (スウェーデン)
●Iris och löjtnantshjärta(原題)(1946年)
英題:Iris and the Lieutenant
●令嬢ジュリー(1951年)
英題:Miss Julie 原題:Fröken Julie
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日本経済新聞 2014年05月15日付け記事
カンヌ映画祭リポート2014(1)
コンペ部門だけではわからないカンヌ映画祭の魅力 筆:古賀重樹
アートシネマは死んじゃいないでしょうけど…だいぶん弱っている? アートシネマを有り難がる/アートシネマに良い刺激を受けるという傾向は相当縮小された? indiewireに北米で2013年度に公開された外国語映画の売上高が載っていました。(The 15 Highest Grossing Foreign Language Films of 2013) (そのリストに載っている作品のすべてがアート系映画ではありませんが)人口が日本の約2.5倍ほどの北米でもこの売り上げですから……。
今年はメインコンペ以外でもフランスが関わっている作品が多いですね。この映画祭、女性監督作や新人監督作がカンヌのメインコンペに選ばれないと散々言われています。確かに常連ばかりだと”新鮮な風”が欲しくなりますわなあ。まあ、メインコンペにバリューを感じさるためには華やかさと重々しさは必要でしょうしバリューを感じられなくなればやがては廃れる。(映画祭でも映画賞でも「授与される賞には価値がある」と思わせなくてはいけないからね。) 廃れ出したりしたら話題性に欠けニュースにもならなくなる。それも困るだろうし……。
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■ 8人……パルム・ドールを2度受賞したことのある映画監督の人数。ビレ・アウグスト(Bille August)、フランシス・フォード・コッポラ(Francis Ford Coppola)、ジャン・ピエール・ダルデンヌ(Jean-Pierre Dardenne)とリュック・ダルデンヌ(Luc Dardenne)の兄弟、今村昌平(Shohei Imamura)、エミール・クストリッツァ(Emir Kusturica)、ミヒャエル・ハネケ(Michael Haneke)、アルフ・シェーベルイ(Alf Sjoberg)。
ビレ・アウグスト Bille Augus (デンマーク出身/スウェーデンで映画を学ぶ)
●ペレ(1987年)
英題:Pelle the Conqueror 原題:Pelle erobreren
●愛の風景(1992年)
英題:The Best Intentions 原題:Den goda viljan
フランシス・フォード・コッポラ Francis Ford Coppola (アメリカ)
●カンバセーション…盗聴…(1973年)
英題:The Conversation
●地獄の黙示録(1979年)
英題:Apocalypse Now
ダルデンヌ兄弟 Dardenne Brothers (ベルギー)
●ロゼッタ(1999年)
原題:Rosetta
●ある子供(2005年)
英題:The Child 原題:L'enfant
今村昌平 Shohei Imamura (日本)
●楢山節考(1983年)
英題:The Ballad of Narayama
●うなぎ(1997年)
英題:The Eel
■ 今村昌平監督が受賞したパルムドール・トロフィーは神奈川県・川崎市アートセンターのロビーに展示されています。
エミール・クストリッツァ Emir Kusturica (旧ユーゴスラビア〔現ボスニア・ヘルツェゴビナ領〕出身)
●パパは、出張中!(1985年)
英題:When Father Was Away on Business 原題:Otac na sluzbenom putu
●アンダーグラウンド(1995年)
英題:Underground
ミヒャエル・ハネケ Michael Haneke (ドイツ出身/オーストリア育ち)
●白いリボン(2009年)
英題:The White Ribbon 原題:Das weiße Band - Eine deutsche Kindergeschichte
●愛、アムール(2012年)
原題:Amour
アルフ・シェーベルイ Alf Sjoberg (スウェーデン)
●Iris och löjtnantshjärta(原題)(1946年)
英題:Iris and the Lieutenant
●令嬢ジュリー(1951年)
英題:Miss Julie 原題:Fröken Julie
■ 1700本……今年、映画祭に応募があった作品の数。このうち最高賞パルム・ドール(Palme d'Or)を決めるコンペティション部門に18本、若い才能を発掘する「ある視点」部門に20本が出品作品として選出された。
■ 4回……戦争、予算不足、社会運動などによって映画祭が中断または中止された回数(第2次世界大戦の期間を除く)。 1939年、1948年、1950年、1968年。
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日本経済新聞 2014年05月15日付け記事
カンヌ映画祭リポート2014(1)
コンペ部門だけではわからないカンヌ映画祭の魅力 筆:古賀重樹
■増える世界の映画製作本数――世界の映画製作本数はグローバル化とデジタル化の進展に伴い、今世紀に入って確実に増勢にある。インド、中国、韓国、東南アジア諸国など経済成長著しいアジアではうなぎ登り。ヨーロッパ各国でも着実に増えている。 わが国も例外ではない。昨年の日本映画封切り本数は前年比6.7%増の591本。映画黄金期の1960年の547本を大きく上回る。 <中略> 製作本数が膨らむのに伴い、新人監督の数も確実に増えている。それなのにカンヌのコンペの顔ぶれは新味が薄い。常連の名がずらりと並ぶ。その傾向はここ数年はますます強まっている。「アートシネマは死んだ」とうそぶく口の悪い興行関係者もいるというのに。
アートシネマは死んじゃいないでしょうけど…だいぶん弱っている? アートシネマを有り難がる/アートシネマに良い刺激を受けるという傾向は相当縮小された? indiewireに北米で2013年度に公開された外国語映画の売上高が載っていました。(The 15 Highest Grossing Foreign Language Films of 2013) (そのリストに載っている作品のすべてがアート系映画ではありませんが)人口が日本の約2.5倍ほどの北米でもこの売り上げですから……。
■常連が目立つカンヌ、コンペ18本中16本が出品経験者の作品――今年のコンペ18作品のうち、ある視点部門や監督週間を含むカンヌ出品歴がある監督の作品は16本。コンペ出品歴がある監督の作品は12本と3分の2を占める。うち11本の監督には受賞歴がある。 <中略> ベルトラン・ボネロ、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン、デヴィッド・クローネンバーグ、ミシェル・アザナヴィシウス、河瀬直美、ダルデンヌ兄弟、リー、ローチの8者は、この5年の間に2度目のコンペである。ディレクターのティエリー・フレモーは4月のセレクション発表の記者会見で「常連と新人の巧みな混ぜ合わせ」と説明したが、果たしてどうだろう? 国籍別にみると、クローネンバーグ、アトム・エゴヤン、グザヴィエ・ドランとカナダから3人入ったのが目立つ。米国は2人。フランスは例年並みの3人だが、スイス国籍のジャン=リュック・ゴダール、ダルデンヌ兄弟、ドランの作品もフランス語映画だ。アフリカ1、南米1。アジアは寂しく日本1、トルコ1。中国と韓国は昨年に続いてゼロだった。 女性は日本の河瀬直美とイタリアの若手アリーチェ・ロルバケルの2人だけ。アジア人も女性も少ないということは河瀬の受賞に追い風になるかもしれない。ちなみに審査委員長は女性で唯一のパルムドール受賞監督、ニュージーランドのジェーン・カンピオンだ。
今年はメインコンペ以外でもフランスが関わっている作品が多いですね。この映画祭、女性監督作や新人監督作がカンヌのメインコンペに選ばれないと散々言われています。確かに常連ばかりだと”新鮮な風”が欲しくなりますわなあ。まあ、メインコンペにバリューを感じさるためには華やかさと重々しさは必要でしょうしバリューを感じられなくなればやがては廃れる。(映画祭でも映画賞でも「授与される賞には価値がある」と思わせなくてはいけないからね。) 廃れ出したりしたら話題性に欠けニュースにもならなくなる。それも困るだろうし……。
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タグ:カンヌ映画祭
2014-05-15 11:40