アカデミー賞|今のアカデミー会員ならどの映画を作品賞に選ぶ?|「ハリウッド・レポーター」誌の記事による
The Hollywood Reporter 2015年02月18日付け記事
(元記事は「ハリウッド・レポーター」誌 2月27日発売号掲載の記事)
Recount! Oscar Voters Today Would Make 'Brokeback Mountain' Best Picture Over 'Crash'〔再集計!今日(こんにち)のアカデミー会員たちは『クラッシュ』よりも『ブロークバック・マウンテン』を作品賞に選ぶだろう〕
ハリウッド・レポーター誌はどうやら、現在のアカデミー会員に「今だったらどのノミニーに投票するか?」というアンケートを取ったらしいです。その結果………
1976年度(第49回)作品賞
実際の受賞作:ロッキー Rocky
今ならこれを選ぶ:大統領の陰謀 All the President's Men
1989年度(第62回)作品賞
実際の受賞作:ドライビング Miss デイジー Driving Miss Daisy
今ならこれを選ぶ:マイ・レフトフット My Left Foot
「本来ならこれが受賞すべきだったのでは?」という作品は『7月4日に生まれて』ではないのかという説もありますがとにかく今回、ハリウッド・レポーター誌がアカデミー会員に対して行った調査では『マイ・レフトフット』に投票するという人が多かったということのようです。
1994年度(第67回)作品賞
実際の受賞作:フォレスト・ガンプ/一期一会 Forrest Gump
今ならこれを選ぶ:ショーシャンクの空に The Shawshank Redemption
1998年度(第71回)作品賞
実際の受賞作:恋におちたシェイクスピア Shakespeare in Love
今ならこれを選ぶ:プライベート・ライアン Saving Private Ryan
この年も「本来ならこれが受賞すべきだったのでは?」という作品は本当に『プライベート・ライアン』でいいのか?……という疑問もあったりしますが、今現在のアカデミー会員は『プライベート・ライアン』を選ぶそうです。
2005年度(第78回)作品賞
実際の受賞作:クラッシュ Crash
今ならこれを選ぶ:ブロークバック・マウンテン Brokeback Mountain
この年は ”ホワイト・オールド・ボーイズ・クラブ” と揶揄されるアカデミー会員たちの体質が見事なまでに露呈した年。『ブロークバック・マウンテン』が受賞すれば(古いと言われ続けている)米国アカデミーも意識変革は可能であるというアピールになるだろうと期待したんですが……。『クラッシュ』の逆転受賞は大々サプライズで心底びっくりしましたし、同時に「ああ、やっぱりアカデミーはそう簡単には変わらないんだな」とがっかりした記憶があります。10年経って会員のメンバー構成も少し変化したからこそこういう結果が出ているのかもしれませんが、でも10年そこそこで約6,000人弱もいる会員ががらっと変わっているわけじゃないだろうし、この期に及んで「今だったら『ブロークバック・マウンテン』に投票する」なんて言うなんて……。じゃあなんであの時、アカデミー会員たちは ”反『ブロークバック・マウンテン』キャンペーン” に乗っかっちゃったのさ。『クラッシュ』を受賞させたことで世間の非難を浴びた後で、そして『ブロークバック・マウンテン』の作品評価が定まった後でそんなこと言うなんて。日和見会員たちめ……。
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(元記事は「ハリウッド・レポーター」誌 2月27日発売号掲載の記事)
Recount! Oscar Voters Today Would Make 'Brokeback Mountain' Best Picture Over 'Crash'〔再集計!今日(こんにち)のアカデミー会員たちは『クラッシュ』よりも『ブロークバック・マウンテン』を作品賞に選ぶだろう〕
ハリウッド・レポーター誌はどうやら、現在のアカデミー会員に「今だったらどのノミニーに投票するか?」というアンケートを取ったらしいです。その結果………
1976年度(第49回)作品賞
実際の受賞作:ロッキー Rocky
今ならこれを選ぶ:大統領の陰謀 All the President's Men
1989年度(第62回)作品賞
実際の受賞作:ドライビング Miss デイジー Driving Miss Daisy
今ならこれを選ぶ:マイ・レフトフット My Left Foot
「本来ならこれが受賞すべきだったのでは?」という作品は『7月4日に生まれて』ではないのかという説もありますがとにかく今回、ハリウッド・レポーター誌がアカデミー会員に対して行った調査では『マイ・レフトフット』に投票するという人が多かったということのようです。
1994年度(第67回)作品賞
実際の受賞作:フォレスト・ガンプ/一期一会 Forrest Gump
今ならこれを選ぶ:ショーシャンクの空に The Shawshank Redemption
1998年度(第71回)作品賞
実際の受賞作:恋におちたシェイクスピア Shakespeare in Love
今ならこれを選ぶ:プライベート・ライアン Saving Private Ryan
この年も「本来ならこれが受賞すべきだったのでは?」という作品は本当に『プライベート・ライアン』でいいのか?……という疑問もあったりしますが、今現在のアカデミー会員は『プライベート・ライアン』を選ぶそうです。
2005年度(第78回)作品賞
実際の受賞作:クラッシュ Crash
今ならこれを選ぶ:ブロークバック・マウンテン Brokeback Mountain
この年は ”ホワイト・オールド・ボーイズ・クラブ” と揶揄されるアカデミー会員たちの体質が見事なまでに露呈した年。『ブロークバック・マウンテン』が受賞すれば(古いと言われ続けている)米国アカデミーも意識変革は可能であるというアピールになるだろうと期待したんですが……。『クラッシュ』の逆転受賞は大々サプライズで心底びっくりしましたし、同時に「ああ、やっぱりアカデミーはそう簡単には変わらないんだな」とがっかりした記憶があります。10年経って会員のメンバー構成も少し変化したからこそこういう結果が出ているのかもしれませんが、でも10年そこそこで約6,000人弱もいる会員ががらっと変わっているわけじゃないだろうし、この期に及んで「今だったら『ブロークバック・マウンテン』に投票する」なんて言うなんて……。じゃあなんであの時、アカデミー会員たちは ”反『ブロークバック・マウンテン』キャンペーン” に乗っかっちゃったのさ。『クラッシュ』を受賞させたことで世間の非難を浴びた後で、そして『ブロークバック・マウンテン』の作品評価が定まった後でそんなこと言うなんて。日和見会員たちめ……。
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