2016年度(第89回)アカデミー賞外国語映画賞|ベルギーからの出品作 決定(『アルデンヌ』)

ベルギー代表作はロビン・プロント監督の長編初監督作である『アルデンヌ』(EUフィルムデーズ2016での邦題)に決まりました。『アルデンヌ』は昨年(=2015年)、トロント国際映画祭のディスカバリー部門へ選出されました。


今作は2011年度(第84回)アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作『闇を生きる男』を手掛けたバート・ヴァン・ランゲンドンクがプロデューサーを務めています。


2016年カンヌ国際映画祭コンペティションへ選出されたダルデンヌ兄弟監督作『The Unknown Girl(英題)』は落選。



ベルギーからの出品作
アルデンヌ(2015年)(←EUフィルムデーズ2016での邦題)
英題|The Ardennes
原題|D'Ardennen
監督|ロビン・プロント Robin Pront


IMDb|D'Ardennen
http://www.imdb.com/title/tt2586118/



〔EUフィルムデーズ2016公式サイト内の作品紹介(こちら)より〕兄弟による住居侵入事件が失敗に終わり、弟のデイヴは逃げ切るが、兄のケネスは捕まってしまう。四年後、ケネスが釈放されるころには、デイヴは堅気の生活を手に入れており、兄に内緒で彼の元ガールフレンド、シルヴィと付き合っている。デイヴはケネスに手を差し伸べようとするが、2人の関係は悪化の一途を辿るばかり。子どものころの思い出の残るアルデンヌの森に出かけた兄弟は、ついに対決の時を迎える。




The Ardennes (2015) - Trailer | tiff. 2015


ベルギー代表作は2010年代に入って絶好調。2011年から2015年までの5回のうちノミネート2回そして「最終選考に残った9作品(ショートリスト)」入りが1回。ベルギーは他国との共同製作も多いし、なんか活況ですな。

ダルデンヌ兄弟の『The Unknown Girl(英題)』がベルギー代表作として選出されてくると予想されていたようで「彼らの作品が代表作として出品されてきたらノミネートされるのではないかと考える人もたくさんいた」みたいなことが言われていますが、いや、どうでしょう。ダルデンヌ兄弟監督作は過去に4回も同国代表作として出品されていますが、4回とも「最終選考に残る9作品入り」すら逃しています。彼らの作品はアカデミー賞外国語映画賞部門にはテイストが合わない、ってことじゃないでしょうか。『闇を生きる男』を仕上げたプロデューサーが嗜好する方向性&彼が手掛けた新人に賭けたのは間違ってはいないと(私個人は)思います。




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