2016年度(第89回)アカデミー賞外国語映画賞|ポーランドからの出品作 決定(『残像』)

ポーランド代表作は2016年トロント国際映画祭マスターズ部門へ選出されたアンジェイ・ワイダ監督作『残像』に決まりました。


『残像』はポーランドの画家ヴワディスワフ・スチシェミンスキの伝記もの映画。ポーランドは第二次世界大戦後にソ連のスターリンによってコントロールされるようになりますが、今作はその時代のスチシェミンスキの姿が主体となって描かれているようです。主役スチシェミンスキを演じるのはボグスワフ・リンダ。



アンジェイ・ワイダ監督作がポーランド代表作に選出されるのは今回で9回め。うち、ノミネートが4回。[『約束の土地』(1975年)/『ヴィルコの娘たち』(1979年)/『鉄の男』(1981年)/『カティンの森』(2007年)]



ポーランド代表作は2014年度(第87回)にパヴェウ・パヴリコフスキ監督作『イーダ』にてアカデミー賞外国語映画賞を受賞しています。



ポーランドからの出品作
残像
英題|Afterimage
原題|Powidoki
監督|アンジェイ・ワイダ Andrzej Wajda


IMDb|Powidoki
http://www.imdb.com/title/tt5186236/





(2016/10/10 追記) アンジェイ・ワイダ監督が2016年10月9日にお亡くなりになりました。現役の映画監督として最後まで映画を作り続けたワイダ監督。2016年度のアカデミー賞外国語映画賞ポーランド代表作に選ばれた『残像』(英題|Afterimage)が遺作となると思われます。ご冥福をお祈りいたします。

【参照】 AFPBB News  2016/10/10付け記事
ポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督逝く 90歳
【10月10日 AFP】(更新)ポーランド映画の巨匠アンジェイ・ワイダ(Andrzej Wajda)監督が死去したことが9日、分かった。90歳。地元メディアが報じた。死去は地元紙ガゼタ・ヴィボルチャ(Gazeta Wyborcza)や民放テレビ局TVN24が伝え、AFPもワイダ氏の遺族の一人に確認した。遺族によると、病院で医療行為によって数日間昏睡状態にあった後、この日肺不全で死去したという。1926年、ポーランド北東部のスバウキ(Suwalki)生まれ。『灰とダイヤモンド(Ashes and Diamonds)』(1958年)など母国ポーランドの激動の歴史に着想を得た数々の名作を手掛けた。






Powidoki / Afterimages (2016) - Trailer(英語字幕付き)





『残像』(2016年) 日本版予告編





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