ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『私の好きな21世紀映画』(2017年6月付け)|ニューヨーク・タイムズ紙より


ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『私の好きな21世紀映画』(2017年6月9日付け)
Denis Villeneuve's Favorite Films of the 21st-Century|(JUNE 9, 2017)
(ドゥニ・ヴィルヌーヴのリスト [ 9作品 ] にはランク付けのためのナンバリングがなされていません)


【参照】The New York Times(ニューヨーク・タイムズ) 2017年6月9日付け
Six Directors Pick Their Favorite Films of the 21st-Century(6人の映画監督が選んだ「私の好きな21世紀映画」)



ゼア・ウィル・ビー・ブラッド  2007年
英題|There Will Be Blood
監督|ポール・トーマス・アンダーソン Paul Thomas Anderson




ノーカントリー  2007年
英題|No Country for Old Men
監督|ジョエル・コーエン Joel Coen
   イーサン・コーエン Ethan Coen




預言者  2009年
英題|A Prophet
原題|Un prophète
監督|ジャック・オーディアール Jacques Audiard




アンダー・ザ・スキン 種の捕食  2013年
英題|Under the Skin
監督|ジョナサン・グレイザー Jonathan Glazer




籠の中の乙女  2009年
英題|Dogtooth
原題|Kynodontas
監督|ヨルゴス・ランティモス Yorgos Lanthimos




ドッグヴィル  2003年
英題|Dogville
監督|ラース・フォン・トリアー Lars von Trier




トゥモロー・ワールド  2006年
英題|Children of Men
監督|アルフォンソ・キュアロン Alfonso Cuarón




インセプション  2010年
英題|Inception
監督|クリストファー・ノーラン Christopher Nolan




アモーレス・ペロス  2000年
原題|Amores Perros
監督|アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ Alejandro González Iñárritu



ドゥニ・ヴィルヌーヴ:コメント|(自己流 訳 / ネタバレがあるため一部省略)『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』か『ノーカントリー』か? どちらの映画がベスト映画か?…… おかしな質問です。私はそれらの映画が持つ衝撃にやられてしまっています。その衝撃は今もなお続いています。”時間” は究極の 判事/鑑定家 です。『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』には、私の頭を一直線に突き抜けたショット(それはまるで、私の脳を打ち抜きそれが周囲に飛び散るほど木っ端微塵にする弾丸のよう。)が幾つかあります。そういうショットの数々によってこの作品は(時の試練を得ずとも)即座に ”新たなる古典作品” となったのです。同じことをコーエン兄弟の監督作『ノーカントリー』を見ているときにも感じます。/『預言者』と『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』とどちらがいいか? それってリンゴとオレンジです。(=リンゴとオレンジを比べるようなもの)/『籠の中の乙女』の狂気は、私が長らく映画を見てきた中で最も斬新なものでした。ヨルゴス・ランティモスは今活動中の映画製作者の中で最もエキサイティングな人物の一人かもしれません。/ラース・フォン・トリアーの『ドッグヴィル』のことは今でも鮮やかに記憶しています。あのセットのアイデアは天才的でした。/ああ神様、私は映画(シネマ)が大好きです。愛しています。出来るならば自分が大好きな映画をもっと挙げたかった。『トゥモロー・ワールド』『インセプション』『アモーレス・ペロス』のような映画を。/20世紀の終わりに私が映画製作を始めたとき、前の世代の映画製作者たちは「映画(シネマ)は死んだ」と言いました。さて……映画(シネマ)よ、長生きして!



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