米国「バラエティ(Variety.com)」|2018年度(第91回)アカデミー賞 早期予想(2018年10月23日 時点)|作品賞 / 主演男優賞 / 主演女優賞

米国「バラエティ(Variety.com)」の Kristopher Tapley 氏(「in-contention」)による、「2018年度(第91回)アカデミー賞の早期(2018年10月23日 時点)予想」(作品賞 / 主演男優賞 / 主演女優賞)です。




【参考】
Variety.com/in-contention By Kristopher Tapley (October 23, 2018)
‘Roma’ and ‘A Star Is Born’: Opposites Attract Early Oscar Season Love


約一か月前(2018年9月17日)の Kristopher Tapley 氏の予想はこちら。
From Early Hit ‘Black Panther’ to Festival Faves ‘Green Book’ and ‘Roma,’ Oscar Race Finally Takes Shape






「バラエティ(Variety.com)」の Kristopher Tapley 氏 による、
2018年度(第91回)アカデミー賞 早期予想(2018年10月23日付け)


作品賞 Best Picture ※ 英題のアルファベット順。

ブラック・クランズマン
英題|BlacKkKlansman
米国配給|フォーカス・フィーチャーズ Focus Features
監督|スパイク・リー Spike Lee




ブラックパンサー
英題|Black Panther
米国配給|ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ Walt Disney Studios Motion Pictures
監督|ライアン・クーグラー Ryan Coogler




Can You Ever Forgive Me?(英題)
米国配給|フォックス・サーチライト・ピクチャーズ Fox Searchlight Pictures
監督|マリエル・ヘラー Marielle Heller




女王陛下のお気に入り
英題|The Favourite
米国配給|フォックス・サーチライト・ピクチャーズ Fox Searchlight Pictures
監督|ヨルゴス・ランティモス Yorgos Lanthimos




ファースト・マン
英題|First Man
米国配給|ユニバーサル・ピクチャーズ Universal Pictures
監督|デイミアン・チャゼル Damien Chazelle




Green Book(英題)
米国配給|ユニバーサル・ピクチャーズ Universal Pictures
監督|ピーター・ファレリー Peter Farrelly




If Beale Street Could Talk(英題)
米国配給|アンナプルナ・ ピクチャーズ Annapurna Pictures
監督|バリー・ジェンキンズ Barry Jenkins




ROMA/ローマ
英題|Roma
米国配給|ネットフリックス Netflix
監督|アルフォンソ・キュアロン Alfonso Cuarón
※ 2018年度(第91回)アカデミー賞外国語映画賞部門にメキシコ代表作。




アリー/スター誕生
英題|A Star Is Born
米国配給|ワーナー・ブラザース Warner Bros. Pictures
監督|ブラッドリー・クーパー Bradley Cooper




Vice(英題)
米国配給|アンナプルナ・ ピクチャーズ Annapurna Pictures
監督|アダム・マッケイ Adam McKay





主演男優賞 Best Actor ※ 名字のアルファベット順。

クリスチャン・ベイル Christian Bale
作品|Vice(英題)
米国配給|アンナプルナ・ ピクチャーズ Annapurna Pictures




ブラッドリー・クーパー Bradley Cooper
作品|アリー/スター誕生
英題|A Star Is Born
米国配給|ワーナー・ブラザース Warner Bros. Pictures




クリント・イーストウッド Clint Eastwood
作品|The Mule(英題)
米国配給| ワーナー・ブラザース Warner Bros. Pictures




ラミ・マレック Rami Malek
作品|ボヘミアン・ラプソディ
英題|Bohemian Rhapsody
米国配給|20世紀フォックス Twentieth Century Fox




ヴィゴ・モーテンセン Viggo Mortensen
作品|Green Book(英題)
米国配給|ユニバーサル・ピクチャーズ Universal Pictures






主演女優賞 Best Actress ※ 名字のアルファベット順。

グレン・クローズ Glenn Close
作品|天才作家の妻 - 40年目の真実 -
英題|The Wife
米国配給|ソニー・ピクチャーズ・クラシックス Sony Pictures Classics




オリヴィア・コールマン Olivia Colman
作品|女王陛下のお気に入り
英題|The Favourite
米国配給|フォックス・サーチライト・ピクチャーズ Fox Searchlight Pictures




フェリシティ・ジョーンズ Felicity Jones
作品|On the Basis of Sex(英題)
米国配給|フォーカス・フィーチャーズ Focus Features




レディー・ガガ Lady Gaga
作品|アリー/スター誕生
英題|A Star Is Born
米国配給|ワーナー・ブラザース Warner Bros. Pictures




メリッサ・マッカーシー Melissa McCarthy
作品|Can You Ever Forgive Me?(英題)
米国配給|フォックス・サーチライト・ピクチャーズ Fox Searchlight Pictures



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「『ROMA/ローマ』と『アリー/スター誕生』の2作品がリードしている」

「『ベテラン監督によるアート系作品』 vs. 『スター俳優が初監督した、興行的にもスマッシュヒットした作品』」

「『大手のストリーミング配信会社であるNetflix(ネットフリックス)による配給作』 vs. 『80年前のハリウッドクラシック作品を基として作られ、世界的スーパースターが主演を務めている作品で、且つ、過去16年間においてハリウッドの大手映画会社として唯一アカデミー賞作品賞を受賞しているワーナー・ブラザースの配給作』」(以下、私見|過去16年間(笑) 過去20年間という括り方にするとユニバーサルもあるので ”ワーナー・ブラザースただひとつだけ” とはならなくなりますからね。)

「今年度の賞レースを活性化してくれる作品としては、『ブラックパンサー』『Green Book』『女王陛下のお気に入り』『If Beale Street Could Talk』などがあり、賞レース・シーズン初期の段階で有力2作品に続く候補作がこれだけ揃っているのも例外的で素晴らしい状況」(以下、私見|「有力作品に続く候補作がこれだけ揃っているのも例外的で素晴らしい状況」……そうかなあ?毎年こんな感じではないの?)

「映画芸術科学アカデミーは今年のアカデミー賞レースに『人気映画(popular film)』が参入しバラエティに富んだものになるよう推し進めているように思えるが、今年はそういったタイプの候補作がすでにたくさんある。それは『ブラックパンサー』『Green Book』『クワイエット・プレイス』『妻たちの落とし前(英題|Widows)』『ボヘミアン・ラプソディ』『メリー・ポピンズ リターンズ』などだ」

「”伝記もの作品” も数多く、『ボヘミアン・ラプソディ』以外に『ファースト・マン』『On the Basis of Sex』『Can You Ever Forgive Me? 』などがある」

「事実に基づく作品(=実話ベースの作品)には、『Beautiful Boy』『Boy Erased』『The Front Runner』『Vice』などがある」

「さらに、クリント・イーストウッドの『The Mule』が賞レースに参加したことで混沌とすることに」

「初期の時点で賞レースがどの方向へ向かうかを自信をもって判断するのは難しい」

「昨年の作品賞受賞作(『シェイプ・オブ・ウォーター』)もアカデミー賞レースの喧騒が収まった時点では、『ありきたりだが ”安全な(=無難な / 手堅い)” 選択肢であった』とみなされた」

「だから、(賞レースの行方は判然としないとはいえ)今年度も6か月後には、(結局のところ)『ROMA/ローマ』と『アリー/スター誕生』の2強ということになるのではないか」

「その2作品に加わるようにして、今はまだ有望視されていない作品たちが浮上してくるかも」

「それがどの作品なのか?先に名を挙げた作品なのか?それ以外の作品なのか?今後の推移を見守らなければならない」

………とのこと。(作品賞候補の中に入っているのに記事の中では何も触れられていない『BlacKkKlansman』……)


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『ROMA/ローマ』はアメリカ・ニューヨークとロサンゼルスを含む全世界100のシアターで劇場公開されるとのこと(その中にはIMAXシアターも含まれる)。ただし、劇場公開はドルビーアトモスを採用しているスクリーンでのみ、とのこと。

【参考】The Playlist 2018年10月17日付け記事
Alfonso Cuaron’s Netflix Film ‘Roma’ Will Have Day-And-Date Release In 100 Theaters & Streaming


『ROMA/ローマ』、日本では2018年 [第31回] 東京国際映画祭にて上映されるのみ。今のところ一般劇場公開はしない模様。Netflix(ネットフリックス)にて2018年12月14日より全世界同時配信開始予定。

『ROMA/ローマ』がアカデミー賞作品賞を受賞した場合、作品賞受賞作が日本での一般劇場公開無しで終わるということになりますね(いまのところ)。外国語使用作品でありネット配信会社配給作(劇場公開もされてはいるが。)『ROMA/ローマ』が作品賞を受賞するか、それともリメイク作品(再映画化作?)が作品賞を受賞するか? いずれにしても、今年はアカデミー賞史において重要な年になるに違いないでしょう。

(1935年度 [第8回] アカデミー賞作品賞受賞作『戦艦バウンティ号の叛乱』は「”戦艦バウンティ事件” もの映画」の再映画化作品(もしくはリメイク作品)になると思うので、もしも『アリー/スター誕生』が作品賞を受賞すれば、英語作品のリメイク映画もしくは再映画化映画が作品賞を受賞するのはそれ以来となるのでは?)(間違っていたらごめんなさい)(2018/11/26 追記) そういうば2006年度『ディパーテッド』もリメイク作品だった。これは外国語映画のリメイク作ですが。ということで、上記の記述を少し変更しました。



■ 第91回アカデミー賞ノミネーション発表 …… 2019年1月22日(火)(予定)
■ 第91回アカデミー賞授賞式 …… 2019年2月24日(日)(予定)



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