2018年度アメリカ製作者組合賞(アメリカ・プロデューサー組合賞) ノミネーション発表

アカデミー賞作品賞ノミネーションを占う上でも重要となる、アメリカ製作者組合賞(アメリカ・プロデューサー組合賞)のノミネーションの発表がありました。



【参照】Variety.com 2019/01/04付け記事
Producers Guild Awards Nominees Include ‘Black Panther,’ ‘A Star Is Born,’ ‘Vice’



2018年度(第30回)アメリカ製作者組合賞(アメリカ・プロデューサー組合賞)授賞式は(現地日付で)2019年1月19日の予定です。



● アメリカ製作者組合(アメリカ・プロデューサー組合) 公式サイト(トップページ)
 The Producers Guild of America

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2018年度アメリカ製作者組合賞(アメリカ・プロデューサー組合賞) ノミネーション
(The Producers Guild of America Awards/PGA Awards)
(TV部門は省略します。公式サイトをご覧ください。)



ダリル・F・ザナック賞(劇場用映画賞 / 作品賞) 
The Darryl F. Zanuck Award for Outstanding Producer of Theatrical Motion Pictures
(英題のアルファベット順で)


ブラックパンサー
英題|Black Panther
プロデューサー|ケヴィン・ファイギ Kevin Feige
米国配給|ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ Walt Disney Studios Motion Pictures




ブラック・クランズマン
英題|BlacKkKlansman
プロデューサー|ショーン・マッキトリック Sean McKittrick
        ジェイソン・ブラム Jason Blum
        レイモンド・マンスフィールド Raymond Mansfield
        ジョーダン・ピール Jordan Peele
        スパイク・リー Spike Lee
米国配給|フォーカス・フィーチャーズ Focus Features




ボヘミアン・ラプソディ
英題|Bohemian Rhapsody
プロデューサー|グレアム・キング Graham King
米国配給|20世紀フォックス 20th Century Fox




クレイジー・リッチ!
英題|Crazy Rich Asians
プロデューサー|ニーナ・ジェイコブソン Nina Jacobson
        ブラッド・シンプソン Brad Simpson
        ジョン・ペノッティ John Penotti
米国配給|ワーナー・ブラザース Warner Bros. Pictures




女王陛下のお気に入り
英題|The Favourite
プロデューサー|セシ・デンプシー Ceci Dempsey
        エド・ギニー Ed Guiney
        リー・マジデイ Lee Magiday
        ヨルゴス・ランティモス Yorgos Lanthimos
米国配給|フォックス・サーチライト・ピクチャーズ Fox Searchlight Pictures




グリーンブック
英題|Green Book
プロデューサー|ジム・バーク Jim Burke
        チャールズ・B・ウェスラー Charles B. Wessler
        ブライアン・カリー Brian Currie
        ピーター・ファレリー Peter Farrelly
        ニック・ヴァレロンガ Nick Vallelonga
米国配給|ユニバーサル・ピクチャーズ Universal Pictures




クワイエット・プレイス
英題|A Quiet Place
プロデューサー|マイケル・ベイ Michael Bay
        アンドリュー・フォーム Andrew Form
        ブラッド・フラー Brad Fuller
米国配給|コロンビア・ピクチャーズ Columbia Pictures




ROMA/ローマ
英題|Roma
プロデューサー|ガブリエラ・ロドリゲス Gabriela Rodríguez
        アルフォンソ・キュアロン Alfonso Cuarón
米国配給|ネットフリックス Netflix




アリー/スター誕生
英題|A Star Is Born
プロデューサー|ビル・ガーバー Bill Gerber
        ブラッドリー・クーパー Bradley Cooper
        リネット・ハウエル・テイラー Lynette Howell Taylor
米国配給|ワーナー・ブラザース Warner Bros. Pictures




バイス
英題|Vice
プロデューサー|デデ・ガードナー Dede Gardner
        ジェレミー・クライナー Jeremy Kleiner
        ケヴィン・メシック Kevin Messick
        アダム・マッケイ Adam McKay
米国配給|アンナプルナ・ ピクチャーズ Annapurna Pictures


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劇場用アニメーション映画賞 
The Award for Outstanding Producer of Animated Theatrical Motion Pictures
(英題のアルファベット順で)


グリンチ(2018年)
英題|Dr. Seuss’ The Grinch
プロデューサー|クリス・メレダンドリ Chris Meledandri
        ジャネット・ヒーリー Janet Healy




インクレディブル・ファミリー
英題|Incredibles 2
プロデューサー|ジョン・ウォーカー John Walker
        ニコール・パラディス・グリンドル Nicole Grindle(Nicole Paradis Grindle)




犬ヶ島
英題|Isle of Dogs
プロデューサー|プロデューサー確定:保留中




シュガー・ラッシュ:オンライン
英題|Ralph Breaks the Internet
プロデューサー|クラーク・スペンサー Clark Spencer




スパイダーマン:スパイダーバース
英題|Spider-Man: Into the Spider-Verse
プロデューサー|アヴィ・アラッド Avi Arad
        フィル・ロード Phil Lord
        クリストファー・ミラー Christopher Miller
        エイミー・パスカル Amy Pascal
        クリスティーナ・スタインバーグ Christina Steinberg


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劇場用ドキュメンタリー映画賞
The Award for Outstanding Producer of Documentary Theatrical Motion Pictures
(英題のアルファベット順で)


The Dawn Wall(英題)
プロデューサー|ジョシュ・ローウェル Josh Lowell
        ピーター・モーティマー Peter Mortimer
        フィリップ・マンダーラ Philipp Manderla




Free Solo(英題)
プロデューサー|エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィ Elizabeth Chai Vasarhelyi
        ジミー・チン Jimmy Chin
        エヴァン・ヘイズ Evan Hayes
        シャノン・ディル Shannon Dill




Hal(英題)
プロデューサー|クリスティーン・ビーブ Christine Beebe
        ジョナサン・リンチ Jonathan Lynch
        ブライアン・モロー Brian Morrow




Into the Okavango(英題)
プロデューサー|Neil Gelinas




RBG(英題)
プロデューサー|ベッツィ・ウエスト Betsy West
        ジュリー・コーエン Julie Cohen




まったく同じ3人の他人
英題|Three Identical Strangers
プロデューサー|ベッキー・リード Becky Read
        グレイス・ヒューズ=ハレット Grace Hughes-Hallett




Won't You Be My Neighbor?(英題)
プロデューサー|モーガン・ネヴィル Morgan Neville
        ニコラス・マ Nicholas Ma
        カリン・カポトスト Caryn Capotosto


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有望とみられていたけれど落選した主な作品(劇場用映画賞 / 作品賞)


ビール・ストリートの恋人たち
英題|If Beale Street Could Talk
米国配給|アンナプルナ・ ピクチャーズ Annapurna Pictures



ファースト・マン
英題|First Man
米国配給|ユニバーサル・ピクチャーズ Universal Pictures



Eighth Grade (8th Grade)(英題)
米国配給|A24



First Reformed(英題)
米国配給|A24



メリー・ポピンズ リターンズ
英題|Mary Poppins Returns
米国配給|ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ Walt Disney Studios Motion Pictures



Can You Ever Forgive Me?(英題)
米国配給|フォックス・サーチライト・ピクチャーズ Fox Searchlight Pictures


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配給会社別(劇場用映画賞 / 作品賞)

ワーナー・ブラザース …… 2

ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ …… 1

20世紀フォックス …… 1

フォックス・サーチライト・ピクチャーズ …… 1

ユニバーサル・ピクチャーズ …… 1

コロンビア・ピクチャーズ …… 1

フォーカス・フィーチャーズ …… 1

ネットフリックス …… 1

アンナプルナ・ ピクチャーズ …… 1


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『ROMA/ローマ』は無事、製作者組合賞にノミネート。アンナプルナ・ ピクチャーズから2作品というわけにはいかなかったのか『ビール・ストリートの恋人たち』は落選。作品評価は今のところ『バイス』より『ビール・ストリートの恋人たち』のほうがずっと上のようですが、『バイス』はこの素材での映画化の企画自体が評価されたということなんでしょうかね。ディズニーの実写映画が2作品ノミネートされるかどうかも注目でしたが、1作品にとどまりました。そして今年はA24配給作は製作者組合賞にノミネートなし。『ファースト・マン』は危険信号点灯。本番で逆転入賞出来る?

観客動員数の多かった作品がここまで多数ノミネートしてきているのは「人気映画部門新設宣言」(のちに「今年度の新設は見送る」との発表あり)のショックが効いているから、でしょうかねえ。そうとしか思えない。

【参考】
映画. com  2018年8月13日付け記事
アカデミー賞「人気映画」部門を新設

アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが、「人気映画」部門を新設すると発表した。 <中略> 映画芸術科学アカデミーの役員会は抜本的な改善策として、「人気映画」部門を新設すると決定。視聴者離れの最大の原因は、90年代からアカデミー賞にノミネートされる作品が玄人好みの小規模映画ばかりになったためだと言われている。実際に近年、アカデミー賞作品賞を受賞した「シェイプ・オブ・ウォーター」「ムーンライト」「スポットライト 世紀のスクープ」「アーティスト」といった作品は、いずれも北米市場で大ヒットの目安となる1億ドルの壁を突破していない。同アカデミーは09年、アカデミー賞に人気映画を取り入れるため、作品賞部門のノミネート数を従来の5作品から最大10作品に拡大。前年公開の大ヒット映画「ダークナイト」(クリストファー・ノーラン監督)がノミネートされず、大きな批判を浴びたための措置だったが、その後もアカデミー会員は小規模作品を優遇したために、期待した効果が得られなかった経緯がある。


映画. com  2018年9月7日付け記事
アカデミー賞の人気映画部門が見送り

アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが、新設を予定していた「人気映画」部門の発足を見送ることを発表した。 <中略> 人気映画部門の新設は、8月の理事会で可決されたが、対象となる作品の基準や投票方法については言及されなかったことをはじめ、その意義を問う声など非難が殺到。ジョン・ベイリー会長は、「このような反発的な反応は予想していませんでした。実際に映画を見に行っている人たちの好みを反映していないと批判してきた人たちが、なぜ反対するのかわかりません」と胸中を吐露する。人気映画部門の新設は「(授賞式の生放送の)視聴率の低下や、(その放送局の)ABCに対する安直な対応ではありません」「シリーズ超大作のための施策だという誤解があるのは残念です」とハリウッド・レポーターに語った。またこのほど、声明では授賞式の放送時間を3時間に短縮するため、全24部門のうち、6~8部門の結果はCM放送中に発表し、受賞の様子は編集して番組内で紹介することも発表された。さらに、2020年の第92回授賞式を当初の20年2月23日から2月9日へ2週間繰り上げることも告知された。




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