2018年度(第91回)アカデミー賞 受賞結果

2018年度(第91回)アカデミー賞授賞式はホスト無しで開催されました。

授賞式終盤にどんでん返しというかサプライズがあったり(しかも喜びと哀しみがごちゃ混ぜになるようなアップセットで……)ぐったりです。授賞式は結果が次々と発表され授賞式内での出し物も少なく、3時間以内には収まらなかったにせよかなり短縮。(個人的にはこれでいいんじゃないかと思う。司会者いなくても授賞式やれますね。[追記] …… と思ったのだけれど、それは映像を見てないからかも。式を見ていた人から気ぜわしいとの声もあり。でもアカデミー賞やアカデミー賞授賞式自体に関心薄めな人には4時間はきっと長いよね。「24部門の受賞結果をすべて見なければならないものなのか?」という意見もあることはあるし。授賞式はNHK・BSプレミアムで3月に放送されるのを見ます。)

(2019/03/12 追記)NHK・BSプレミアムで授賞式を見ました。終わってから時間がだいぶ経過していることと授賞式後もアカデミー賞に対してのあーだこーだが続いているせいか授賞式の様子をきちんと見ようという意欲がかなり減退していて、早送りのハイスピードで見ました。オープニングのクイーン+アダム・ランバートのパフォーマンスは放送があったけれど、 歌曲賞パフォーマンスや亡くなった方へのトリビュート・シーンの放送は無し。受賞発表と受賞の挨拶は24部門すべて放送された(…と思う) 外国語映画賞のプレゼンターであるハビエル・バルデムがスペイン語でべらべら喋っているのが超かっこよかった。2か国語以上を喋れるってかっこいいよなあ。今年ほど外国語映画賞部門へスポットライトが当たった年もない。いつも会場の反応はほぼ無関心に近いもの。各ノミニーの紹介時、『万引き家族』は、大拍手で迎えられた『ROMA/ローマ』の直後に紹介されたせいもあってか拍手が少ないように感じてちょっと寂しかった。



【参照】 indiewire  2019年2月24日付け
2019 Oscars Winners List: ‘Green Book’ Best Picture, ‘Bohemian Rhapsody’ Dominates With Four Prizes



● 授賞式を放映するABCのアカデミー賞公式サイト(トップページ)
 http://oscar.go.com/


● 映画芸術科学アカデミー 公式サイト(トップページ)
 The Academy of Motion Picture Arts and Sciences

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2018年度(第91回)アカデミー賞 受賞結果
The 91st Academy Awards : Winners and Nominees

★印 … 受賞



【作品賞】 Best Picture(ノミネートは8作品)

グリーンブック
 英題|Green Book
 プロデューサー|ジム・バーク Jim Burke
         チャールズ・B・ウェスラー Charles B. Wessler
         ブライアン・カリー Brian Currie
         ピーター・ファレリー Peter Farrelly
         ニック・ヴァレロンガ Nick Vallelonga
 米国配給|ユニバーサル・ピクチャーズ Universal Pictures
(※ 2001年度 [ 第74回 ]『ビューティフル・マインド』以降初めて、ワーナー・ブラザース以外の大手スタジオ製作の映画が作品賞を受賞した。〔=2001年度以降、大手映画会社はワーナー・ブラザースの作品しか作品賞を受賞出来ていなかった〕)

アカデミー賞作品賞に新時代は来ず。米国アカデミー賞の保守的なところを再び見せつけられた感あり。 ― 保守的というべきなのか、んーどうなのかな。これがアカデミー賞の伝統というものなのかも。それにしても……作品賞受賞を決定する際の投票集計の方法に難があるような気がします。




ブラックパンサー
英題|Black Panther
プロデューサー|ケヴィン・ファイギ Kevin Feige
米国配給|ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ Walt Disney Studios Motion Pictures




ブラック・クランズマン
英題|BlacKkKlansman
プロデューサー|ショーン・マッキトリック Sean McKittrick
        ジェイソン・ブラム Jason Blum
        レイモンド・マンスフィールド Raymond Mansfield
        ジョーダン・ピール Jordan Peele
        スパイク・リー Spike Lee
米国配給|フォーカス・フィーチャーズ Focus Features




ボヘミアン・ラプソディ
英題|Bohemian Rhapsody
プロデューサー|グレアム・キング Graham King
米国配給|20世紀フォックス 20th Century Fox




女王陛下のお気に入り
英題|The Favourite
プロデューサー|セシ・デンプシー Ceci Dempsey
        エド・ギニー Ed Guiney
        リー・マジデイ Lee Magiday
        ヨルゴス・ランティモス Yorgos Lanthimos
米国配給|フォックス・サーチライト・ピクチャーズ Fox Searchlight Pictures




ROMA/ローマ
英題|Roma
プロデューサー|ガブリエラ・ロドリゲス Gabriela Rodriguez
        アルフォンソ・キュアロン Alfonso Cuaron
米国配給|ネットフリックス Netflix




アリー/スター誕生
英題|A Star Is Born
プロデューサー|ビル・ガーバー Bill Gerber
        ブラッドリー・クーパー Bradley Cooper
        リネット・ハウエル・テイラー Lynette Howell Taylor
米国配給|ワーナー・ブラザース Warner Bros. Pictures




バイス
英題|Vice
プロデューサー|デデ・ガードナー Dede Gardner
        ジェレミー・クライナー Jeremy Kleiner
        ケヴィン・メシック Kevin Messick
        アダム・マッケイ Adam McKay
米国配給|アンナプルナ・ ピクチャーズ Annapurna Pictures





【監督賞】 Directing

アルフォンソ・キュアロン Alfonso Cuaron
 作品|ROMA/ローマ
 英題|Roma




スパイク・リー Spike Lee
作品|ブラック・クランズマン
英題|BlacKkKlansman




パヴェウ・パヴリコフスキ Pawel Pawlikowski
作品|COLD WAR あの歌、2つの心
英題|Cold War (2018)
原題|Zimna wojna




ヨルゴス・ランティモス Yorgos Lanthimos
作品|女王陛下のお気に入り
英題|The Favourite




アダム・マッケイ Adam McKay
作品|バイス
英題|Vice





【主演男優賞】 Actor in a Leading Role

ラミ・マレック Rami Malek
 作品|ボヘミアン・ラプソディ
 英題|Behemian Rhapsody




ブラッドリー・クーパー Bradley Cooper
作品|アリー/スター誕生
英題|A Star Is Born




クリスチャン・ベイル Christian Bale
作品|バイス
英題|Vice




ウィレム・デフォー Willem Dafoe
作品|永遠の門 ゴッホの見た未来
英題|At Eternity’s Gate




ヴィゴ・モーテンセン Viggo Mortensen
作品|グリーンブック
英題|Green Book




【主演女優賞】 Actress in a Leading Role

オリヴィア・コールマン Olivia Colman
 作品|女王陛下のお気に入り
 英題|The Favourite

(※ ブロードキャスト映画批評家協会賞(=放送映画批評家協会賞 / クリティックス・チョイス・アワード)とアメリカ映画俳優組合賞とゴールデン・グローブ賞を受賞してアカデミー賞を受賞出来なかったのは2001年度『ビューティフル・マインド』のラッセル・クロウと2006年度『ドリームガールズ』のエディ・マーフィのみ。ラッセル・クロウは前年2000年度に主演男優賞を受賞していた。)【参照】The HollywoodReporter.com 2019年2月25付け記事 Oscars Analysis: How 'Green Book' Won and Glenn Close Lost(なお、参照先の記事を書いた Scott Feinberg によると 投票権を持つアカデミー会員は現時点で7,902名だそうです。)

(なんとも複雑な気分。オリヴィア・コールマンの受賞は本当に嬉しい♪ この賞を獲れたから『女王陛下のお気に入り』チームは手ぶらで帰る羽目にならずに済んだ。でも!でも!これまでさんざんノミネートされ受賞を逃してきたグレン・クローズが金色のガウンを着てこの授賞式に臨んでいる気持ちを考えると……もうほんとに気の毒過ぎる。結果を聞いて胃が痛くなってきた。もしかしたらアカデミー会員の中には『天才作家の妻』という作品自体見ていないという人もいたのでは。作品自体の評価が上がり切らない、もしくは話題にならない映画でノミネートされるとこういう憂き目に遭う。 [ 2019/02/26 追記 ] 上記の HollywoodReporter の記事でもやはり『女王陛下のお気に入り』と『天才作家の妻』では鑑賞者の数に差があったのではないかという分析がありました。映画批評家や外国人記者や演者 [俳優/女優] は演者の演技が話題になっている作品はそれなりにきちんとチェックする。でもアカデミー会員は様々な分野からアカデミーに招待され会員になっているので、みんながみんな そこまで几帳面に全ノミネート作をチェックはしないんだよね。あと、近年若いアカデミー会員が増えたので高齢の夫婦の物語である『天才作家の妻』はそういう若い会員にとっては他の作品と比較するとどうしても視聴が後回しになってしまうのではないかとの考察も。)




ヤリッツァ・アパリシオ Yalitza Aparicio
作品|ROMA/ローマ
英題|Roma




グレン・クローズ Glenn Close
作品|天才作家の妻 - 40年目の真実 -
英題|The Wife




レディー・ガガ Lady Gaga
作品|アリー/スター誕生
英題|A Star is Born




メリッサ・マッカーシー Melissa McCarthy
作品|ある女流作家の罪と罰
英題|Can You Ever Forgive Me?





【助演男優賞】 Actor in a Supporting Role

マハーシャラ・アリ Mahershala Ali
 作品|グリーンブック
 英題|Green Book




アダム・ドライヴァー Adam Driver
作品|ブラック・クランズマン
英題|BlacKKKlansman




サム・エリオット Sam Elliot
作品|アリー/スター誕生
英題|A Star is Born




リチャード・E・グラント Richard E. Grant
作品|ある女流作家の罪と罰
英題|Can You Ever Forgive Me?




サム・ロックウェル Sam Rockwell
作品|バイス
英題|Vice





【助演女優賞】 Actress in a Supporting Role

レジーナ・キング Regina King
 作品|ビール・ストリートの恋人たち
 英題|If Beale Street Could Talk




エイミー・アダムス Amy Adams
作品|バイス
英題|Vice




マリーナ・デ・タビラ Marina de Tavira
作品|ROMA/ローマ
英題|Roma




エマ・ストーン Emma Stone
作品|女王陛下のお気に入り
英題|The Favourite




レイチェル・ワイズ Rachel Weisz
作品|女王陛下のお気に入り
英題|The Favourite





【脚本賞】 Writing (Original Screenplay)

作品|グリーンブック
 英題|Green Book
 脚本|ニック・ヴァレロンガ Nick Vallelonga
    ブライアン・ヘイズ・カリー Brian Hayes Currie
    ピーター・ファレリー Peter Farrelly




作品|女王陛下のお気に入り
英題|The Favourite
脚本|デボラ・デイヴィス Deborah Davis
   トニー・マクナマラ Tony McNamara




作品|魂のゆくえ
英題|First Reformed
脚本|ポール・シュレイダー Paul Schrader




作品|ROMA/ローマ
英題|Roma
脚本|アルフォンソ・キュアロン Alfonso Cuaron




作品|バイス
英題|Vice
脚本|アダム・マッケイ Adam McKay





【脚色賞】 Writing (Adapted Screenplay)

作品|ブラック・クランズマン
 英題|BlacKkKlansman
 脚本|チャーリー・ワクテル Charlie Wachtel
    デイヴィッド・ラビノウィッツ David Rabinowitz
    ケヴィン・ウィルモット Kevin Willmott
    スパイク・リー Spike Lee
※ スパイク・リーはアカデミー賞名誉賞受賞したあとの脚色賞受賞。(こういうパターンは前にもあったような気がする。初ではないと思う、多分。)




作品|バスターのバラード
英題|The Ballad of Buster Scruggs
脚本|イーサン・コーエン Ethan Coen
   ジョエル・コーエン Joel Coen




作品|ある女流作家の罪と罰
英題|Can You Ever Forgive Me?
脚本|ニコール・ホロフセナー Nicole Holofcener
   ジェフ・ウィッティ Jeff Whitty




作品|ビール・ストリートの恋人たち
英題|If Beale Street Could Talk
脚本|バリー・ジェンキンズ Barry Jenkins




作品|アリー/スター誕生
英題|A Star Is Born
脚本|エリック・ロス Eric Roth
   ブラッドリー・クーパー Bradley Cooper
   ウィル・フェッターズ Will Fetters





【撮影賞】 Cinematography

作品|ROMA/ローマ
 英題|Roma
 撮影|アルフォンソ・キュアロン Alfonso Cuaron
※ 映画監督(演出家)が撮影賞を受賞するのはアカデミー賞史上 初。




作品|COLD WAR あの歌、2つの心
英題|Cold War (2018)
原題|Zimna wojna
撮影|ウカシュ・ジャル Lukasz Zal




作品|女王陛下のお気に入り
英題|The Favourite
撮影|ロビー・ライアン Robbie Ryan




作品|Never Look Away(英題)
原題|Werk ohne Autor
撮影|キャレブ・デシャネル Caleb Deschanel




作品|アリー/スター誕生
英題|A Star Is Born
撮影|マシュー・リバティーク Matthew Libatique




【編集賞】 Film Editing

作品|ボヘミアン・ラプソディ
 英題|Bohemian Rhapsody
 編集|ジョン・オットマン John Ottman




作品|ブラック・クランズマン
英題|BlacKkKlansman
編集|バリー・アレクサンダー・ブラウン Barry Alexander Brown




作品|女王陛下のお気に入り
英題|The Favourite
編集|ヨルゴス・モヴロプサリディス Yorgos Mavropsaridis




作品|グリーンブック
英題|Green Book
編集|パトリック・J・ドン・ヴィト Patrick J. Don Vito




作品|バイス
英題|Vice
編集|ハンク・コーウィン Hank Corwin





【プロダクション・デザイン賞】 Production Design

作品|ブラックパンサー
 英題|Black Panther
 プロダクション・デザイン|ハンナ・ビークラー Hannah Beachler
 セット・デコレーション|ジェイ・ハート Jay Hart
(※ 同部門をアフリカ系女性〔ハンナ・ビークラー〕が受賞するのはアカデミー賞史上 初。)




作品|女王陛下のお気に入り
英題|The Favourite
プロダクション・デザイン|フィオナ・クロンビー Fiona Crombie
セット・デコレーション|アリス・フェルトン Alice Felton




作品|ファースト・マン
英題|First Man
プロダクション・デザイン|ネイサン・クロウリー Nathan Crowley
セット・デコレーション|キャシー・ルーカス Kathy Lucas




作品|メリー・ポピンズ リターンズ
英題|Mary Poppins Returns
プロダクション・デザイン|ジョン・マイヤー John Myhre
セット・デコレーション|ゴードン・シム Gordon Sim




作品|ROMA/ローマ
英題|Roma
プロダクション・デザイン|エウヘニオ・カバイェーロ Eugenio Caballero
セット・デコレーション|バルバラ・エンリケス Barbara Enriquez





【衣装デザイン賞】 Costume Design

作品|ブラックパンサー
 英題|Black Panther
 衣装デザイン|ルース・E・カーター Ruth E. Carter(Ruth Carter)
(※ 同部門をアフリカ系女性〔ルース・E・カーター〕が受賞するのはアカデミー賞史上 初。)




作品|バスターのバラード
英題|The Ballad of Buster Scruggs
衣装デザイン|メアリー・ゾフレス Mary Zophres




作品|女王陛下のお気に入り
英題|The Favourite
衣装デザイン|サンディ・パウエル Sandy Powell




作品|メリー・ポピンズ リターンズ
英題|Mary Poppins Returns
衣装デザイン|サンディ・パウエル Sandy Powell




作品|ふたりの女王 メアリーとエリザベス
英題|Mary Queen of Scots(2018)
衣装デザイン|アレクサンドラ・バーン Alexandra Byrne





【メイクアップ&ヘアスタイリング賞】 Makeup and Hairstyling(ノミネートは3作品)

作品|バイス
 英題|Vice
 メイク担当|Greg Cannom
       Kate Biscoe
       Patricia DeHaney




作品|Border(英題)
原題|Grans
メイク担当|Goran Lundstrom
      Pamela Goldammer
(※『Border』は 第91回アカデミー賞外国語映画賞スウェーデン代表作)




作品|ふたりの女王 メアリーとエリザベス
英題|Mary Queen of Scots(2018)
メイク担当|Jenny Shircore
      Marc Pilcher
      Jessica Brooks





【作曲賞】 Music (Original Score)

作品|ブラックパンサー
 英題|Black Panther
 作曲|ルートヴィッヒ・ヨーランソン Ludwig Goransson




作品|ブラック・クランズマン
英題|BlacKKKlansman
作曲|テレンス・ブランチャード Terence Blanchard




作品|ビール・ストリートの恋人たち
英題|If Beale Street Could Talk
作曲|ニコラス・ブリテル Nicholas Britell




作品|犬ヶ島
英題|Isle of Dogs
作曲|アレクサンドル・デスプラ Alexandre Desplat




作品|メリー・ポピンズ リターンズ
英題|Mary Poppins Returns
作曲|マーク・シェイマン Marc Shaiman





【主題歌賞(歌曲賞)】 Music (Original Song)(ノミネートは5作品)

シャロウ~『アリー/スター誕生』愛のうた
 英題|Shallow
 歌唱|レディー・ガガ Lady Gaga
    ブラッドリー・クーパー Bradley Cooper
 作詞/作曲|レディー・ガガ Lady Gaga
      マーク・ロンソン Mark Ronson
      アンソニー・ロッソマンド Anthony Rossomando
      アンドリュー・ワイアット Andrew Wyatt
 作品|アリー/スター誕生
 英題|A Star Is Born

Lady Gaga, Bradley Cooper - Shallow
(From A Star Is Born/Live From The Oscars)
(YouTube Lady Gaga より)







オール・ザ・スターズ
英題|All the Stars
歌唱|ケンドリック・ラマー Kendrick Lamar
   SZA(シザ)
作曲|Sounwave(マーク・スピアーズ Mark Spears)
   ケンドリック・ラマー Kendrick Lamar Duckworth
   アンソニー・ ティフィス Anthony Tiffith
作詞|ケンドリック・ラマー Kendrick Lamar Duckworth
   アンソニー・ ティフィス Anthony Tiffith
   SZA(Solana Rowe)
作品|ブラックパンサー
英題|Black Panther




I'll Fight(英題)
歌唱|ジェニファー・ハドソン Jennifer Hudson
作詞/作曲|ダイアン・ウォーレン Diane Warren
作品|RBG 最強の85才
英題|RBG




幸せのありか
英題|The Place Where Lost Things Go
歌唱|エミリー・ブラント Emily Blunt
作曲|マーク・シェイマン Marc Shaiman
作詞|スコット・ウィットマン Scott Wittman
   マーク・シェイマン Marc Shaiman
作品|メリー・ポピンズ リターンズ
英題|Mary Poppins Returns




When A Cowboy Trades His Spurs For Wings(英題)
歌唱|ティム・ブレイク・ネルソン Tim Blake Nelson
   ウィリー・ワトソン Willie Watson
作詞/作曲|デヴィッド・ローリングス David Rawlings
     ギリアン・ウェルチ Gillian Welch
作品|バスターのバラード
英題|The Ballad of Buster Scruggs





【音響調整賞(録音賞)】 Sound Mixing

作品|ボヘミアン・ラプソディ
 英題|Bohemian Rhapsody
 担当|Paul Massey
    Tim Cavagin
    John Casali




ブラックパンサー
英題|Black Panther
担当|Steve Boeddeker
   Brandon Proctor
   Peter Devlin




ファースト・マン
英題|First Man
担当|Jon Taylor
   Frank A. Montano
   Ai-Ling Lee
   Mary H. Ellis




ROMA/ローマ
英題|Roma
担当|Skip Lievsay
   Craig Henighan
   Jose Antonio Garcia




アリー/スター誕生
英題|A Star Is Born
担当|Tom Ozanich
   Dean Zupancic
   Jason Ruder
   Steve Morrow





【音響編集賞(音響効果賞)】 Sound Editing

作品|ボヘミアン・ラプソディ
 英題|Bohemian Rhapsody
 担当|John Warhurst
    Nina Hartstone




ブラックパンサー
英題|Black Panther
担当|Benjamin A. Burtt
   Steve Boeddeker




ファースト・マン
英題|First Man
担当|Ai-Ling Lee
   Mildred Iatrou Morgan




クワイエット・プレイス
英題|A Quiet Place
担当|Ethan Van der Ryn
   Erik Aadahl




ROMA/ローマ
英題|Roma
担当|Sergio Diaz
   Skip Lievsay





【視覚効果賞】 Visual Effects

作品|ファースト・マン
 英題|First Man
 担当|Paul Lambert
    Ian Hunter
    Tristan Myles
    J.D. Schwalm




作品|アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
英題|Avengers: Infinity War
担当|Dan DeLeeuw
   Kelly Port
   Russell Earl
   Dan Sudick




作品|プーと大人になった僕
英題|Christopher Robin
担当|Christopher Lawrence
   Michael Eames
   Theo Jones
   Chris Corbould




作品|レディ・プレイヤー1
英題|Ready Player One
担当|Roger Guyett
   Grady Cofer
   Matthew E. Butler
   David Shirk




作品|ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
英題|Solo: A Star Wars Story
担当|Rob Bredow
   Patrick Tubach
   Neal Scanlan
   Dominic Tuohy





【外国語映画賞】 Foreign Language Film(ノミネート作は5作品)

ROMA/ローマ
 原題/英題|Roma
 監督|アルフォンソ・キュアロン Alfonso Cuaron
 製作国|メキシコ
 米国配給|ネットフリックス Netflix




存在のない子供たち
英題|Capernaum
原題|Capharnaüm
監督|ナディーン・ラバキー Nadine Labaki
製作国|レバノン
米国配給|ソニー・ピクチャーズ・クラシック Sony Pictures Classics




COLD WAR あの歌、2つの心
英題|Cold War (2018)
原題|Zimna wojna
監督|パヴェウ・パヴリコフスキ Pawel Pawlikowski
製作国|ポーランド
米国配給|アマゾン・スタジオ Amazon Studios




Never Look Away(英題)
原題|Werk ohne Autor
監督|フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク Florian Henckel von Donnersmarck
製作国|ドイツ
米国配給|ソニー・ピクチャーズ・クラシック Sony Pictures Classics




万引き家族
英題|Shoplifters
監督|是枝裕和 Hirokazu Kore-Eda
製作国|日本
米国配給|マグノリア・ピクチャーズ  Magnolia Pictures

(超激戦/ハイレベルと言われた今年度の外国語映画賞部門。そういう評価をされている年にノミネートされた事自体が素晴らしいこと。『COLD WAR』『万引き家族』が『ROMA/ローマ』とともにノミネートされたからこそハイレベルと言われることになったのだから。『THE GUILTY/ギルティ』『バーニング 劇場版』などが入っていたらさらにハイレベルになったかも。





【長編アニメーション映画賞】 Animated Feature Film(ノミネート作は5作品)

スパイダーマン:スパイダーバース
 英題|Spider-Man: Into the Spider-Verse
 監督|ボブ・ペルシケッティ Bob Persichetti
    ピーター・ラムジー Peter Ramsey
    ロドニー・ロスマン Rodney Rothman
 プロデューサー|フィル・ロード Phil Lord
         クリストファー・ミラーChristopher Miller
 米国配給|ソニー・ピクチャーズ・リリーシング Sony Pictures Releasing
 製作国|アメリカ
※ ソニー・ピクチャーズ アニメーション制作の作品が同部門を受賞するのは初。




インクレディブル・ファミリー
英題|Incredibles 2
監督|ブラッド・バード Brad Bird
プロデューサー|ジョン・ウォーカー John Walker
        ニコール・パラディス・グリンドル Nicole Paradis Grindle
米国配給|ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ Walt Disney Studios Motion Pictures
製作国|アメリカ




犬ヶ島
英題|Isle of Dogs
監督|ウェス・アンダーソン Wes Anderson
プロデューサー|ウェス・アンダーソン Wes Anderson
        スコット・ルーディン Scott Rudin
        スティーヴン・レイルズ Steven Rales
        ジェレミー・ドーソン Jeremy Dawson
米国配給|フォックス・サーチライト・ピクチャーズ Fox Searchlight Pictures
製作国|アメリカ / ドイツ




未来のミライ
英題|Mirai
監督|細田守 Mamoru Hosoda
プロデューサー|齋藤優一郎 Yuichiro Saito
米国配給|Gkids
     Fathom Events
製作国|日本




シュガー・ラッシュ:オンライン
英題|Ralph Breaks the Internet
監督|リッチ・ムーア Rich Moore
   フィル・ジョンストン Phil Johnston
プロデューサー|クラーク・スペンサー Clark Spencer
米国配給|ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ Walt Disney Studios Motion Pictures
製作国|アメリカ





【長編ドキュメンタリー映画賞】 Documentary (Feature)(ノミネート作は5作品)

Free Solo(英題)
 監督|ジミー・チン Jimmy Chin
    エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィ Elizabeth Chai Vasarhelyi
 プロデューサー|Evan Hayes
         Shannon Dill
 米国配給|ナショナル・ジオグラフィック・ドキュメンタリー・フィルムス National Geographic Documentary Films




Hale County This Morning, This Evening(英題)
監督|RaMell Ross
プロデューサー|Joslyn Barnes
        Su Kim
米国配給|ザ・シネマ・ガイド The Cinema Guild




Minding the Gap(英題)
監督|ビン・リュウ Bing Liu
プロデューサー|Diane Quon
米国配給|Hulu(フールー)




父から息子へ ~戦火の国より~ (ドイツ映画祭HORIZONTE 2019での邦題)
英題|Of Fathers and Sons(2017年)
原題|Kinder des Kalifats
監督|タラール・デルキ Talal Derki
プロデューサー|Ansgar Frerich
        Eva Kemme
        Tobias N. Siebert
米国配給|キノ・ローバー Kino Lorber
     Starz!




RBG 最強の85才
英題|RBG
監督|ジュリー・コーエン Julie Cohen
   ベッツィ・ウエスト Betsy West
プロデューサー|ジュリー・コーエン Julie Cohen
        ベッツィ・ウエスト Betsy West
米国配給|マグノリア・ピクチャーズ  Magnolia Pictures





【短編実写映画賞】 Short Film (Live Action)(ノミネート作は5作品)

Skin(英題)
 監督|Guy Nattiv
 プロデューサー|Jaime Ray Newman
 製作|New Native Pictures 他
 米国配給|Fox Searchlight Pictures




Detainment(英題)
監督|ヴィンセント・ラム Vincent Lambe
プロデューサー|Darren Mahon





野獣
英題|Fauve
監督|ジェレミー・コント Jeremy Comte
プロデューサー|Maria Gracia Turgeon




マルグリット
英題|Marguerite
監督|マリアンヌ・ファルレ Marianne Farley
プロデューサー|Marie-Helene Panisset




Mother(英題)
原題|Madre
監督|Rodrigo Sorogoyen
プロデューサー|Maria del Puy Alvarado





【短編アニメーション映画賞】 Short Film (Animated)(ノミネート作は5作品)

Bao(読み|バオ)
 英題|Bao
 監督|ドミー・シー Domee Shi
 プロデューサー|Becky Neiman-Cobb
 制作|ピクサー・アニメーション・スタジオ Pixar Animation Studios
(※ 監督のドミー・シーは中国系カナダ人。ピクサーの短編映画を監督するのは女性としてもアジア系としてもドミー・シーが初めて。)




Animal Behaviour(英題)
監督|David Fine
   Alison Snowden




Late Afternoon(英題)
監督|Louise Bagnall
プロデューサー|Nuria Gonzalez Blanco




One Small Step(英題)
監督|Andrew Chesworth
   Bobby Pontillas




Weekends(英題)
監督|Trevor Jimenez





【短編ドキュメンタリー映画賞】 Documentary (Short Subject)(ノミネート作は5作品)

ピリオド 羽ばたく女性たち
 英題|Period. End of Sentence
 監督|Rayka Zehtabchi
 プロデューサー|Melissa Berton
 製作|ネットフリックス Netflix




Black Sheep(英題)
監督|Ed Perkins
プロデューサー|Jonathan Chinn




エンド・ゲーム: 最期のあり方
英題|End Game
監督|ロブ・エプスタイン  Rob Epstein
   ジェフリー・フリードマン  Jeffrey Friedman
プロデューサー|ジェフリー・フリードマン  Jeffrey Friedman




LIFEBOAT(英題)
監督|Skye Fitzgerald
プロデューサー|Bryn Mooser




A Night at the Garden(英題)
監督|Marshall Curry
プロデューサー|Marshall Curry



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【発表順】

《Queen + Adam Lambert: "Behemian Rhapsody" Performance》
「We Will Rock You」「We are the Champions」

01. Supporting Actress

02. Doc Feature

03. Makeup & Hair

04. Costume Design

05. Production Design

06. Cinematography

07. Sound Editing

08. Sound Mixing

09. Foreign Language

10. Film Editing

11. Supporting Actor

12. Animated Feature

13. Animated Short

14. Doc Short

15. Visual Effects

16. Live Action Short

17. Original Screenplay

18. Adapted Screenplay

19. Original Score

20. Original Song

《追悼コーナー》

21. Actor

22. Actress

21. Director

24. Picture


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とりあえずリメイク作が作品賞を受賞するというようなことがなくてホッとしました。(3度目のリメイク作、オリジナルを含めたら4度目の映画化作品が作品賞を獲るなんて、新作/オリジナル作品が受賞出来ずリメイク作が獲るなんて、そんなの映画業界の敗北宣言のようなもんですよ。)

『ボヘミアン・ラプソディ』が4賞、『グリーンブック』『ROMA/ローマ』『ブラックパンサー』が3賞を受賞。『ボヘミアン・ラプソディ』と『ブラックパンサー』が案外頑張った印象。

昨年「人気映画賞部門を創設しようかな」という映画芸術科学アカデミーからのアナウンスがあった(今年度はとりあえず創設せず。)ことが投票行動に影響が出ているような気がします。人気映画賞部門創設まで視野に入っているような状況にアカデミー会員たちも驚いただろうし、そういう状況下では「一般観客が映画館へ足を運んでみてくれた人気作品にも目配りをしていかねば……」という意識が会員たちの中に芽生えたのでは。なーんてことを考えたりしました。

『女王陛下のお気に入り』はプロダクション・デザイン賞と衣装デザイン賞の2賞を逃したことで「(『ローマ』と並んで最多ノミネートだったのに)このままでは手ぶらで帰らなければならないかも……」という状況に。それが式の終盤でビッグ・アップセットが起き主演女優賞を受賞。”ひとつ獲れて一安心” というところ。

2010年代に入ってからの作品賞受賞作には(受賞作のみならずノミネート作にも)鑑賞後少々がっかりするものもあり、またそういうがっかり受賞作&がっかりノミネート作が徐々に増えてきているのですが(個人の印象です。)、『グリーンブック』がそうでないことを祈ります。

アカデミー賞まわりは年々キャンペーンも報道も派手になっています。前哨戦と言われる映画賞も増え、食傷気味なほど。まさに『虚栄』という言葉がしっくりくるような状態。(2010年代の受賞作群をみて、30年後40年後の人々はどう思うのだろうな。40年後なんて……そのころ私はもう生きていないだろうけど。)




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