2011アカデミー賞外国語映画賞:中国からの出品作が決定

チャン・イーモウ監督、クリスチャン・ベイル主演の話題作 『The Flowers of War』(原題:金陵十三钗)が中国代表作として選出されました。


ゲリン・ヤン(Geling Yan / 厳歌苓)の小説「The 13 Women of Nanjing」が原作。1937年の南京が舞台。クリスチャン・ベイルは、南京へ侵攻してきた日本軍から迫害を受け教会の建物の中へ逃げ込んだ中国人たちを助けるアメリカ人聖職者を演じているようです。



【参考】 AFPBB News 2010年12月24日付け記事
南京虐殺描くイーモウ監督作、主演はクリスチャン・ベイル




中国での劇場公開は、今年12月16日より。 …あれっ、それでは今年の外国語映画賞出品作品の審査対象にならないのでは?(今年9月末までに自国の劇場で一週間以上公開するのが規定だったはず。)規定は国によって異なるのか?と不思議に思っていたのですが、ここによると「9月末までに一週間の限定公開をする」とのこと。



※ リーキン・ヒル・エンターテインメント(Wrekin Hill Entertainment)が北米での配給権を取得。2011年12月下旬に限定公開(ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ)、2012年上旬に拡大公開予定。(2011/11/07付け)




中国からの出品作
The Flowers of War
原題|金陵十三钗 / Jin ling shi san chai
監督 チャン・イーモウ(張 芸謀) Zhang Yimou


IMDb|Jin ling shi san chai (The Flowers of War)
http://www.imdb.com/title/tt1410063/





The Flowers Of War (金陵十三釵) - Official Trailer (2分44秒)




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【更新記録】
※ トレーラーを追加しました。 (2011/10/21)
※ 追記しました。 (2011/11/08)
※ トレーラーを差し替えました。 (2012/09/23)
※ 修正しました。 (2016/08/06)




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2011アカデミー賞外国語映画賞:インドからの出品作が決定

インド最大の映画賞 The National Film Awards に4部門でノミネート、うち作品賞を受賞した、『Adaminte Makan Abu』がアカデミー賞外国語部門へのインド代表作として選出されました。 『Adaminte Makan Abu』はサリム・アハメド監督の初監督作品です。


この The National Film Awards はインド政府が指名した審査員がエントリーを決め、受賞作・受賞者にはインド大統領から賞が授与されるという国家レベルの映画賞のようです。



インドからの出品作
Abu, Son of Adam
原題|Adaminte Makan Abu
監督|サリム・アハメド Salim Ahamed


IMDb|Adaminte Makan Abu
http://www.imdb.com/title/tt1945039/




Adaminte Makan Abu - Trailer
この動画では著作権で保護された音声トラックが使用されていました。著作権者からの申し立てにより、音声トラックはミュート状態となっています。





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2011アカデミー賞外国語映画賞:南アフリカからの出品作が決定

今年(=2011年)のカンヌ国際映画祭 ある視点部門へ選出されクィアパルム賞を受賞した『Beauty(英題)』が南アフリカ代表作として選出されました。

『Beauty』は2011年トロント国際映画祭ワールド・コンテンポラリー・シネマ部門へも選出されました。北米では TLA Releasing が配給権を取得しています。



南アフリカからの出品作
Beauty
原題|Skoonheid
監督|オリヴァー・ハーマナス Oliver Hermanus


IMDb|Skoonheid
http://www.imdb.com/title/tt1922721/


『Beauty』(原題:Skoonheid)(カンヌ国際映画祭公式サイトの作品解説より)フランソワ(ディオン・ロッツ)は、南アフリカのブルームフォンテーンでごく平凡な生活を送っています。ふたりの娘を持つ真面目な父、そして良き夫のフランソワ。ある偶然の出会が、全く穢れのない真面目な人生を揺るがします。旧友の息子、クリスチャン(チャーリー・キーガン)、23歳。それは誰が見ても、男盛りと呼ばれる男性の美を具現したかのような青年です。フランソワはひそかに心の紐を解き、激しい情熱と危うい欲望に身を任せます。自分に対する嫌悪の中で生きてきた彼が、ついにずっと押し殺してきた感情を露出させ、心の底でずっと探し求めていたもの ―喜び― をつかもうとするのです。





Skoonheid (Beauty) - Trailer





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2011アカデミー賞外国語映画賞:メキシコからの出品作が決定

今年のカンヌ映画祭ある視点部門へエントリーされた、『Miss Bala』 がメキソコ代表作として選出されました。トロント映画祭でも Contemporary World Cinema 部門にて上映されました。特に、アメリカ国内の映画祭そして隣国カナダ・トロント映画祭で上映されるようになってから評価が上がってきています。




メキシコからの出品作
MISS BALA /銃弾(←第8回ラテンビート映画祭での邦題)
英題/原題|Miss Bala
監督|ヘラルド・ナランホ Gerardo Naranjo


IMDb|Miss Bala
http://www.imdb.com/title/tt1911600/




Miss Bala (2011) - US Trailer



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メキシコは、最終選考に残った11作品のリストを発表していました。
最終選考に残っていた作品は以下のとおり。


  ・ 180°

  ・ Bala mordida

  ・ Dias de gracia

  ・ El baile de San Juan

  ・ Flores en el desierto

  ・ La mitad del mundo

  ・ Miss Bala

  ・ Siete instantes

  ・ Somos lo que hay

  ・ Una pared para Cecilia

  ・ Viaje redondo




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2011アカデミー賞外国語映画賞:チェコ共和国からの出品作が決定

チェコ共和国からはモノクロ映像のアニメ作品『Alois Nebel』が代表作に選出されました。監督は今作が長編作品初監督となるトマス・ルナク(Tomás Lunák)。


今年(=2011年)のベルリン国際映画祭コンペティション外部門(Out of Competition)へ選出。2011年トロント国際映画祭ディスカバリー部門でも上映されました。



チェコ共和国からの出品作
Alois Nebel
監督 トマス・ルナク Tomás Lunák(Tomáš Luňák / Tomas Lunak)


IMDb|Alois Nebel
http://www.imdb.com/title/tt1374985/




Alois Nebel (2011) - Trailer





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2011アカデミー賞外国語映画賞:アイスランド(Iceland)からの出品作が決定

今年(=2011年)のカンヌ国際映画祭併催「監督週間」へピックアップされた『Volcano(英題)』がアイスランド代表作として選出されました。

監督はアカデミー賞短編実写映画部門へノミネート実績もあるルナー・ルナーソン。実写長編映画初監督作品でアカデミー賞へ戻ってきました。

『Volcano』は今年(=2011年)のヨーロッパ映画賞作品賞候補45作品のリストへも入っています。




アイスランド(Iceland)からの出品作
Volcano
原題|Eldfjall
監督|ルナー・ルナーソン Rúnar Rúnarsson(Runar Runarsson)


IMDb|Eldfjall
http://www.imdb.com/title/tt1695831/




Volcano (2011) - Trailer (with English subtitles)(英語字幕付き)



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アイスランドは、最終選考に残った7作品のリストを発表していました。
最終選考に残っていた作品は以下のとおり。


   ・ Á annan veg (英題:Either Way)

   ・ Brim (英題:Undercurrent)

   ・ Eldfjall (英題:Volcano)

   ・ Gauragangur (英題:Hullaballoo)

   ・ Kurteist fólk (英題:Polite People)

   ・ Órói (英題:Jitters)

   ・ Rokland (英題:StormLand)




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2011アカデミー賞外国語映画賞:イスラエルからの出品作が決定(『フットノート』)

今年のカンヌ映画祭にて脚本賞を受賞した、ヨセフ・シダー監督作『Footnote』(邦題『フットノート』)がイスラエル代表作として選出されました。ソニー・ピクチャーズ・クラシックスが北米・ラテンアメリカ(中南米)の配給権を獲得しています。


(共同監督のドキュメンタリーを除き)監督した作品すべてがイスラエル代表作としてアカデミー賞外国語映画賞部門へ出品され、うち一回ノミネート、という実績の持ち主。



イスラエルからの出品作
フットノート
英題:Footnote
原題:Hearat Shulayim
監督 ヨセフ・シダー Joseph Cedar

●『Footnote』は、2011年度(第84回)アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされました。(受賞ならず。)



Footnote(2011年)(カンヌ国際映画祭公式サイトの作品解説より) シュコルニク家は父子共に研究者の一家。純粋主義者で社交嫌いの大学教授エリザー・シュコルニク(Shlomo Bar-Aba)はいつも不運に見舞われてきた。一方、息子のユリエル(Lior Ashkenazi)は同僚たちに一目置かれる存在だった。ところがある日、父子の立場は一転。エリザーにその分野で最も栄誉ある賞が贈られるという知らせが届き、認められたいという彼の想いが爆発する。



シネマトゥデイ 2012年02月01日付け記事
カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞し、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたイスラエルの秀作『フットノート』とは?
(シネマトゥデイの記事より抜粋) 同作は、大学教授のエリエゼル(シュロモ・バル=アバ)はヘブライ宗教学を研究していたが、際立った成果が挙げられずにいたため学会では、存在感を失っていた。その一方、同じ宗教学の息子ウリエル(リオル・ルイ・アシュケナージ)は優秀な論文を発表したことで、学会はその功績をたたえてウリエルに賞を与えようとするが、誤って父親のエリエゼルに受賞の知らせを送ってしまったことから問題が生じていくというドラマ作品。映画『ボーフォート -レバノンからの撤退』のヨセフ・シダーがメガホンを取っている。




Footnote (Hearat Shulayim) - Trailer



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イスラエルは、最終選考に残った5作品のショートリストを発表していました。
最終選考に残っていた作品は以下のとおり。


  ・ Footnote
  ・ Off-White Lies
  ・ My Lovely Sister
  ・ Policeman
  ・ Restoration




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2011アカデミー賞外国語映画賞:チリからの出品作が決定

チリからは、2004年『マチュカ ~僕らと革命~』がアカデミー賞外国語映画賞チリ代表作となったアンドレス・ウッド監督の最新作 『Violeta(Violeta Went to Heaven)』(英題)が選出されました。


『Violeta(Violeta Went to Heaven)』(英題)は2012年(第28回)サンダンス映画祭ワールド・シネマ グランプリ(ドラマ部門)を受賞しています。



チリからの出品作
Violeta
別英題|Violeta Went to Heaven
原題|Violeta se fue a los cielos
監督|アンドレス・ウッド Andrés Wood (Andres Wood)


IMDb|Violeta se fue a los cielos
http://www.imdb.com/title/tt2014392/




Violeta se fue a los Cielos - Trailer




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チリは、最終選考に残った 3作品のショートリストを発表していました。
最終選考に残っていた作品は以下のとおり。

 
 ・ Post mortem (監督:Pablo Larraín)

 ・ Ulises (監督:Oscar Godoy)

 ・ Violeta se fue a los cielos (監督:Andrés Wood)




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2011アカデミー賞外国語映画賞:香港からの出品作が決定(『桃(タオ)さんのしあわせ』)

香港代表作は今年(=2011年)ベネチア国際映画祭でディニー・イップがヴォルピ杯女優賞を受賞したのをはじめ計4賞を受賞したアン・ホイ監督作『桃(タオ)さんのしあわせ』に決まりました。2011年トロント国際映画祭スペシャル・プレゼンテーションでも上映されました。



香港からの出品作
桃(タオ)さんのしあわせ
英題|A Simple Life
原題|桃姐 / Tao jie
監督|アン・ホイ(許 鞍華) Ann Hui


IMDb|Tou ze
http://www.imdb.com/title/tt2008006/




《桃姐》(A Simple Life) Trailer


調べてみてびっくり、アン・ホイ監督作は3回も外国語映画賞部門へ出品されていました。(ひょっとしたらもっとある?…かも。)今回の作品もこの部門向きの内容のようですし、ベネチア映画祭で受賞しているという実績は外国語映画賞選考メンバーに対してアピール度は高いでしょう。ただ、大きな映画祭で何らかの賞を受賞した作品がこぞって代表作として出品されてきていますので、(これはどの国の代表作に関しても、また、受賞実績を持つ作品に対しても言えることですが)勝ち抜くのは容易ではありません。




『桃(タオ)さんのしあわせ』日本版予告編





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