2012アカデミー賞外国語映画賞:ハンガリーからの出品作が決定

ハンガリー代表作は2012年ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員特別賞)受賞作『Just the Wind(英題)』に決定しました。2012年トロント国際映画祭でもコンテンポラリー・ワールド・シネマ部門にて上映予定。


バネデク・フリーガオフ監督は2003年にも『Forest(英題)』で監督作がハンガリー代表作として選出されており、今回で2度目の出品となります。



ハンガリー代表作は1960年代後半から1980年代にかけては受賞1回(1981年度 イシュトヴァン・サボー『メフィスト』)を含めひっきりなしにノミネートしていたのですが、1990年代に入りぱったりと縁が無くなってしまい20年以上ノミネート無しの状態が続いています。


ハンガリーは昨年度もベルリン映画祭銀熊賞(審査員特別賞)受賞作(タル・ベーラ監督作『ニーチェの馬』)を代表作として出品してきましたけれど(ハンガリー映画が2年連続してベルリン映画祭銀熊賞を受賞していたんですね、すごいな)、あえなく落選。さて今年はどうでしょうか。



ハンガリーからの出品作
Just the Wind
原題:Csak a szél
監督 バネデク・フリーガオフ Benedek Fliegauf


IMDb|Csak a szél
http://www.imdb.com/title/tt2180335/


(シネマトゥデイの作品紹介より)【ストーリー】ハンガリーの森の小屋で病弱な父と二人の子どもとひっそり暮らすロマ人のマリ。最近、近くに住むロマ人の家族が次々と銃殺され、不安の中で過ごしていた。そんな中、息子のリオはあることの準備に夢中になっていた。/2008年から2009年にかけて、ハンガリーで実際にあったレイシストによるロマ人殺害事件を基に映画化。監督のベンス・フリーガウフは、本映画祭で上映された『レンゲテグ(原題) / Rengeteg』『ディーラー(原題) / Dealer』の2本がコンペ外ではあるものの受賞経験のあるハンガリーの逸材だ。主演には、6か月をかけて探したロマ人のアマチュア俳優を起用している。




Csak a szél (Just the Wind) - Trailer



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ハンガリーは、最終選考に残った6作品のショートリストを発表していました。
最終選考に残っていた作品は以下のとおり。


  ・ Adventure


  ・ The Exam


  ・ Istanbul (原題:Isztambul)
    Ferenc Török監督


  ・ Just the Wind (原題:Csak a szél) 
    バネデク・フリーガオフ監督 Benedek Fliegauf
    ※ 2012年ベルリン映画祭 銀熊賞(審査員特別賞) 受賞


  ・ The Maiden Danced to Death (原題:A halálba táncoltatott leány)
    アンドレ・ヒューレス監督


  ・ S.O.S Love! The Million Dollar Contract
    Tamás Sas監督




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2012アカデミー賞外国語映画賞:豪州からの出品作が決定(『さよなら、アドルフ』)

オーストラリア(豪州)の代表作は女性監督ケイト・ショートランドの劇場用長編映画2作目となる『さよなら、アドルフ』に決まりました。(豪州は英語圏ですが、本作はドイツ語作品なので出品可能となります。)


セルビア代表作と同様の「ナチスもの」「ユダヤ人受難もの」作品。作品タイトルの『Lore(英題)』は主人公となる女性の名前です。原作はレイチェル・シーファー(Rachel Seiffert)著『暗闇のなかで』(英題|The Dark Room)。


『さよなら、アドルフ』は2012年ロカルノ国際映画祭の野外上映スペース「ピアッツァ・グランデ(Piazza Grande)」で上映された作品から選ばれるPrix du Public UBS(大衆賞)を受賞。2012年トロント国際映画祭スペシャル・プレゼンテーション部門へも選出されています。



豪州は英語圏ですので、同部門へ出品可能な「(英語以外の)外国語作品」は限られます。ということで出品は今までに5回のみでノミネートはまだありません。しかし2009年度には『サムソンとデリラ』(英題|Samson and Delilah / 監督|ワーウィック・ソーントン Warwick Thornton)で「最終選考に残る9作品」へ入っています。



オーストラリア(豪州)からの出品作
さよなら、アドルフ
英題|Lore
監督|ケイト・ショートランド Cate Shortland
製作国|豪州 / ドイツ / イギリス


IMDb|Lore
http://www.imdb.com/title/tt1996310/




Lore (2012) - Trailer





映画『さよなら、アドルフ』日本版予告編






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2012アカデミー賞外国語映画賞:アゼルバイジャンからの出品作が決定

アゼルバイジャン代表作は2011年アジア太平洋映画賞(アジア太平洋・スクリーン・アワード / Asia Pacific Screen Awards / APSA)最優秀児童映画賞(Best Children's Feature Film)受賞作『Buta』に決まりました。


アゼルバイジャンからの出品は2007年から始まり、過去3回のみ。ノミネートはまだありません。



アゼルバイジャンからの出品作
Buta(2011年)
監督|Ilgar Najaf


IMDb|Buta
http://www.imdb.com/title/tt2089642/


● Asia Pacific Screen Awards  『Buta』紹介ページ(英語)
 http://www.asiapacificscreenacademy.com/nomsarchive/buta-2/




Buta (2011) - Trailer





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