2012年度(第85回)アカデミー賞:ノミネーション発表日、変更

映画芸術科学アカデミーは、2012年度(第85回)アカデミー賞に関する主要日付とノミネーション発表日の変更を発表しました。(授賞式の日は変更なし。) ノミネーション発表日の変更理由は「アカデミー会員たちがノミネートされた作品を鑑賞できる期間をより長く確保するため」、とのこと。

【参照】 映画芸術科学アカデミー 公式サイト内 プレス・リリース
Key Dates Announced for 85th Academy Awards[レジスタードトレードマーク]


(現地日付で)
ノミネーション発表 2013年01月 15日(火) 10日(木) 〔昨年度は01月24日〕  
授賞式        2013年02月24日(日) 〔昨年度は02月26日〕

授賞式は、ハリウッド&ハイランド・センター内のドルビー・シアター(The Dolby Theatre)<旧:コダック・シアター>で行われ、授賞式の模様は米・ABCテレビ・ネットワークを通じ225ヶ国で放映されます。

ということで、今年はアカデミー賞ノミネーションのための投票締め切り後に各種組合賞のノミネーション結果が発表されることになります。(もしかしたら今後スケジュールを変更してくる組合もある?どうでしょ?)(2012/09/20追記:早速、アメリカ監督組合は監督組合賞ノミネーション発表日を01月10日から01月08日に前倒ししてきました。アカデミー賞ノミネーション発表と同じ日ではやはり・・・ねぇ。) また、ゴールデン・グローブ賞の授賞式(01月13日予定)はアカデミー賞ノミネーション発表(01月10日)の後に行われることになります。



また、今回、初めて電子投票が採用されることになりました。映画芸術科学アカデミーはプライスウォーターハウスクーパース(PricewaterhouseCoopers / PwC)社とエブリワン・カウンツ(Everyone Counts)社と共同で一年以上かけ電子投票方法を開発してきました。映画芸術科学アカデミーは円滑な移行と広範囲での採択を確実にするため大規模なリサーチを行い、また会員によるグループ毎の集会を数多く開催しました。

映画芸術科学アカデミーは、ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドンの3ヶ所に補助をする投票ステーションを設置、投票期間中は24時間の電話によるサポートサービスをする、紙(投票用紙)による投票も残す等、従来の投票方法から移行する間にアカデミー会員が利用可能ないくつかの対応策を講じます。

(ノミネーションのための投票の前段階で予備選考を行う)8部門においては、予備選考時にはその部門の分科会に属する会員は引き続き紙(投票用紙)による投票を行います。

その8部門とは、長編アニメーション映画賞・短編アニメーション映画賞・短編実写映画賞・長編ドキュメンタリー映画賞・短編ドキュメンタリー映画賞・外国語映画賞・メイクアップ&ヘアスタイリング賞・視覚効果賞です。


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主要日付 The key dates (現地日付で)

2012年11月30日(金)
公式スクリーン・クレジットの提出期限 Official Screen Credits due 


2012年12月01日(土)
名誉賞 授与式 Governors Awards presentation


2012年012月17日(月)
ノミネーションのための投票、開始 Nominations voting begins


2013年01月03日(木)
ノミネーションのための投票、締め切り(午後5:00まで) Nominations voting ends 5 p.m. PT


2013年01月10日(木)
ノミネーションの発表(現地時間で朝5:30) Nominations announced 5:30 a.m. PT
サミュエル・ゴールドウィン・シアターにて Academy's Samuel Goldwyn Theater


2013年02月04日(月)
ノミニーたちのランチョン・パーティ Nominees Luncheon


2013年02月08日(金)
受賞のための投票(=最終投票)、開始 Final voting begins


2013年02月09日(土)
科学技術賞 授与式 Scientific and Technical Awards presentation


2013年02月19日(火)
受賞のための投票(=最終投票)、締め切り(午後5:00まで) Final voting ends 5 p.m. PT


2013年02月24日(日)
第85回アカデミー賞 授賞式 85th Academy Awards presentation




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2012アカデミー賞外国語映画賞:カナダからの出品作が決定(『魔女と呼ばれた少女』)

カナダ代表作は2012年ベルリン国際映画祭銀熊賞(女優賞)や2012年トライベッカ映画祭ワールド・ナラティブ部門作品賞と主演女優賞を受賞した、キム・グエン監督作『魔女と呼ばれた少女』に決定しました。

2012年カンヌ国際映画祭ある視点部門の女優賞&併設賞であるクィアパルム賞や2012年トロント国際映画祭カナダ製作映画賞を受賞した、グザヴィエ・ドラン監督作『わたしはロランス』は落選。


カナダ代表作となった『魔女と呼ばれた少女』と落選した『わたしはロランス』、どちらも代表作として出品されてくればノミネートの有力候補となるであろうと目されていた作品でした。おそらくカナダの国内選考は激戦だったのではないでしょうか。



カナダは1980年代に2度ノミネート(どちらもドゥニ・アルカン監督作)していますが、その後は同部門との縁が遠ざかってしまいました。13年間のノミネートできない時代を挟んで、2003年度には"三度目の正直"といいましょうかドゥニ・アルカン監督の『みなさん、さようなら』が見事受賞を果たしました。受賞で弾みがついたのか、その後はノミネート3回・「最終選考に残る9作品」入りが2回と快進撃が続いている状況です。残念ながらノミネートを逃した2009年度もノミネート有力視されていましたし、近年はカナダがどの作品を代表作として送り込んでくるかに関心が集まるようになっています。



カナダからの出品作
魔女と呼ばれた少女
英題|War Witch
原題|Rebelle
監督|キム・グエン Kim Nguyen



(シネマトゥデイの作品紹介より) 【ストーリー】内戦中のアフリカの村で、突然現れた反乱軍によって少女の村は焼き払われ、両親も殺されてしまう。さらわれてジャングルに連行された彼女は、無理やり子ども兵としての訓練を受けさせられ、さらには血も涙もない指揮官の夜の相手まで務めさせられていた。





War Witch (2012) - Official Trailer (1分31秒)





映画『魔女と呼ばれた少女』日本版予告編






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2012アカデミー賞外国語映画賞:カザフスタンからの出品作が決定(『ダイダロス 希望の大地』)

カザフスタン代表作はアハン・サタエフ監督の『ダイダロス 希望の大地』に決まりました。アハン・サタエフ監督作は2010年度にも同国代表作になっており、今回で2度目となります。2010年度の代表作『Strayed(英題)』(2009年)は「最終選考に残る9作品」の中に入っています。


カザフスタンは過去に7回出品していますが、7回のうち1回ノミネート(2007年度:セルゲイ・ボドロフ監督作『モンゴル』)、もう1回は「最終選考に残る9作品」入りを果たすという、なかなかの好成績を納めています。



カザフスタンからの出品作
ダイダロス 希望の大地
英題|Myn Bala: Warriors of the Steppe
原題|Zhauzhürek myng bala
監督|アハン・サタエフ Akan Satayev


IMDb|Zhauzhürek myng bala
http://www.imdb.com/title/tt1852040/



Myn Bala: Warriors of the Steppe - Official English Trailer


んー……セルゲイ・ボドロフ『モンゴル』風味というかジョン・ウー風味っていうか。カザフスタン映画ってその荒涼とした広大な風景にやられてしまう・そういう風景が映っているともうそれだけで良くみえてしまうってところがあるような……ちょっとずるいと思う(笑)。




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2012アカデミー賞外国語映画賞:ドミニカ共和国からの出品作が決定

ドミニカ共和国からの出品作は José María Cabral 監督作『Check Mate(英題)』に決まりました。


サブサハラアフリカ(=アフリカ大陸のうち、サハラ砂漠以南の黒人が居住している地域、または国々の総称)地域の代表作として選考されているようです。出品は断続的に行われており出品回数も少ないですが、1976年度にはジャン=ジャック・アノー監督作『BLACK & WHITE in COLOR ブラック・アンド・ホワイト・イン・カラー』がコートジボワールからの出品作として提出され同部門を受賞しています。ドミニカ共和国からの出品はこれが2度目となります。



ドミニカ共和国からの出品作
Check Mate
原題|Jaque Mate!
監督|José María Cabral


IMDb|Jaque Mate!
http://www.imdb.com/title/tt1822237/




Jaque Mate - Trailer Oficial Pelicula Dominicana





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2012アカデミー賞外国語映画賞:バングラデシュからの出品作が決定

バングラデシュ代表作は作家でもあり脚本家でもあったフマユーン・アハメド(Humayun Ahmed)監督作『Pleasure Boy Komola(英題)』に決定しました。


フマユーン・アハメド監督は今年(2012年)7月に結直腸癌により亡くなられており、おそらく本作は遺作ということになると思います。フマユーン・アハメド監督作は2005年度にも同国代表作となっており、代表作として出品されるのは今回で2度目となります。


バングラデシュは2002年度より断続的に出品していますが、まだノミネートはありません。



バングラデシュからの出品作
Pleasure Boy Komola
原題|Ghetu Putra Kamola / Ghetuputra Komola
監督|フマユーン・アハメド Humayun Ahmed


IMDb|Ghetu Putro Komola
http://www.imdb.com/title/tt2409642/



Jomunar Jol - Ghetu Putro Komola





Shua Urilo - Song - Ghetu Putro Komola


アジア人はミュージカル映画、好きだよね。 ― 広い海に船を浮かべてその上で歌い踊る……なんて画は日本映画じゃ撮れないよねー。




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