2012アカデミー賞外国語映画賞:香港からの出品作が決定(『奪命金』)

香港代表作はジョニー・トー監督作『奪命金』に決まりました。

『奪命金』は昨年(=2011年)ベネチア国際映画祭のコンペティションに選出。また、2012年(第31回)香港電影金像奨(Hong Kong Film Award)8部門ノミネートされ2部門を受賞しました。


なお、香港はグリーンランド・パレスチナ等と同様に非独立領域として(中国とは別に)出品することを許可されています。



香港は過去に2回ノミネートがありますが、受賞はまだありません。1993年度の『さらば、わが愛/覇王別姫』以来ノミネートからも遠ざかっています。歴代の出品作にはなかなかの作品が含まれているのですが、どうも縁がないんですね。2003年度『インファナル・アフェア』とか。リメイク作のほうはまんまとアカデミー賞を受賞しちゃったのに。



香港からの出品作
奪命金(2011年)(邦題の読み|だつめいきん)
英題|Life Without Principle
原題|奪命金 / Dyut meng gam
監督|ジョニー・トー Johnnie To


IMDb|Dyut meng gam
http://www.imdb.com/title/tt1371585/




Life Without Principle(原題:奪命金) - Trailer





『奪命金』 (読み|だつめいきん) 日本版予告編





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2012アカデミー賞外国語映画賞:イスラエルからの出品作が決定(『フィル・ザ・ヴォイド』)

イスラエル代表作は2012年ベネチア国際映画祭でヴォルピ杯(女優賞)(受賞者|ハダス・ヤロン)と SIGNIS Award スペシャル・メンションを受賞した『フィル・ザ・ヴォイド』に決まりました。


イスラエルは、1960年代・1970年代・1980年代と各年代にノミネート歴があり、特に70年代には4回もノミネートされています。ところが、1980年代後半から2000年代前半までは縁遠くなってしまいノミネート無しの年が続きました。そして、2000年代後半は一転、毎年のようにノミネートされるようになりました。(過去5年の間に4回のノミネート) ただし、受賞はまだありません。



イスラエルからの出品作
フィル・ザ・ヴォイド
英題|Fill the Void
原題|Lemale Et Ha’Chalal
監督|ラマ・ブルシュタイン Rama Bursztyn
※ ソニー・ピクチャーズ・クラシックス(Sony Pictures Classics)が北米での配給権を獲得。(2012/10/02付け)

 
IMDb|Lemale et ha'halal
http://www.imdb.com/title/tt2219514/


(シネマトゥデイの作品紹介より)メンデルマン家はイスラエルのテルアビブで暮らす典型的なユダヤ人ファミリーだ。18歳の末っ子シーラは同い年の青年と結婚の約束を交わしていたが、28歳の姉エスターの初めての子どもが出産中に亡くなったことに家族は大きなショックを受け、シーラの結婚話は棚上げになる。/イスラエルで監督や脚本家、プロデューサーとしても活躍するYigal Bursztynと、今回が初メガホンとなるRama Burshteinが監督としてタッグを組んでおくる人間ドラマ。イスラエル映画といえば戦争ものやシリアスドラマなどがメインを占める中、テルアビブに住むごく普通のユダヤ人一家にスポットを当てたところに新味が見られる。




Fill the Void - Official Trailer (2013)



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イスラエルは、"イスラエルのアカデミー賞"と呼ばれるオフィール賞(The Ophir Awards)を受賞した作品が自動的にアカデミー賞外国語映画賞のイスラエル代表作となります。オフィール賞作品賞ノミネート作(5作品)は以下のとおり。


  ・ The Ballad of the Weeping Spring 原題:Balada le'aviv ha'bohe
    Benny Toraty 監督


  ・ Fill the Void 原題:Lemale Et Ha’Chalal
    ラマ・ブルシュタイン監督 Rama Bursztyn  
    ※ 2012年ベネチア映画祭 ヴォルピ杯(女優賞)、SIGNIS Award スペシャル・メンション 受賞


  ・ God's Neighbors 原題:Ha-Mashgihim
    Ha-Mashgihim 監督


  ・ Rock the Kasbah 原題:Rock Ba-Casba
    Yariv Horowitz 監督


  ・ The World is Funny 原題:Haolam Mats'hik
    シェミ・ザルヒン監督 Shemi Zarhin




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2012アカデミー賞外国語映画賞:デンマークからの出品作が決定(『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』)

デンマーク代表作には2012年ベルリン国際映画祭銀熊賞(脚本賞)と男優賞(受賞者|ミケル・ボー・フォルスガード)を受賞した、マッツ・ミケルセン主演×ニコライ・アーセル監督作『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』が選ばれました。


『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』は2012年トロント国際映画祭ガラ部門にも選出。2012年ヨーロッパ映画賞の作品賞候補47作品にも入っています。また、本作は同部門ノミネート有望作として挙げられている作品のひとつでもあります。


デンマーク国内選考の最終候補にはスサンネ・ビア監督作とビレ・アウグスト監督作もあり、どちらの監督も過去に監督作がアカデミー賞外国語映画賞を受賞しています。


トマス・ヴィンターベア監督作『偽りなき者』はデンマーク国内での公開が2013年1月なので、今年度はエントリーできませんでした。



デンマークからの出品作は同部門を過去3回受賞。2000年代に入ってからもスサンネ・ビア監督作が2回ノミネート(うち、1回は受賞)、昨年度(2011年度)も『SuperClasico』がノミネートは逃しましたが「最終選考に進む9作品」の中に入りました。


● 『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』は2012年度(第85回)アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされました。(受賞ならず)



デンマークからの出品作
ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮
英題|A Royal Affair
原題|En kongelig affære
監督|ニコライ・アーセル Nikolaj Arcel


IMDb|En kongelig affære
http://www.imdb.com/title/tt1276419/


(シネマトゥデイの作品紹介より)【ストーリー】クリスチャン7世の侍医としてデンマーク宮廷に入ったドイツ人のストルーエンセ。王の信頼の厚いストルーエンセは摂政となり、一方で王妃カロリーネを愛人にしていた。貴族政治の改革を行おうとするストルーエンセだったが、それが原因で悲劇を招くこととなり……。/デンマーク王クリスチャン7世の王妃カロリーネと王の侍医ストルーエンセの、国家をも揺るがす禁じられた恋を描いた恋愛ドラマ。『アフター・ウェディング』『タイタンの戦い』といったデンマーク国内外の作品に出演するマッツ・ミケルセンが、ストルーエンセ役を演じる。ニコライ・アーセル監督は『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』の脚本を担当。




A Royal Affair (2012) - UK Trailer


マッツ・ミケルセン・・・・・・ヨハン・フリードリヒ・ストルーエンセ
アリシア・ヴィカンダー・・・・・・クリスチャン7世王妃 カロリーネ・マティルデ
ミケル・フォルスガード・・・・・・デンマーク王クリスチャン7世
(ミケル・フォルスガード・・・2012ベルリン国際映画祭男優賞受賞)




『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』日本版予告編



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デンマーク は、最終選考に残った3作品のショートリストを発表していました。
最終選考に残っていた作品は以下のとおり。

 
  ・ Love is All You Need  原題:Den skaldede frisør
    監督:スサンネ・ビア Susanne Bier
    同部門デンマーク代表作に選出、3回。うち、1回受賞。


  ・ A Royal Affair  原題:En kongelig affære
    監督:ニコライ・アーセル Nikolai Arcel
    ※ 2012年ベルリン国際映画祭 銀熊賞(脚本賞)と男優賞を受賞。


  ・ The Passion of Marie  原題:Marie Krøyer
    監督:ビレ・アウグスト Billie August
    同部門デンマーク代表作に選出、3回。うち、1回受賞。




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