2013アカデミー賞外国語映画賞:オランダからの出品作が決定(『ボーグマン』)

オランダ代表作は2013年カンヌ国際映画祭のコンペティション部門へ選出された『ボーグマン』に決まりました。2013年トロント国際映画祭ヴァンガード部門や2013年ファンタスティック・フェスト(アメリカ・テキサス)などにも選ばれています。



オランダからの出品作
ボーグマン
英題/原題|Borgman
監督|アレックス・ファン・ヴァーメルダム Alex van Warmerdam
製作国|オランダ / ベルギー / デンマーク


IMDb|Borgman
http://www.imdb.com/title/tt1954315/



シネマトゥデイの作品紹介/第66回カンヌ国際映画祭特集より)【ストーリー】 郊外の閑静な住宅地。夫婦と3人の子どもが暮らす邸宅のベルを鳴らしたボーグマン(Jan Bijvoet)。まだこの時は、ボーグマンがこの裕福な一家に悪夢をもたらす悪魔のような男であることは誰も知る由もなかった。 / 【ここに注目】 アレックス・ファン・ヴァーメルダムは、今作が8作目となるオランダの鬼才。演劇界から活動をスタートし、1980年代より映画を製作。1992年の『ザ・ノーザナーズ(英題) / The Northerners』がヨーロピアン・フィルム・アワードの新人作品賞を受賞した。カンヌ国際映画祭では、1998年の『リトル・トニー(英題)/ Little Tony』がある視点部門に出品されたもののコンペは初。



Borgman (2013) - Dutch Trailer|Festival de Cannes


昨年度、一昨年度とは全く毛色の異なった作品が選出されて……オランダ映画界、なかなか奥深い!? ノミネート作のチョイスに関して批判を受けた2007年度 / 2008年度以降そして2010年度『籠の中の乙女』(ギリシャ代表作)ノミネートで顕著になりましたが、傾向が一部変化しつつありますので、オランダの今回の選択は方向性としては間違っていないでしょう。実際に今作がノミネートまでいくかどうかは分かりませんが。




Borgman - Official US Release Trailer





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2013アカデミー賞外国語映画賞:ポルトガルからの出品作が決定(『皇帝と公爵』)

2012年ベネチア国際映画祭のコンペティションへ選出された『皇帝と公爵』がポルトガル代表作に決まりました。このポルトガル代表作は、最終選考に残った16作品の中から選出されました。



ポルトガルからの出品作
皇帝と公爵(2012年)
別邦題|ウェリントン将軍~ナポレオンを倒した男~(←フランス映画祭2013での邦題)
英題|Lines of Wellington
原題|Linhas de Wellington
監督|バレリア・サルミエント Valeria Sarmiento


IMDb|Linhas de Wellington
http://www.imdb.com/title/tt1928329/



Les Lignes de Wellington - Trailer





『皇帝と公爵』日本版予告編





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2013アカデミー賞外国語映画賞:パキスタンからの出品作が決定

パキスタンからアカデミー賞外国語映画賞部門へ初の出品です。三人の男性が日々の現実から逃げ出し思いもよらない方法で成功するというコメディ映画のようです。



パキスタンからの出品作
Zinda Bhaag
監督|Meenu Gaur
   Farjad Nabi


IMDb|Zinda Bhaag
http://www.imdb.com/title/tt2387627/



Zinda Bhaag - Trailer(英語字幕付き)


初の出品作がこういうコメディっていいな。パキスタン、ナイスです。 アカデミー賞も外国語コメディ映画賞部門を作ればいいのに。コメディ映画として優秀そうな作品が毎年いくつか出品されてきますが、必ずといっていいほど落とされる。どうせ選ばれないからどこもやがては出品しなくなる。外国語映画賞部門ではコメディは選出しないという気なら別部門を作って愉快な気分になる映画を表彰して欲しいなあ。




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2013アカデミー賞外国語映画賞:サウジアラビアからの出品作が決定(『少女は自転車にのって』)

2012年ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門へ選出され併設賞の C.I.C.A.E.賞をはじめ3賞を受賞した『少女は自転車にのって』がサウジアラビア代表作に決まりました。


今年度、サウジアラビアは初めてアカデミー賞外国語映画賞部門へ代表作を出品します。アメリカ国内で劇場公開(限定公開)されましたが作品評価も高く、同部門のノミネート有力候補にも挙げられています。



サウジアラビアからの出品作
少女は自転車にのって(2012年)
英題|Wadjda
独題|Das Mädchen Wadjda
監督|ハイファ・アル=マンスール Haifaa al-Mansour
製作国|サウジアラビア / ドイツ


IMDb|Wadjda
http://www.imdb.com/title/tt2258858/



映画.com 2013年10月10日付け記事
映画館のないサウジアラビア初の長編映画「少女は自転車にのって」予告編公開

映画館の設置が法律で禁じられているサウジアラビア初の女性監督が、同国俳優を起用し、すべて国内で撮影したサウジアラビア初の長編映画「少女は自転車にのって」。 <中略> イスラム教の戒律が厳しいサウジアラビアでは、女性がひとりで外出することや車を運転することを禁じており、映画に出演したり、公の場に出ることもタブー視されている。メガホンをとったハイファ・アル=マンスール監督はこれまで短編やドキュメンタリー、テレビなどの仕事を通して、隔離された状態で生活するサウジアラビアの女性の声に耳を傾け、本作では、慣習や規律に柔軟な子どもの目線で、サウジの抱える矛盾を描き出した。 10歳のおてんば少女ワジダは、幼なじみの少年アブドゥラと自転車競走がしたいが、母親は女の子が自転車に乗ることに反対する。そんな時、学校でコーラン暗唱コンテストが行われることになり、ワジダはその賞金で自転車を買おうと一生懸命コーランの暗唱に取り組むが……。



Wadjda - Official Trailer #1





『少女は自転車にのって』日本版予告編


主題が明確だし、とっつきやすい演出。




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