2013アカデミー賞外国語映画賞:メキシコからの出品作が決定(『エリ』)

2013年カンヌ国際映画祭のコンペティションへ選出され監督賞を受賞したアマト・エスカランテ監督作『エリ』がメキシコ代表作に決まりました。なお、メキシコ代表作は候補作15作品の中から選出されました。



メキシコからの出品作
エリ(←2013年東京国際映画祭での邦題)
英題/原題|Heli
監督|アマト・エスカランテ Amat Escalante


IMDb|Heli
http://www.imdb.com/title/tt2852376/


(カンヌ国際映画祭公式サイト[日本語版]内の作品紹介より) メキシコ。12歳の少女Estelaはドラッグの横領に巻き込まれた若き警察官に恋をしてしまい、彼女の家族が暴力の連鎖にはまります。


(シネマトゥデイの作品紹介より)【ストーリー】 市民のほとんどが自動車の組み立て工場か麻薬カルテルで働くしかない小さな町。長男のエリは、突然行方知れずになった父を捜すうちに警官の汚職、麻薬の密売、性的搾取といった暗部に直面し絶望する。 / 【ここに注目】 アマト・エスカランテ監督はスペイン、バルセロナ生まれ。メキシコ、グアナフアトで育ち、出自を生かした題材に臨んできた。 <中略> 本作はサンダンス・NHK国際映像作家賞を獲得した脚本作品である。




Heli (2013) - Trailer


自分の国にカンヌ映画祭でオフィシャルな大きな賞もらった作品があればそれを選ぶよなあ、普通。そういうものが無ければ仕方ないけど、あるのに代表作に選出しないなんて、日本はとんちんかん過ぎる。フランスだって持ち駒の中から外国語映画賞部門の"傾向と対策"を考えて選出してきている。こういう国際的なコンペに参加するのにそういうことを考慮せずに選出するなんて……普段から他国がどういうものを出してきているか / どういうものが選ばれているかに関心を持っていない、ってことよね。




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2013アカデミー賞外国語映画賞:ポーランドからの出品作が決定(『ワレサ 連帯の男』)

2013年ベネチア国際映画祭コンペティション外部門や2013年トロント国際映画祭スペシャル・プレゼンテーション部門へ選出された、アンジェイ・ワイダ監督作『ワレサ 連帯の男』がポーランド代表作に決まりました。


アンジェイ・ワイダ監督作は同部門へ選出されるのは今回で8度目です。7回の出品のうちノミネートは4回! でも、受賞はまだありません。

なお、パヴェウ・パヴリコフスキ監督作『イーダ』はポーランドでの劇場公開が2013年10月25日で、9月末までに公開されませんでしたので、2013年度の同部門への出品資格はありません。2014年度なら可能性はありますが……。



ポーランドからの出品作
ワレサ 連帯の男
英題|Walesa. Man of Hope
原題|Wałęsa. Człowiek z nadziei
監督|アンジェイ・ワイダ Andrzej Wajda


IMDb|Walesa. Czlowiek z nadziei
http://www.imdb.com/title/tt2113820/




【アカデミー賞外国語映画賞ポーランド代表作となったアンジェイ・ワイダ作品】
 青文字の作品………ノミネート

1969年度 第42回  すべて売り物
1975年度 第48回  約束の土地
1979年度 第52回  ヴィルコの娘たち
1981年度 第54回  鉄の男
1990年度 第63回  コルチャック先生
1999年度 第72回  パン・タデウシュ物語
2007年度 第80回  カティンの森




Walesa Man Of Hope - Official Trailer





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2013アカデミー賞外国語映画賞:フィリピンからの出品作が決定(2013年『トランジット』)

2012年東京フィルメックスの「タレント・キャンパス・トーキョー2012」へも参加した、ハンナ・ エスピア監督作『トランジット』(2013年)が代表作として選出されました。2013年東京フィルメックスのコンペティションにも選ばれています。

東京フィルメックスからは2010年度「Next Masters Tokyo 2010」にて "ネクスト・マスターズ最優秀企画賞" を受賞したアンソニー・チェン監督も本年度アカデミー賞外国語映画賞部門シンガポール代表作として監督作『イロイロ ぬくもりの記憶』(2013年カンヌ国際映画祭カメラドール受賞)が選ばれています。



フィリピンからの出品作
トランジット(←2013年 東京フィルメックスでの邦題)
英題|Transit
監督|ハンナ・ エスピア Hannah Espia


IMDb|Transit (2013)
http://www.imdb.com/title/tt3031000/


(2013年 東京フィルメックスの作品解説より)こちら)イスラエルで出稼ぎ労働者として働くフィリピン人たちを主人公に、子供たちの強制送還の問題を扱ったハンナ・エスピアの長編デビュー作。フィリピンのシネマラヤ映画祭でワールド・プレミア上映され、最優秀作品賞を始めとする数々の受賞に輝いた。




Transit (2013) - Trailer



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フィリピンは、最終選考に残った9作品のショートリストを発表していました。
最終選考に残っていた作品は以下のとおり。
(しかし、代表作として選ばれたのはこの9作品のうちからではありませんでした。)


  ・ The Bit Player

  ・ Boses

  ・ Dance of the Steel Bars

  ・ El Presidente

  ・ On the Job

  ・ Supremo

  ・ Thy Womb

  ・ Tiktik: The Aswang Chronicles

  ・ Tuhog




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