【更新】クリストファー・ノーラン監督作『インターステラー』、四国でも上映される見通し(香川県は10月28日現在、不明)

9月末だったか10月初頭だったかそのあたりで、シネマサンシャイン北島さんへ『インターステラー』の上映予定の有る無しを電話で問い合わせたら「(インターステラーは)上映予定がある」というお答えでした。 が、その後、変更になったということでしょうか。(シネマサンシャインは全館、上映しないみたいですね。) こちらの映画館には、配給元が『インターステラー』と同じワーナー・ブラザース映画の『ジャージー・ボーイズ』も来なかったのですが、電話で問い合わせた際には「ワーナー・ブラザース映画配給作だから来ないということではない」とのことでした。(電話の応対に出たおそらくアルバイトと思われる方に「個々の作品ごとに(上映する/しないを)判断するということですか?」と問うと「はい」というお返事でした。) 

(2014/10/28 追記)シネマサンシャインでも上映するようです。徳島県、愛媛県、そして高知(TOHOシネマズ高知)でも上映スケジュールに載るようになりました。(『インターステラー』公式サイトの前売券販売劇場リストには10月28日現在、載っていません。)



『インターステラー』前売券販売劇場(中国・四国地区)
前売り券情報(上映劇場情報)はこちら

【2014.10.10現在】 9館


MOVIX日吉津(鳥取県/イオンモール日吉津)

T・ジョイ出雲(島根県/ゆめタウン出雲)

TOHOシネマズ岡南(岡山県/シネマタウン岡南)

MOVIX倉敷(岡山県/イオンモール倉敷)

TOHOシネマズ緑井(広島県/フジグラン緑井)

T・ジョイ東広島(広島県/フジグラン東広島)

広島バルト11(広島県/イオンモール広島府中)

MOVIX周南(山口県/ザ・モール周南)

TOHOシネマズ新居浜(愛媛県/イオンモール新居浜)



(2014/10/25 記) 中国地方は一応、全県公開される。四国は4県のうち1県のみ。 『ジャージー・ボーイズ』は中四国で3館(MOVIX倉敷 / 109シネマズ広島 / 広島バルト11)だったらから、それよりは多いよね。 ― シネマサンシャイン北島さんは「ワーナー・ブラザース配給だから来ないというわけではない。個々の作品ごとに上映する/しないを判断する」とおっしゃったけれど、「ほんとにそうかなのかな?」と疑いたくなるなあ。 (2014/10/28 追記) なんで上映スケジュール発表が遅かったんだろ?



映画『インターステラー』は2014年11月22日公開の予定です。
(109シネマズではIMAXシアターにて上映するそうです。)
『インターステラー』日本版公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/interstellar/
IMDbによると『インターステラー』の上映時間は169分(2時間49分)です。


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「アレが来ない」「コレも来ない」と文句ばっかりじゃよくない、当地での洋画動員にささやかでも貢献しようと思って、この間の日曜日に洋画を見に行きましたよ。85席の箱で約15名ほどの観客でした。(当地での上映最終週の作品でしたので、たとえ15名でもまぁ入っているほうだったのかも。)

いずれにしても、健康体でないと映画館で映画を見るということはできませんよ。映画館へ出かけて行って、見知らぬお客さんと一緒に暗がりの中で不安なく、数時間、光る画面を見る……そういうことが可能な身体を維持出来ているということは幸せなことです。これからも映画館で映画を沢山見たいということであれば、身体に/健康に気を付ける、ってことですね。映画館も全国津々浦々にいつまでも在るとは限らない。(人口が都市部ほど多くない土地では「映画館で映画を見る/見せる」という商業形態はもう完全に、間尺に合わなくなっている。) お金やフリーな時間は勿論、自分の身体の健全さもいつまでも有るわけじゃない。(本だって「年とっても読める」なんて思ってても案外無理だったりする。)

人が映画館へなかなか足を運ばない/運べないのには、それぞれ理由(わけ)がある。「(評判が良いのに)なぜあの映画の動員数が伸びないのか?」にも。



タグ:その他

2014年ゴッサム賞 ノミネーション発表

アメリカ製インディペンデント系映画を審査対象とする映画賞、ゴッサム賞(開催地はニューヨーク)のノミネーション発表がありました。


ゴッサム賞は(一応)アメリカのインディペンデント映画(アメリカ人製作のインディペンデント映画)を審査対象としています。



【参考記事】
● The Wrap 2014/10/23付け(AM8:41) 
‘Boyhood’ Tops Gotham Award Nominations


● indiewire 2014/10/23付け(AM10:24)
'Boyhood' Leads Gotham Awards Nominations




2014年(第24回)ゴッサム賞の授賞式は(現地日付で)2014年12月1日(日)の予定です。(Cipriani Wall Street 〔ニューヨーク〕 にて)



● ゴッサム賞 公式サイト(トップページ)
 The Gotham Independent Film Awards


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2014年(第24回)ゴッサム賞 ノミネーション
(The Gotham Independent Film Awards)



作品賞 Best Feature

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
英題:Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)
   (短縮バージョンの英題)Birdman
監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ Alejandro González Iñárritu
北米配給 フォックス・サーチライト・ピクチャーズ




6才のボクが、大人になるまで。
英題:Boyhood
監督 リチャード・リンクレイター Richard Linklater
北米劇場配給 IFCフィルムズ
北米ビデオ販売 パラマウント・ホーム・メディア




グランド・ブダペスト・ホテル
英題:The Grand Budapest Hotel
監督 ウェス・アンダーソン Wes Anderson
北米配給 フォックス・サーチライト・ピクチャーズ




人生は小説よりも奇なり
英題:Love Is Strange
監督 アイラ・サックス Ira Sachs
北米配給 ソニー・ピクチャーズ・クラシックス




アンダー・ザ・スキン 種の捕食
英題:Under the Skin
監督 ジョナサン・グレイザー Jonathan Glazer
北米配給 A24 Films




ドキュメンタリー映画賞 Best Documentary

Actress
監督 ロバート・グリーン Robert Greene
北米配給 The Cinema Guild




シチズンフォー スノーデンの暴露
英題:Citizenfour
監督 ローラ・ポイトラス Laura Poitras
北米配給 RADiUS
     Participant Media
     HBO Documentary Films




Life Itself
監督 スティーヴ・ジェームズ Steve James
北米配給 Magnolia Pictures
     CNN Films
※ 2013年に他界したアメリカの映画評論家ロジャー・イーバートに関するドキュメンタリー。




マナカマナ(←イメージフォーラム・フェスティバル2014での邦題)
英題:Manakamana
監督 ステファニー・スプレイ Stephanie Spray
   パチョ・ヴェレス Pacho Velez
北米配給 The Cinema Guild




Point and Shoot
監督 マーシャル・カリー Marshall Curry
北米配給 The Orchard
     American Documentary / POV




ビンガム・レイ・ブレイクスルー監督賞
Bingham Ray Best Breakthrough Director Award

ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女
英題:A Girl Walks Home Alone at Night
監督 アナ・リリー・アマポアー Ana Lily Amirpour
北米配給 キノ・ローバー




ランダム 存在の確率
英題:Coherence
監督 ジェームズ・ウォード・バーキット James Ward Byrkit
北米配給 オシロスコープ・ラボラトリーズ




ナイトクローラー
英題:Nightcrawler
監督 ダン・ギルロイ Dan Gilroy
北米配給 オープン・ロード・フィルムズ




It Felt Like Love
監督 イライザ・ヒットマン Eliza Hittman
北米配給 Variance Films




Dear White People
監督 ジャスティン・シミエン Justin Simien
北米配給 ライオンズゲート
     ロードサイド・アトラクションズ




男優賞 Best Actor

ビル・ヘイダー Bill Hader
作品 スケルトン・ツインズ 幸せな人生のはじめ方
英題:The Skeleton Twins
監督 クレイグ・ジョンソン Craig Johnson
北米配給 ライオンズゲート
     ロードサイド・アトラクションズ




イーサン・ホーク Ethan Hawke
作品 6才のボクが、大人になるまで。
英題:Boyhood
監督 リチャード・リンクレイター Richard Linklater
北米劇場配給 IFCフィルムズ
北米ビデオ販売 パラマウント・ホーム・メディア




オスカー・アイザック Oscar Isaac
作品 アメリカン・ドリーマー 理想の代償
英題:A Most Violent Year
監督 J・C・チャンダー J.C. Chandor
北米配給 A24フィルムズ




マイケル・キートン Michael Keaton
作品 バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
英題:Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)
   (短縮バージョンの英題)Birdman
監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ Alejandro González Iñárritu
北米配給 フォックス・サーチライト・ピクチャーズ




マイルズ・テラー Miles Teller
作品 セッション
英題:Whiplash
監督 デイミアン・チャゼル Damien Chazelle
北米配給 ソニー・ピクチャーズ・クラシックス




※ なお、本年度は特別に以下の賞を授与することになったそうです。

ゴッサム賞 審査員特別賞(アンサンブル演技に対して)
Special Gotham Jury Award

受賞
スティーヴ・カレル Steve Carell
マーク・ラファロ Mark Ruffalo
チャニング・テイタム Channing Tatum
  作品|フォックスキャッチャー
  英題|Foxcatcher
  監督|ベネット・ミラー Bennett Miller
  北米配給|ソニー・ピクチャーズ・クラシックス




女優賞 Best Actress

パトリシア・アークエット Patricia Arquette
作品 6才のボクが、大人になるまで。
英題:Boyhood
監督 リチャード・リンクレイター Richard Linklater
北米劇場配給 IFCフィルムズ
北米ビデオ販売 パラマウント・ホーム・メディア




ググ・ンバータ=ロー Gugu Mbatha-Raw
作品 Beyond the Lights
監督 ジーナ・プリンス=バイスウッド Gina Prince-Bythewood
北米配給 レラティビティ・メディア




ジュリアン・ムーア Julianne Moore
作品 アリスのままで
英題:Still Alice
監督 リチャード・グラツァー Richard Glatzer
   ワッシュ・ウェストモーランド(ワッシュ・ウェストモアランド) Wash Westmoreland
北米配給 ソニー・ピクチャーズ・クラシックス




スカーレット・ヨハンソン Scarlett Johansson
作品 アンダー・ザ・スキン 種の捕食
英題:Under the Skin
監督 ジョナサン・グレイザー Jonathan Glazer
北米配給 A24 Films




ミア・ワシコウスカ Mia Wasikowska
作品 奇跡の2000マイル
英題:Tracks
監督 ジョン・カラン John Curran
北米配給 ワインスタイン・カンパニー




ブレイクスルー演技(男優/女優)賞 Best Breakthrough Actor/Actress

リズ・アーメッド Riz Ahmed
作品 ナイトクローラー
英題:Nightcrawler
監督 ダン・ギルロイ Dan Gilroy
北米配給 オープン・ロード・フィルムズ




メーコン・ブレア Macon Blair
作品 ブルー・リベンジ
英題:Blue Ruin
監督 ジェレミー・ソウルニエ Jeremy Saulnier
北米配給 RADiUS




エラー・コルトレーン Ellar Coltrane
作品 6才のボクが、大人になるまで。
英題:Boyhood
監督 リチャード・リンクレイター Richard Linklater
北米劇場配給 IFCフィルムズ
北米ビデオ販売 パラマウント・ホーム・メディア




ジョーイ・キング Joey King
作品 WISH I WAS HERE 僕らのいる場所
英題:Wish I Was Here
監督 ザック・ブラフ Zach Braff
北米配給 フォーカス・フィーチャーズ




ジェニー・スレイト Jenny Slate
作品 Obvious Child
監督 Gillian Robespierre
北米配給 ライオンズゲート
     ロードサイド・アトラクションズ




テッサ・トンプソン Tessa Thompson
作品 Dear White People
監督 ジャスティン・シミエン Justin Simien
北米配給 ライオンズゲート
     ロードサイド・アトラクションズ
(2014/12/01 追記) ノミニーのひとり、テッサ・トンプソンの記載が漏れていました。すみません。




カルバン・クライン 女性映画監督へのスポットライト 'Live the Dream' 奨学金
Calvin Klein Spotlight on Women Filmmakers 'Live the Dream' grant

ギャレット・ブラッドリー Garrett Bradley
作品 Below Dreams




クレア・カレ Claire Carre
作品 Embers




クロエ・ツァオ Chloe Zhao
作品 Songs My Brothers Taught Me


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以下は受賞決定済みでした。


功績賞(キャリア・トリビュート) Career Tributes

ベネット・ミラー Bennett Miller


テッド・サランドス Ted Sarandos
 (Netflix|Chief Content Officer ネットフリックス社 コンテンツ最高責任者)


ティルダ・スウィントン Tilda Swinton


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『フォックスキャッチャー』『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』『セッション』は作品賞ノミネートならず。

女優賞ノミネートの『奇跡の2000マイル』、IMDbでは豪州製作作品ということになっているけれど、アメリカ資本も入っているのかな。



タグ:映画賞

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2014年度(第87回)アカデミー賞短編ドキュメンタリー映画賞|エントリー8作品、発表

映画芸術科学アカデミーは2014年度(第87回)アカデミー賞短編ドキュメンタリー映画賞へエントリーされた8作品を10月20日付けで発表しました。(このエントリー8作品は、同部門のノミネート作品ではありません。)


なお、この8作品は、58本の有資格作品の中から選ばれました。この8作品から3~5作品がアカデミー賞短編ドキュメンタリー映画賞へノミネートされることになります。



【参照】 
映画芸術科学アカデミー公式サイト内 プレスリリース (2014/10/20付け)
8 Doc Shorts On Oscar’s 2014 Shortlist




2014年度(第87回)アカデミー賞ノミネーション発表は2015年01月15日(木)です。

そして、2014年度(第87回)アカデミー賞授賞式は、(現地日付で)2015年02月22日(日)にハリウッド&ハイランドセンター内ドルビー・シアター(The Dolby Theatre)にて行われ、授賞式の模様は米・ABCテレビ・ネットワークを通じ225ヶ国を超える地域で放映されます。


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2014年度(第87回)アカデミー賞 短編ドキュメンタリー映画賞へエントリーされた8作品
(英題のアルファベット順)


Crisis Hotline: Veterans Press 1
監督 Ellen Goosenberg Kent
製作会社 Perry Films
製作国 アメリカ




ヨアンナ(←ポーランド映画祭2016での邦題)
原題/英題:Joanna   http://www.imdb.com/title/tt2976354/
監督 アネタ・コパチ Aneta Kopacz
製作会社 Wajda Studio
製作国 ポーランド




Kehinde Wiley: An Economy of Grace
監督 ジェフ・デュプレ Jeff Dupre
製作会社 Show of Force
製作国 アメリカ / フランス / 中国




The Lion’s Mouth Opens
監督 ルーシー・ウォーカー Lucy Walker
製作会社 Tree Tree Tree
製作国 アメリカ




One Child    http://www.imdb.com/title/tt2719426/  
監督 Zijian Mu
製作 ニューヨーク大学 New York University
製作国 アメリカ / 中国
※ 第41回 学生アカデミー賞(Student Academy Awards)ドキュメンタリー部門 銅メダル 受賞




私たちの受難(←2014年札幌国際短編映画祭での邦題)
英題:Our Curse
原題:Nasza klatwa
監督 トーマシュ・シリヴィンスキ Tomasz Śliwiński(Tomasz Sliwinski)
製作会社 Warsaw Film School
製作国 ポーランド
※ 2014年 札幌国際短編映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞 受賞

『私たちの受難(Our Curse)』|2014年札幌国際短編映画祭 公式サイト内での作品紹介
 http://sapporoshortfest.jp/14/programmes/i-b




パーカー(←2015年〔第12回〕ラテンビート映画祭での邦題)
英題:The Reaper
原題:La Parka
監督 ガブリエル・セラ・アルゲージョ Gabriel Serra
製作会社 Centro de Capacitación Cinematográfica
製作国 メキシコ




White Earth
監督 Christian Jensen ※ スタンフォード大学(Stanford University)
製作会社 Weary Traveler
製作国 アメリカ
※ 第41回 学生アカデミー賞(Student Academy Awards)ドキュメンタリー部門 銀メダル 受賞


以上



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ジャパンプレミアでの不手際|ドウェイン・ジョンソン主演『ヘラクレス』(2014年)|配給:パラマウント・ジャパン

ひどい話。このプレミアのために上京したという大阪の方があまりにも気の毒。


togetter
2014年10月19日 ジャパンプレミアでのトラブルまとめ 配給パラマウントジャパン
http://togetter.com/li/734447


地方在住者としては、この大阪の方の心の痛みと財布の痛みが身に沁みますよ。洋画の日本国内興行が落ち込んでいるという状況でもこういう殿様商売でいまだにやっていけてるんだから、困った困ったと言いながら大手の洋画配給会社はご安泰ということでしょうなあ。結構なご身分だ。

イベント自体は広告代理店やイベント会社の仕切りだったのではないかと推測されるような状況だそうですが、そういう業界内の事情は見に行ったお客さんやこのニュースを読む一般観客には分からないことだし、仕切りがどこだったかなんて関係無いこと。一般観客にとっては「日本での配給権を持つ配給会社が行うプレミア」でしかないし、イメージの好悪はすべて配給会社に対してのものになる。たとえ広告代理店やイベント会社が仕切っていようとも、自社配給作品のジャパンプレミアに配給会社の担当もいるはずでしょう。何していたの?丸投げなの?(丸投げだとして)宣伝を丸投げでいいの?


洋画ファンをこんなナメた態度で扱っておいて「もっと映画館に洋画を見に来い」と言う。日本語字幕/日本語吹替を付け、ド田舎にまで洋画を配給しているのだ、エンタメ乞食ども、有り難く拝観せよ!国際的有名人も見せてやるんだぞ、感謝せよ!だから、もっとお布施を持ってこい!(=どんどん映画館へ見に来い。関連グッズも買え。)……そういうことなんでしょうか。客を神様扱いしろとは思わない。けれど、今いる洋画ファンをもうちょっと大切に考えないと……洋画ファンが見放したらもう日本での洋画の劇場興行はアウト、じゃないのか?

配給会社側はこの騒ぎは知っているはずだけれど、パラマウント・ジャパン(@Paramount_Japan)もパラマウント・ジャパンのマーケティング本部長(@yuka2119)も無反応(2014年10月21日午後2:30現在)。マーケティング本部長は「ファッションブランドの来年度用の展示会に行った」というツイートはしておるのに。無視する構えか。


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togetter
くろす君の『映画配給さんに聞いたよ!』
http://togetter.com/li/661487


(ここに登場してくる方はパラマウントの人なのかどうかは分かりませんが)洋画の宣伝もこんな調子。「映画ファンは放っておいても見に来るので、宣伝のターゲットにしていない」……で、映画ファン/洋画ファンじゃない人たち用にワイドショーに取り上げてもらえるようタレント使った宣伝するんだそうで。(そもそも、今どき、ワイドショーなんかそんなに視聴されているもんなのかねえ。)

”20億、30億円の興行を目指すとなると、年に一度も映画館に来ない「普通の人」の「(映画館へやってくる)その年の一回」を狙う必要がある”ということでやっているタレント起用の宣伝を見た「映画ファン/洋画ファンじゃない人」がどれくらい洋画を見に来ているのか?そういう意図で行っている宣伝の挙句に上げられる興行収入は10億円が精いっぱい、ということではタレント起用宣伝の効果は無いということじゃないの?ワイドショー等で新作洋画のタイトルを知った人が見に来ていればもっと入るはずなんじゃないの?映画リテラシーの低い人向けに広報している宣伝を見た(配給会社が想定しているであろう)「(映画リテラシーの低い)バカな 一般観客」は ”バカにされてる” ”くだらない” と感じ、見に来ないんじゃないの? タイトルを見知ったところで、それだけは見に行かないよ。

こういう宣伝の効果を細かく検証しているんですかね。つまりは、効果のほども不明な宣伝を延々と続けられるほど余裕のある業界だ、ということなのでしょ。大手洋画配給会社の人たちは日本での劇場興収がじりじりと下がっている状態でも特に困っていない、ってことでしょ。(……という厭味のひとつも言ってみたくなる状態だわね。)


『映画配給さんに聞いたよ!』を読んで思うのは、「(配給会社は)広告代理店側にいいように搾取されているだけではないのか?」「配給会社/広告代理店の分析は果たして合っているのか?」ということ。『アナ雪』の特大ヒットは”気分を売った”から売れたんじゃないよ。そうでしょ?気分で見に行った客もいたかもしれない。でもそういう客はリピート鑑賞しないし、ソフトも買わない。





こうしてタレント起用して行った映画イベントの記事も、(一応「映画ポータルサイト」を名乗っている)エンタメ専門サイトですら、映画の名が記事のヘッドラインに入らないという始末。

シネマトゥデイ  2014年9月22日付け記事
ゴスペラーズ、グループ円満の秘訣はギャラの5分割(映画『ジャージー・ボーイズ』イベント)

映画.com  2014年10月16日付け記事
デヴィ夫人、泣きじゃくる「ますおか」岡田に「ね?野々村議員」とキラーパス(映画『泣く男』イベント)

起用したタレント自身の宣伝にしかなってない。なんのための宣伝か?



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2014年ロンドン映画祭 受賞結果発表

2014年(第58回)ロンドン映画祭は(現地日付で)2014年10月08日(水)から10月19日(日)まででした。



【参照】 ScreenDaily  2014/10/18付け
Leviathan wins top London Film Festival award



● ロンドン映画祭 公式サイト(トップページ) BFI London Film Festival


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◆【審査員】◆
コンペティション部門
審査員長
ジェレミー・トーマス Jeremy Thomas
(イギリスの映画プロデューサー)

審査員
Ahmad Abdalla
(エジプトの監督)

Scott Foundas
(「バラエティ」誌のチーフ映画批評家)

Lorna Tee
(マレーシアの映画プロデューサー)

ジェームズ・マカヴォイ James McAvoy
(イギリスの男優)



サザーランド賞(新人監督賞)
審査員長
リュック・ローグ Luc Roeg
(イギリスのプロデューサー)

審査員
ハーマイオニー・ノリス Hermione Norris
(イギリスの女優)

ザヴィエル・マーチャンド Xavier Marchand
(プロデューサー / 「eOne」社長)

ベン・リヴァース Ben Rivers
(イギリスの映画監督 / 写真家 / 作家)



グリアスン賞(ドキュメンタリー映画賞)
審査員長
ソフィー・ファインズ Sophie Fiennes
(イギリスの映画監督 / 作家 / プロデューサー)

審査員
ロイ・アッカーマン Roy Ackerman
(イギリスのプロデューサー / 映画監督)

ニック・フレーザー Nick Fraser
(イギリスのプロデューサー / ミュージック・エディター)

Oli Harbottle
(映画配給会社「Dogwoof」社長)

ペニー・ウールコック Penny Woolcock
(映画監督 / 脚本家)



ブリティッシュ・ニューカマー賞(英国新人賞)
審査員長
フィノラ・ドワイヤー Finola Dwyer
(イギリスのプロデューサー)

審査員
モニカ・アリ Monica Ali
(作家 / 小説家)

ジェームズ・コーデン James Corden
(男優 / 脚本家)

デクスター・フレッチャー Dexter Fletcher
(映画監督 / 男優 / 脚本家)

マット・グリーンハルシュ Matt Greenhalgh
(脚本家)


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2014年(第58回)ロンドン映画祭 受賞結果
(BFI London Film Festival)



作品賞 Best Film

裁かれるは善人のみ
英題|Leviathan
原題|Leviafan / Левиафан
監督|アンドレイ・ズビャギンツェフ Andrey Zvyagintsev
製作国|ロシア




(受賞作以外で)審査員団よりコメントのあった作品 The jury commended

Girlhood
原題|Bande de filles
監督|セリーヌ・シアマ Céline Sciamma(Celine Sciamma)
製作国|フランス


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サザーランド賞(新人監督賞) The Sutherland Award
〔第一回長編映画監督作(=長編映画デビュー作)が対象〕

ザ・トライブ
英題|The Tribe
原題|Plemya
監督|ミロスラヴ・スラボシュピツキー Myroslav Slaboshpytskiy
製作国|ウクライナ




(受賞作以外で)審査員団よりコメントのあった作品 The jury commended

ディーブ(←2014年東京フィルメックス時の邦題)
原題|Theeb
監督|ナジ・アブヌワール Naji Abu Nowar
製作国|アラブ首長国連邦 / カタール / ヨルダン / イギリス


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グリアスン賞(ドキュメンタリー映画賞) The Grierson Award for Best Documentary

Silvered Water, Syria Self-Portrait
原題|Ma’a al-Fidda
監督|オサマ・モハメド Ossama Mohammed(Usama Muhammad)
   ウィアム・シマブ・ベディルハン Wiam Simav Bedirxan
製作国|シリア / フランス


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ブリティッシュ・ニューカマー賞(英国新人賞) Best British Newcomer Award
〔第一回作品(=デビュー作)における、新人脚本家・新人プロデューサー・新人監督・新人俳優が対象〕

Sameena Jabeen Ahmed [女優]
作品|Catch Me Daddy


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BFI フェローシップ(功労賞) BFI Fellowship

スティーヴン・フリアーズ Stephen Frears



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