2016年度(第89回)アカデミー賞外国語映画賞|ルーマニアからの出品作 決定(『シエラネバダ』)

ルーマニア代表作は2016年カンヌ国際映画祭のコンペティションに選出されたクリスティ・プイユ(クリスティ・プイウ)監督作『シエラネバダ』(2016年東京国際映画祭での邦題)に決まりました。

『シエラネバダ』は2016年トロント国際映画祭マスターズ部門へも選出されています。


クリスティ・プイユ(クリスティ・プイウ)監督作は2005年度(第78回)にも『ラザレスク氏の最期』がルーマニア代表作に選ばれています。



ルーマニアからの出品作
シエラネバダ(←2016年東京国際映画祭での邦題)
英題/原題|Sieranevada
監督|クリスティ・プイユ(クリスティ・プイウ) Cristi Puiu
製作国|ルーマニア / フランス / ボスニアヘルツェゴビナ / クロアチア / マケドニア


IMDb|Sieranevada
http://www.imdb.com/title/tt4466490/



ムービープラス×シネマトゥデイ共同制作|第69回カンヌ国際映画祭スペシャルサイトの作品紹介(こちら)より〕【ストーリー】パリ出張から戻ったばかりの多忙な神経学者は、一年前に亡くなった父親を家族で悼むための食事会に妻を同伴し出席する。彼の母親のアパートに集まった客たちは司祭が到着するまでのしばしの間、世界情勢や各地で起きている戦争について議論を交わす。【ここに注目】『ラザレスク氏の最期』で第58回本映画祭のある視点部門グランプリに輝き、ルーマニア映画が世界から注目されるきっかけを作ったクリスティ・プイウ監督が贈る家族の再生の物語。 『不倫期限』のミミ・ブラネスクや『私の、息子』のボグダン・ドゥミトラケらが共演し、圧倒的な悲しみの前で呆然と立ちすくむ人々の物語を描く。 また『Aurora』でも第63回のある視点部門にノミネートされた監督が、今度こそ最高賞のパルムドールに輝くのか?



2016年東京国際映画祭公式サイト内の作品紹介(こちら)より〕【作品解説】亡くなった一家の主の法要で、親族がアパートに集まってくる。細かいトラブルが重なり物事は予定通りに進まない。歴史を巡る口論、厄介な叔父との押し問答、一向に到着しない神父、そして料理は冷めていく…。ルーマニア映画界のフロントランナーのひとり、クリスティ・プイユ監督が、激しい出入りとエンドレスな議論とでカオスと化す狭いアパート内に、親族という巨大な小宇宙が浮き上がってくる様を驚異的なリアリズムで描き切る。父親の法事の場で共産主義を巡って口論した監督の経験がベースになっているが、ルーマニア民主化の前と後を知る監督は、歴史認識が時代に応じて変わる様を体験しており、世代間の意見の衝突を執拗に描いていく。その上で、異なる歴史観の持ち主も飲み込む親族という集団の底知れなさを覗きつつ、亡父の昔の嘘に傷つく男の心も描き、マクロとミクロの双方の視点を内包した深淵なる作品である。2016年カンヌ映画祭コンペティション部門出品。





Sieranevada - Clip | tiff. 2016(英語字幕付き)





Sieranevada - Trailer(フランス語字幕付き)




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