2016年度(第89回)アカデミー賞外国語映画賞|アルゼンチンからの出品作 決定(『笑う故郷』)

アルゼンチン代表作は2016年ベネチア国際映画祭のコンペティションに選出され男優賞を受賞(受賞者|オスカル・マルティネス)した『笑う故郷』に決まりました。



アルゼンチン代表作、近々10年間では2009年度(第82回)に『瞳の奥の秘密』で同部門を受賞、2014年度(第87回)に『人生スイッチ』でノミネートを果たしています。



アルゼンチンからの出品作
笑う故郷
別邦題|名誉市民(←2016年東京国際映画祭での邦題)
英題|The Distinguished Citizen
原題|El ciudadano ilustre
監督|ガストン・ドゥプラット Gaston Duprat
   マリアノ・コーン Mariano Cohn
製作国|アルゼンチン / スペイン


IMDb|El ciudadano ilustre
http://www.imdb.com/title/tt4562518/



〔2016年ベネチア国際映画祭|シネマトゥデイの作品紹介(こちら)より〕【ストーリー】 名誉ある文学賞を慎んで辞退した作家のマントヴァーニは、母国アルゼンチンからの招待を受け、数十年ぶりに帰国することに。彼の小説は故郷アルゼンチンでの思い出から着想を得たものが多かったが……。【ここに注目】『ル・コルビュジエの家』で注目を浴びた監督コンビ、マリアノ・コーンとガストン・ドゥプラットが手掛けた異色コメディー。長年ヨーロッパで暮らしてきた著名な作家が、久しぶりに祖国アルゼンチンの地を踏んだことから始まるいざこざをブラックユーモアを交えて描写する。『人生スイッチ』のオスカル・マルティネスや、『ブラック・ブレッド』のノラ・ナバスらベテラン俳優たちによる熱演に期待が高まる。




2016年東京国際映画祭公式サイト内の作品紹介(こちら)より〕【作品解説】ノーベル文学賞を受賞したダニエルは、出身地であるアルゼンチンの小さな町から、名誉市民賞授与の知らせを受ける。30年以上スペインに住んでおり、二度と戻らないはずだったが、帰郷を決意する。しかし、そこでは意外な展開が待ち受けていた…。シニカルな作家が巻き込まれる騒動が、ユーモアとウィットを交えて描かれる。小さな町の閉鎖的な風土は世界的に普遍であるが、有名な作家を多数輩出しながらノーベル文学賞がひとりもいないというアルゼンチン人の傷ついたプライドの裏をつつく内容でもある。ダニエルは郷土の誉れであると同時に、地元を批判していたことが知れて窮地に陥る存在でもあるが、これも有名人と地元の関係にありがちな事態である。著名芸術家と地元の関係という物語を鮮やかなエンタメで見せる監督コンビは、テレビと映画で活躍する才人。ダニエルを説得力たっぷりに演じたオスカル・マルティネスは見事ヴェネチア映画祭で最優秀主演男優賞を受賞した。





El ciudadano ilustre - Trailer


アルゼンチンからは毎年、面白そうな作品が出品されてくるよねえ。




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