2017年度(第90回)アカデミー賞外国語映画賞|スイスからの出品作 決定
昨年度(=2016年度)に引き続き、本年度(=2017年度)アカデミー賞外国語映画賞への出品作公表の先陣を切ったのはスイスでした。
2017年トライベッカ映画祭にて劇場用長編映画(国際)部門(=インターナショナル・ナラティヴ・コンペティション部門)へ選出され、観客賞をはじめ3賞を受賞した『The Divine Order(英題)』がスイス代表作に選ばれました。トライベッカ映画祭でノーラ・エフロン賞を受賞していることが示すように女性映画監督の作品です。
監督のペトラ・ボルぺは、日本で劇場公開予定の『ハイジ アルプスの物語』(2015年)の脚本を手掛けている方だそうです。
『ハイジ アルプスの物語』(原題|Heidi)(2015年) 日本版公式サイト http://heidimovie.jp/
劇場公開日|2017年8月26日(予定)
スイスからの出品作
The Divine Order
原題|Die göttliche Ordnung
監督|ペトラ・ボルぺ Petra Biondina Volpe(Petra Volpe)
製作国|スイス
IMDb|Die göttliche Ordnung
http://www.imdb.com/title/tt5818818/
The Divine Order (2017) - Trailer(英語字幕付き)
美術や衣装の再現度、高そうですね。
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2017年トライベッカ映画祭にて劇場用長編映画(国際)部門(=インターナショナル・ナラティヴ・コンペティション部門)へ選出され、観客賞をはじめ3賞を受賞した『The Divine Order(英題)』がスイス代表作に選ばれました。トライベッカ映画祭でノーラ・エフロン賞を受賞していることが示すように女性映画監督の作品です。
監督のペトラ・ボルぺは、日本で劇場公開予定の『ハイジ アルプスの物語』(2015年)の脚本を手掛けている方だそうです。
『ハイジ アルプスの物語』(原題|Heidi)(2015年) 日本版公式サイト http://heidimovie.jp/
劇場公開日|2017年8月26日(予定)
スイスからの出品作
The Divine Order
原題|Die göttliche Ordnung
監督|ペトラ・ボルぺ Petra Biondina Volpe(Petra Volpe)
製作国|スイス
IMDb|Die göttliche Ordnung
http://www.imdb.com/title/tt5818818/
The Divine Order (2017) - Trailer(英語字幕付き)
美術や衣装の再現度、高そうですね。
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R.I.P. サム・シェパード Sam Shepard(1943 - 2017)
サム・シェパード Sam Shepard
1943年11月5日 - 2017年7月27日 満73歳没
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AFPBB News 2017年8月1日付け
米劇作家・俳優のサム・シェパード氏死去 73歳( ttp://www.afpbb.com/articles/-/3137669?cx_part=topstory )
米国の劇作家・俳優で、現代米国人の生活の裏にある闇を描き出した作品で知られるサム・シェパード(Sam Shepard)氏が死去した。73歳だった。シェパード家の広報担当者が31日、明らかにした。同氏は、劇作家としてピュリツァー賞(Pulitzer Prize)を受賞したほか、俳優としてアカデミー賞(Academy Award)にノミネートされたこともある。AFPの取材に応じた広報担当者によれば、同氏は筋萎縮性側索硬化症(ALS)の合併症により、27日にケンタッキー(Kentucky)州の自宅で家族に囲まれて息を引き取った。
脚本を手がけたハリウッド(Hollywood)作品としては1970年の『砂丘(Zabriskie Point)』や、1984年のカンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)でコンペティション部門最高賞のパルムドール(Palme d'Or)を獲得した『パリ、テキサス(Paris, Texas)』がある。
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Yahoo 個人 2017年8月1日付け 筆|猿渡由紀(L.A.在住映画ジャーナリスト)
サム・シェパードが死去。ライター、カウボーイ、真の意味での愛国主義者( ttps://news.yahoo.co.jp/byline/saruwatariyuki/20170801-00073996/ )
「アメリカ、家族のいる風景」も含め、彼の書いた作品にはたびたび、 馬やアメリカの大地といった要素が登場する。彼自身も農場に住んでいたが、彼のはランチ(ranch)ではなくファーム(farm)だと言った。「ランチは、ミシシッピの西にあるもの。ミシシッピの東はファーム」なのだそうだ。 カウボーイに関しても、彼には言いたいことがある。「僕は自分でやったことがあるけれども、多くの人は、カウボーイが労働者だってことを知らない。ロマンチックなヒーローじゃなくて、実際には労働者なんだ。仕事内容は退屈 。動物を相手にした、実用的な仕事が長時間続く。カウボーイというのは、本来、子供なんだよ。牛を動かす仕事を頼まれた子供。そこから、独立心旺盛で、自由気ままなイメージができていった。政府からも、家族からも、縛られない、ね。カウボーイは、アメリカの歴史の、重要な一部なんだ」。
「彼らが西に向かっていた時、馬車の中には、実際に血のつながりのある人ばかりが乗っていた。従兄弟だとか、大きな意味での家族。そして、彼らはお互いに忠実だった。それが、本来のアメリカの価値観なんだ。今、それはどこに行ってしまったんだろう?南部の小さな街なんかには、まだあるのかな。もうひとつは、大地とつながっていること。農業者としての意識。でも、僕らは今、都会に住み、メールの世界に生きている」。
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改めて調べてみると、その出演作の多さに驚きます。
見ていない作品もいっぱいあって、思わずたじろぐ……
サム・シェパード 関連作品一覧
(allcinema)http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=3741
(IMDb)http://www.imdb.com/name/nm0001731/
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このあたりの作品が好きです。
天国の日々(1978年)
英題|Days of Heaven
Days of Heaven (1978) - Clip
Days of Heaven - Trailer
ライトスタッフ(1983年)
英題|The Right Stuff
1983年度(第56回)アカデミー賞 助演男優賞 ノミネート
The Right Stuff (1983) Official Trailer
サム・シェパードの出演作と問われて真っ先に思い浮かぶのはこの作品、
という人も多いでしょうね。私もそうです。
(『天国の日々』は、事実上の主役が ”映像美” なので、出演者のことは忘れ気味に……)
ヒマラヤ杉に降る雪(1999年)
英題|Snow Falling on Cedars
Snow Falling on Cedars - Official Trailer
すべての美しい馬(2000年)
英題|All the Pretty Horses
All the Pretty Horses - Trailer
プレッジ(2001年)
英題|The Pledge
The Pledge - Trailer
ジェシー・ジェームズの暗殺(2007年)
英題|The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford
The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford (2007) Official Trailer
ブッチ・キャシディ -最後のガンマン-(2011年)
英題|Blackthorn
Blackthorn (2011) - Trailer
「ブッチ・キャシディ&サンダンス・キッド」シリーズ(と言っていいのか?)は
『明日に向って撃て!』(1969年)はもちろん、
前日譚である『新・明日に向って撃て!』(1979年)も
後日譚の『ブッチ・キャシディ -最後のガンマン-』も素晴らしく、
なんていうか、奇跡のようなシリーズですよ。スタッフも異なるのに。
(2017/08/02 追記)映画評価サイトの数字だけみれば、
目覚ましい評価が出ているわけではないでしょうが、
私は『新・明日に向って撃て!』も『ブッチ・キャシディ ~』も
素敵な映画だったと思っています。
映画評価サイトの数字だけみてスルーしてしまったら
もったいないことになる、そういう作品じゃないでしょうか。
(いずれにしても、1969年の『明日に向って撃て!』のイメージを
引きずり過ぎないようにして見るのが肝要かな、って思う。
生意気言って、すいません…)
Blackthorn (2011) - Featurette
高齢になってこういう主演作に恵まれるなんて。
たとえ小ぶりな作品であったとしてもなんといっても主演だし、
この年齢でなければ出来ない役だし、
馬に乗ったり銃を撃ったりするので身体がそれに適応出来なきゃ回ってこない役だし。
スター俳優なら誰にでも起こり得るというもんでもないと思う。
晩年の代表作だと思うので、みんなこの作品をもっと見て欲しいな。
今ならAmazonビデオ(プライムではないので、有料だけど)にあります。
MUD マッド(2012年)
英題|Mud
Mud - Trailer
『ブッチ・キャシディ』が賞レースのキャンペーンに積極的な配給会社が扱っていたら
アカデミー賞主演男優賞ノミネートの可能性も大いに ”アリ” だったかもしれない。
ご本人はそういうことに関心は無かったかもしれないけれど、
せめてもう一回だけでも俳優として賞に絡んで欲しかった。
記憶にも、そして記録にも大いに残って欲しかった。
最後の最後までかっこいい俳優さんでした。
80代俳優としての活躍を見たかった。
ご冥福をお祈りいたします。
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