2011年度アメリカ製作者組合賞 ノミネーション発表

アカデミー賞作品賞ノミネーション予想にとって最重要と言っていい、アメリカ製作者組合賞ノミネーションの発表がありました。アメリカ製作者組合賞作品賞は昨年度同様10作品がノミネートされています。


【参照記事】 AwardsDaily  2011 Producers Guild Nominees!


2011年度アメリカ製作者組合賞授賞式は (現地時間で)2012年01月21日の予定です。

● アメリカ製作者組合 公式サイト(トップページ)  The Producers Guild of America

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2011年度アメリカ製作者組合賞 ノミネーション発表
(The Producers Guild of America Awards/PGA Awards)
(TV部門は省略します)

【作品賞】
● アーティスト The Artist
  <監督:ミシェル・アザナヴィシウス Michel Hazanavicius>
  (配給:ワインスタイン・カンパニー)
  製作:Thomas Langmann


● Bridesmaids
  <監督:ポール・フェイグ Paul Feig>
  (配給:ユニバーサル・ピクチャーズ)
  製作:Judd Apatow, Barry Mendel, Clayton Townsend


● ファミリー・ツリー The Descendants
  <監督:アレクサンダー・ペイン Alexander Payne>
  (配給:フォックス・サーチライト・ピクチャーズ)
  製作:Jim Burke, Alexander Payne, Jim Taylor


● ドラゴン・タトゥーの女 The Girl With the Dragon Tattoo 
  <監督:デヴィッド・フィンチャー  David Fincher>
  (配給:コロンビア・ピクチャーズ)
  製作: Ceán Chaffin, Scott Rudin


● ヘルプ 心がつなぐストーリー The Help
  <監督:テイト・テイラー Tate Taylor> 
  (配給:ウォルト・ディズニー・モーション・ピクチャーズ)
  製作:Michael Barnathan, Chris Columbus, Brunson Green


● ヒューゴの不思議な発明 Hugo 
  <監督:マーティン・スコセッシ Martin Scorsese>
  (配給:パラマウント・ピクチャーズ)
  製作:Graham King, Martin Scorsese


● スーパー・チューズデー 正義を売った日 The Ides of March
  <監督:ジョージ・クルーニー George Clooney>
  (配給:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント)
  製作:George Clooney, Grant Heslov, Brian Oliver


● ミッドナイト・イン・パリ Midnight in Paris
  <監督:ウディ・アレン Woody Allen>
  (配給:ソニー・ピクチャーズ・クラシックス)
  製作:Letty Aronson, Stephen Tenenbaum


● マネーボール Moneyball
  <監督:ベネット・ミラー Bennett Miller>
  (配給:コロンビア・ピクチャーズ)
  製作: Michael De Luca, Rachael Horovitz, Brad Pitt


● 戦火の馬 War Horse
  <監督:スティーヴン・スピルバーグ Steven Spielberg> 
  (配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ / タッチストーン・ピクチャーズ)
  製作:Kathleen Kennedy, Steven Spielberg




『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』 『ドライヴ』 『ツリー・オブ・ライフ』 『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』 『裏切りのサーカス』 『ヤング≒アダルト』 『SHAME シェイム』 は落選。

『ドライヴ』『ツリー・オブ・ライフ』『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』の落選・『スーパー・チューズデー 正義を売った日』の入賞はちょっとしたサプライズと捉えられているようです。確かに、売り上げ絶好調・作品評価自体も悪くなかった『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』が製作者組合賞で落選したのは驚きです。アカデミー賞作品賞へノミネートは厳しいけれど製作者組合賞ならノミネートの可能性大だったのに…。『Bridesmaids』が入賞という結果も製作者組合賞なら「アリ」です。2011年度のワーナー・ブラザースは、賞レースでの頑張りを期待した作品が評価を伸ばせずずっこけてしまい、製作者組合賞も『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』がノミネートを逃すことになりました。賞レースにおいては残念な年となりそうです。

『スーパー・チューズデー 正義を売った日』と『ドラゴン・タトゥーの女』は、アカデミー賞作品賞への入賞はちょっと厳しいかも…とみられていましたが、ノミネートの可能性は消えてはいないということでしょう。逆に、『ドライヴ』 『ツリー・オブ・ライフ』 『裏切りのサーカス』 『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』 『ヤング≒アダルト』はノミネートは厳しくなったとみるのが妥当でしょう。とはいえ、『ドライヴ』 『ツリー・オブ・ライフ』等作家性の強い作品は今年のルールなら逆転入賞の可能性は残されているような気もするのですが…どうでしょうか。



【アニメーション映画賞】
〔昨年度(=2010年度)は3作品、一昨年(=2009年度)は5作品がノミネートされました〕
● タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密
  The Adventures of Tintin
  製作:Peter Jackson, Kathleen Kennedy, Steven Spielberg

● カーズ2
  Cars 2
  製作:Denise Ream

● カンフー・パンダ2
  Kung Fu Panda 2
  製作:Melissa Cobb

● 長ぐつをはいたネコ
  Puss in Boots
  製作:Joe M. Aguilar, Latifa Ouaou

● ランゴ
  Rango
  製作:John B. Carls, Gore Verbinski


『アーサー・クリスマスの大冒険』 『ブルー 初めての空へ』 『くまのプーさん』 『ハッピー フィート2 踊るペンギンレスキュー隊』 は落選。ダメダメな評価が出ている『カーズ2』がここでは入賞。売り上げはよかったということでしょうか。― (追記)『カーズ2』はアニメ作品の中では北米での劇場売り上げが最も良かった作品、のようですね。だからここでは評価されたということでしょう。そうすると、ますます『ハリポタ』が何故落選しちゃったのだろうか…と腑に落ちない感じがしますけど、ま、こういうこともある、ってことですね。



なお、ドキュメンタリー部門は12月に発表になっています。


タグ:映画賞

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