2013年カンヌ国際映画祭:メイン・コンペティションへエントリーされた作品のトレーラー&ビデオクリップ(パート3)

2013年(第66回)カンヌ国際映画祭のメイン・コンペティションへエントリーされた作品のトレーラー&ビデオクリップです。


2013年(第66回)カンヌ国際映画祭は、2013年05月15日から05月26日まで。

● カンヌ国際映画祭 公式サイト(日本語ページ)
  http://www.festival-cannes.com/jp.html


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パート2からのつづき



ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅 (ドラマ) 110分
英題:Nebraska
監督   アレクサンダー・ペイン Alexander Payne
製作国 アメリカ
脚本  ボブ・ネルソン
撮影  フェドン・パパマイケル
出演  ブルース・ダーン、ウィル・フォーテ、
    ステイシー・キーチ、ボブ・オデンカーク、
    デヴィン・ラトレイ、ランス・ハワード、他

(シネマトゥデイの作品紹介より)こちら) 【ストーリー】 酒ばかり飲んでいる初老のウッディ(ブルース・ダーン)だったが、雑誌の宝くじで100万ドルが当選。当選金を受け取るためにモンタナからネブラスカへ行くウッディに、疎遠になっていた息子のデイヴィッド(ウィル・フォーテ)がしぶしぶ付き添うことになる。 / 【ここに注目】 『サイドウェイ』『ファミリー・ツリー』でアカデミー賞脚色賞に輝いたアレクサンダー・ペイン監督の新作は、アルコール中毒の頑固おやじと息子の旅をモノクロ映像でつづるロードムービー。ペイン監督がカンヌ国際映画祭のコンペ部門に登場するのは、2002年の『アバウト・シュミット』以来2度目。クセのある父親を演じる『ジャンゴ 繋がれざる者』などのブルース・ダーンの演技も見どころとなりそう。

Nebraska (2013) - Official Trailer #1 (2分03秒)





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毛皮のヴィーナス 90分
英題:Venus in Fur
原題:La Vénus à la fourrure 
監督  ロマン・ポランスキー Roman Polanski
製作国 フランス
脚本  ロマン・ポランスキー
撮影  パヴェル・エデルマン
出演  エマニュエル・セニエ、マチュー・アマルリック

(カンヌ国際映画祭公式サイト[日本語版]内の作品紹介より) 上演が急がれる演目の俳優のオーディションに一日を過ごした後パリの舞台で一人、Thomas(マチュー・アマルリック)は応募者の惨めな演技を電話で嘆いていました。主役を演じるのに必要とされる能力のあるものは一人もおらず、帰ろうとすると奔放で抜け目ない真のパワーの塊Vanda(エマニュエル・セニエ)が現れます。VandaはThomasが嫌うもの全てでした。下品で思慮がなく、主役を掴むためには何に対しても尻込みしません。しぶしぶと、そして無理強いされつつも彼はチャンスを試すと、Vandaの変わりように驚きます。コスチュームやアクセサリーを手に入れただけでなく、キャラクターを完璧に理解し、(その上同じ名前)そらでセリフを覚えているのでした。「オーディション」は延長し、強さを増す一方でThomasの興味は妄想に変わっていきます。

(シネマトゥデイの作品紹介より)こちら) 【ストーリー】 オーディションでお粗末な演技ばかりを見せられた演出家のトーマス(マチュー・アマルリック)の前にヴァンダ(エマニュエル・セニエ)という女優が現れる。ガツガツしていて下品なヴァンダは、まさにトーマスの嫌悪するタイプ。ところがチャンスを与えてみたところ、ヴァンダの変身ぶりにトーマスは驚がくする。 / 【ここに注目】 ロマン・ポランスキーの新作は、マチュー・アマルリックと自身の妻エマニュエル・セニエ出演のエロティックコメディー。『おとなのけんか』と同じく舞台の映画化で、原案はマゾヒズムの語源となったマゾッホの小説にインスパイアされた二人芝居「ヴィーナス・イン・ファー」。2002年の『戦場のピアニスト』でパルムドールを獲得したポランスキー監督だが、ライバルも強力なだけに混戦必至。

La Venus à la Fourrure (2013) - Official Trailer #1 (1分32秒)





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恋するリベラーチェ (伝記もの / ドラマ) 118分
英題:Behind The Candelabra (読み|ビハインド・ザ・キャンデラブラ)
監督  スティーヴン・ソダーバーグ Steven Soderbergh
製作国 アメリカ
出演  マット・デイモン、マイケル・ダグラス、
    デビー・レイノルズ、ロブ・ロウ、
    ボイド・ホルブルック、ダン・エイクロイド、
    スコット・バクラ、ポール・ライザー、
    ニッキー・カット、他

(カンヌ国際映画祭公式サイト[日本語版]内の作品紹介より) エルヴィス、エルトンジョン、マドンナの前にはLiberace(マイケル・ダグラス)がいました。: 名ピアニスト、豊かなアーティスト、舞台、テレビの虫。Liberaceは舞台でも舞台以外でも極端さを好み、やりすぎることに歓びを感じていました。1977年の夏の日、若く美しいScott Thorson(マット・デイモン)が彼の楽屋に入ると、年齢や社会層の違いにも関わらず二人の男の秘密の関係が始まり、それは5年間続くのでした。

(シネマトゥデイの作品紹介より)こちら) 【ストーリー】 ラスベガスの豪華ショーの人気ピアニストであるリベラーチ(マイケル・ダグラス)は、年若きスコット・ソーソン(マット・デイモン)と出会う。二人は年の差はあるものの時に家族、友人、恋人として月日を過ごしていく。 / 【ここに注目】 スコット・ソーソンによる愛人生活と愛憎をつづった半自伝的小説を実写化。彼らの6年間を描く物語だが、スティーヴン・ソダーバーグ監督いわく、本作は男性版『テルマ&ルイーズ』なのだとか。三大映画祭の常連監督だが、以前より公言していた通り本作をもっていったん監督は休業(再開の可能性はある)とのこと。そうなると必然的に有終の美を飾れるか、注目されるに違いない。なおマイケル・ダグラスが喉頭がんを診断されて以来の初出演作でもある。

Behind the Candelabra (仏題:Ma vie avec Liberace) - Trailer (2分03秒)





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グレート・ビューティー 追憶のローマ (ドラマ) 150分
英題:」The Great Beauty
原題:La Grande Bellezza
監督  パオロ・ソレンティーノ Paolo Sorrentino
製作国 イタリア / フランス
撮影  ルカ・ビガッツィ
出演  トニ・セルヴィッロ、ザブリナ・フェリッリ、
    カルロ・ヴェルドーネ、カルロ・ブッチロッソ、
    イアイア・フォルテ、パメラ・ヴィロレッジ、
    ガラテア・ランツィ、セレナ・グランディ、
    イザベラ・フェラーリ、他

(カンヌ国際映画祭公式サイト[日本語版]内の作品紹介より) 本物または推測上の貴族の女性、成金、政治家、強盗犯罪、ジャーナリスト、俳優、退廃貴族、高位聖職者、アーティスト、知識人がもろい関係の糸をより、古い王宮、広大なヴィラ、最も美しい街のテラスの中で動き回る絶望のバビロンに吸収されます。全てがそこにあり、最高の日に現れません。65歳のJep Gambardella(トニ・セルヴィッロ)は作家、ジャーナリスト、無気力で幻滅しており、目はいつもジントニックで湿り、この意味のない敗北の、強く気が沈むような人類の行列を見物しています。 無気力で眩暈がしています。その背景には夏のローマ。素晴らしく無感動です。死んだ歌姫のように。

(シネマトゥデイの作品紹介より)こちら) 【ストーリー】 イタリア、ローマの夏は魅惑的で、街は陽光できらめく。ジャーナリストとして成功した65歳のガンバーデラ(トニ・セルヴィッロ)は、かの地でその文化と上流社会を謳歌(おうか)していた。しかし同時に、その心の片隅には虚無感を抱いていた。 / 【ここに注目】 部門は異なるが、『愛の果てへの旅』から連続して5作品がカンヌで上映され、中でも『イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-』で審査員賞、『きっと ここが帰る場所』でエキュメニカル審査員賞を受賞しているパオロ・ソレンティーノ監督は、本映画祭との相性が良好だ。哲学的なテーマと映像美で多くの人々の心をつかみそう。主演は『イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-』『ゴモラ』のトニ・セルヴィッロが務める。

La grande bellezza - Teaser Trailer (1分35秒)




La grande bellezza - Official Trailer (2分01秒)




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ボーグマン(←2013東京国際映画祭時の邦題) (サスペンス) 118分
原題:Borgman
監督  アレックス・ファン・ヴァーメルダム Alex van Warmerdam
製作国 オランダ
撮影  トム・エリスマン
出演  Jan Bijvoet、Hadewych Minis、イェロン・ペルセヴァル、
    アレックス・ファン・ヴァーメルダム、Tom Dewispelaere、他

(カンヌ国際映画祭公式サイト[日本語版]内の作品紹介より) Camiel Borgman(Jan Bijvoet)は裕福な郊外の静かな通りに突然現れ、ブルジョワ家庭を訪ねます。彼は誰なのでしょう?夢、悪魔、寓意または我々の恐怖を体現したものでしょうか?

(シネマトゥデイの作品紹介より)こちら) 【ストーリー】 郊外の閑静な住宅地。夫婦と3人の子どもが暮らす邸宅のベルを鳴らしたボーグマン(Jan Bijvoet)。まだこの時は、ボーグマンがこの裕福な一家に悪夢をもたらす悪魔のような男であることは誰も知る由もなかった。 / 【ここに注目】 アレックス・ファン・ヴァーメルダムは、今作が8作目となるオランダの鬼才。演劇界から活動をスタートし、1980年代より映画を製作。1992年の『ザ・ノーザナーズ(英題) / The Northerners』がヨーロピアン・フィルム・アワードの新人作品賞を受賞した。カンヌ国際映画祭では、1998年の『リトル・トニー(英題)/ Little Tony』がある視点部門に出品されたもののコンペは初。ヴァーメルダム監督らしい悪意とブラックユーモアに満ちた作風は台風の目となるか。

Borgman - Trailer (1分20秒)





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オンリー・ゴッド (犯罪 / ドラマ / サスペンス) 90分
英題:Only God Forgives
監督  ニコラス・ウィンディング・レフン Nicolas Winding Refn
製作国 フランス / デンマーク
撮影  ラリー・スミス
出演  ライアン・ゴズリング、クリスティン・スコット・トーマス、
    ヤーヤーイン(Yayaying)、Vithaya Pansringarm、
    ゴードン・ブラウン、Oak Keerati、Tom Burke、他

(カンヌ国際映画祭公式サイト[日本語版]内の作品紹介より) アメリカの司法機関から逃げ出したJulian(ライアン・ゴズリング)はバンコクで麻薬取引のカムフラージュにキックボクシングのジムを経営しています。広大な犯罪組織の頭である彼の母(クリスティン・スコット・トーマス)は愛する息子Billy(Tom Burke)の体を帰国させる為にアメリカへ向かいます。Billyは若い娼婦を野蛮に惨殺したとして殺されたためです。激高と復讐で正気を失った彼女はJulianに殺人の指導者となることを要求します。Julianは引退し、同僚に褒めそやされている不思議な警官Chang(Vithaya Pansringarm)と対峙しなけばなりません…

(シネマトゥデイの作品紹介より)こちら) 【ストーリー】 アメリカからバンコクに逃亡中のジュリアン(ライアン・ゴズリング)はボクシングジムを運営しながらドラッグの売買をしている。ある日、弟のビリー(Tom Burke)が殺され、犯罪組織のボスである母親のクリスタル(クリスティン・スコット・トーマス)が激怒。ジュリアンは復讐するように命じられる。 / 【ここに注目】 『ドライヴ』のニコラス・ウィンディング・レフン監督と、主演のライアン・ゴズリングが再びタッグを組んだクライムスリラー。ゴズリングのほか、『イングリッシュ・ペイシェント』の演技派女優クリスティン・スコット・トーマスが出演。カンヌ国際映画祭監督賞を受賞した『ドライヴ』で批評家に絶賛されたレフン監督だが、新作もそのクールな映像センスが生きる犯罪映画とあって期待値もかなり高い。

Only God Forgives - Official International Trailer #2  (1分37秒)




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オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ 122分
英題:Only Lovers Left Alive
監督  ジム・ジャームッシュ Jim Jarmusch
製作国 アメリカ
撮影  ヨリック・ル・ソー
出演  トム・ヒドルストン、ティルダ・スウィントン、
    ミア・ワシコウスカ、ジョン・ハート、
    アントン・イェルチン、ウェイン・ブリンストン、他
※ ソニー・ピクチャーズ・クラシックス(Sony Pictures Classics)が北米での配給権を獲得。
  (2013/05/24付け)

(シネマトゥデイの作品紹介より)こちら) 【ストーリー】 アンダーグラウンドのミュージシャン、アダム(トム・ヒドルストン)は人間たちの行動を憂えていた。そんなとき、生気あふれる恋人イヴ(ティルダ・スウィントン)が再び現れる。二人は何世紀にもわたって愛し合ってきたが、二人の関係は堕落し切っていた。そして、イヴの狂気じみた妹アヴァ(ミア・ワシコウスカ)が登場したことで、二人の愛は崩壊へと向かう。 / 【ここに注目】 1984年の『ストレンジャー・ザン・パラダイス』でカメラドールを受賞、2005年の『ブロークン・フラワーズ』で審査員特別グランプリに輝くなど、カンヌ国際映画祭の常連ともいえるジム・ジャームッシュ監督。はやりのバンパイア映画もインディーズ映画の名匠ジャームッシュが撮るとなると一筋縄ではいかない。音楽、さらにはアメリカのデトロイトやモロッコのタンジールなど、世界各国でロケを行ったというビジュアルも気になるところだ。

Only Lovers Left Alive (2013) - Clip 1 (57秒)




Only Lovers Left Alive (2013) - Clip 2 (54秒)



※ 『Only Lovers Left Alive』のビデオクリップはカンヌ国際映画祭公式サイト内でも見ることが出来ます。 こちら → http://www.festival-cannes.com/jp/trailers.html



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クロージング上映作品 Closing Film 
(※ 本作はコンペティション外作品です。)

ケープタウン(2013年) (犯罪 / サスペンス / ドラマ) 110分
英題:Zulu  
監督 ジェローム・サル Jérôme Salle
製作国 フランス
撮影  ドゥニ・ルーダン  
出演  オーランド・ブルーム、フォレスト・ウィッテカー、
    タニア・ファン・グラン、ナターシャ・ローリング、他
(カンヌ国際映画祭公式サイト[日本語版]内の作品紹介より) 未だにアパルトヘイトが根付く南アフリカで2人の警官(フォレスト・ウィティカー&オーランド・ブルーム)が少年を殺した犯人を追跡します。ケープタウンの黒人居住区から海辺の高級ヴィラまで、この調査は2人の男の人生を揺るがし、彼らの内なる悪魔との対立は必至となります。

(ムービープラスの作品紹介より) (こちら) [解説] アンジェリーナ・ジョリー、ジョニー・デップ主演『ツーリスト』のオリジナル脚本で注目されたジェローム・サルの4本目の監督作。南アフリカのケープタウンを舞台に、アパルトヘイト時代の悲惨なトラウマを負った黒人刑事(フォレスト・ウィティカー)が、自分とは正反対の若手白人刑事(オーランド・ブルーム)と組んで、麻薬と犯罪がはびこる街の殺人事件に挑む。主演はフォレスト・ウィティカー、オーランド・ブルーム。

Zulu (2013) - Official US Trailer (1分43秒)




※ 『Zulu』のビデオクリップはカンヌ国際映画祭公式サイト内で見ることが出来ます。
  こちら →http://www.festival-cannes.com/jp/trailers/outOfCompetition.html?year=2013





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