2020年夏季五輪、開催地は東京に決定



日本は1964年夏季東京大会、1972年冬季札幌大会、1998年冬長野季大会に次いで、4度目の五輪を開催することとなる。また、2018年の冬季大会が韓国の平昌(Pyeongchang)で開催されるため、2大会連続でアジア圏での五輪が実現することとなった。


● オリンピックは "後進だけど振興の兆しがある国" で行うのが良いと思うので、イスタンブールの落選はちょっと残念。中東地域の異国情緒のあるオリンピックも見たかったな。でも周辺諸国を含め国情の不安定さが一番のネックだったということよね。スペイン:マドリッドも五輪特需は欲しかったでしょうね。経済が疲弊し "国家の倒産" 間近とも言われている中で3回落選ということで招致活動で今までに費やしたお金のことを考えればスペインの国内情勢も不穏なことになるかもね。

● これで福島の放射能漏れの手当が進むであろうことは喜ばしいこと。総理大臣が全世界に向けて「福島の件はコントロールができている」なんてことを宣言したんだから "世紀の大嘘つき・日本" にならないためにも必死でやらざるを得ない。(海外メディアはどんどん取材にきてこの問題を追求してほしい。国内のメディアは五輪の恩恵に預かる側なので、期待できない。)  ぼろぼろになっている首都高の建て替えもこれを口実に進むだろうし。いずれにしても五輪特需で臨時雇用も増えて、2020年までは食いつなげる。(そのあとは巨大な赤字が残る、と。)

● このオリンピックの財源はどうするの? 東京都だけじゃ当然賄いきれないでしょ。都民税値上げ程度で済む? "都が負担しきれないぶんは最終的には政府は負担する" とNHKのニュースで言っていたけれど、それはすなわち国民全員が負担するということ。 国民総動員で税金を収めることになるんでしょ? 消費税20%くらいになるよ。あと、特に都内の交通違反の取締りもきつくなる。罰則金徴収して道路周辺の整備費に充てられる。(長野オリンピック時がそうだった。やたらスピード違反や一時停止違反の取締りが増えた、と多くの地元民が語っていた。)

● 開会式の演出、誰がやるの?北京五輪のチャン・イーモウやロンドン五輪のダニー・ボイルのような演出が出来る人、いる? ダニー・ボイルは体制(支配者)側の金を使って"労働者(支配される側)万歳!"の演出をしてみせた人だけど、そういうしたたかさのある人、日本には・・・。 

● 予算的にも人的にもある程度でかい規模の仕事を仕切ったことのある人でないと・・・映画界から出るとすれば三池崇史の一択? ああ、大友啓史とか?NHK出身だからこういう国家的プロジェットにコネが効きそうだし。 演劇界からは誰? 舞台演劇のことはよくわからない。宮本亜門とか野田秀樹? 2020年には、三池崇史さんは60歳 / 宮本亜門さんは62歳 / 野田秀樹さんは64歳、か・・・理想とすれば2020年時に50代の人がいいよね。・・・となると、誰? 大友さんは2020年に54歳だ。 とにかく長野冬期五輪のような弾まないダメダメ演出は2020東京五輪ではやめてね。 (2013/09/09 追記) 中島哲也監督・・・ああ、そうでした、いいねえ。中島哲也さんは2020年時には60歳。 ドキュメンタリーは・・・NHKでやるんじゃない? 第二班として、どこか海外のドキュメンタリー・チームにお願いしておけば万全。

● クール・ジャパンだのなんだので、オタク向けアニメとかダンシング・ドールみたいなクチパク・アイドルとか登場するのかね。 ひょろひょろした小柄な若手男性アイドル・グループとか日焼けマシーンで肌を焼きまくったようなダンシング・ボーカル・グループとか。 その小柄な男性アイドルたちが胸をはだけてワーヤーで吊られて空中を飛ぶ、とか、制服もどきの衣装でスカートの中身をチラチラ見せながら集団で踊るとか。(そんなのやったら児童ポルノ規制に抵触しかねない。) それを想像すると・・・・・ああっ。アジア地域にしか通用しないような演出は出来ればやめてほしいなあ。 あと、声量の有るボーカリストの育成も急務だわよ。 開会式とか閉会式とかで歌とか歌うんでしょ? どうするの? 大音量で歌える人、今、いる? 

● 五輪特需が期待できる人々は喜んでるみたい。私が東京五輪の恩恵を被れるとすれば、ほどよい時間帯にTVで競技を見ることが出来るということ、くらいか。家族が勤めている先にも五輪特需があるかもしれないけれど、末端の社員がその恩恵に預かれるかどうかといえば(今までのことを考えれば)殆ど無いと思う。 東京だけがワイワイ大騒ぎで地方民は「・・・(しらけ)・・・」みたいなことになるのかも。(東京発のTVや報道機関は盛り上がり、それを見ている大多数の地方民はどっちらけ、という図式はいままでもにもよくあったこと。) 東日本大震災の復興名目で立候補したんだから復興のためになるような五輪にして欲しいけど。 "子供たちに夢と希望を!" という、有無をも言わせぬスローガンがすでに世の中を席巻しているけど、特需が済んだあとの大赤字はその子供たちに残される。 個人的には、人で混み合い物価も高くなるであろう関東に東京五輪の時期に転勤にならないことを祈るばかりなり。

● 馬場馬術とかは生で見てみたいなあ。でも、今でも混んでいるのにもっと混むんでしょうね、都内は。それを考えると・・・TVでいいか。 関東はちょっとの雨でも電車が止まってしまうような脆弱な交通網だけど大丈夫なのかな。観戦客が増え、道路も電車もさらに混み混み。ああ、恐ろしや。

● 駒沢体育館へ集まっていた若い人たちはどういう人たちなの?動員をかけられ集まった(つまりサクラ)なんだろうけど、よくある「感動しました!」「よかったです!」って映画館へ来たお客さん(もしくはお客さん風の人)に言わせてるCMみたいな雰囲気があった。 やらされている感。 周囲の印象を気にしながら盛り上がっている(つまり、空気読んでる)感。 あれが今どきの "平均的で良心的な若い人の姿" なのだろうか。

● 今はこんなでも2020東京五輪直前になれば前向きに楽しもうという気も起きてくるはず。 いろいろ言ったところでつまるところ、精神的な部分もしくは経済的な部分でどの程度恩恵を被れるか / 恩恵を被ったと感じられるどうか、だもんな。

-------------------------------------------------------------------------------------------

時事通信社 時事ドットコム 2013年09月08日付け (12:11)
最終プレゼンが勝因=IOC委員の評価-2020年五輪招致

最終プレゼンでの質疑応答で汚染水問題について質問したハイベルク委員(ノルウェー)は「風評が耳に入っており、誰かが聞かなくてはならなかった。首相は問題をきちんと理解し、答えは的確で、危険がないことが伝わった」と話した。コーツ理事(オーストラリア)も汚染水問題に対する説明に納得し、「マドリードは経済危機、イスタンブールには政情不安がある。IOCは安心して開催できる都市を選んだ」と分析した。パウンド委員(カナダ)は「東京が1回目の投票で勝つとさえ思っていたから驚きはないが、(60票を取った2回目の)大差にはびっくりした」と言う。また、失敗した16年五輪招致と比較し、「厳しい質問にも明確な英語で返していたし、あれほど感情に訴えた日本のプレゼンを見るのは初めてだった。勝利に値する」と、前回からの成長ぶりをたたえた。


プレゼンに加え、プレゼンに先駆けて行われた高円宮妃久子様の東日本大震災救援に対する御礼のスピーチが大変よかったことも良い影響があったと思う。久子様はスポーツ振興に長く取り組んでこられている事、そしてこういう国際的な大舞台に慣れていらっしゃるという事、語学が堪能で流麗なスピーチだった事が重なって、堂々たる美しさで素晴らしかった。

あと、猪瀬知事の例をみても分かる通りたとえ英語の発声が不正確も堂々とした態度で主張するということが重要なんだな、としみじみ。外国語を喋るときはハッタリを効かせるのが吉、ということよね。そりゃ正しく流麗にしゃべれたほうがいいけど、それが出来なくてもガンガン前に出ていけばOK、と。コントロール出来てないのに「福島の件はコントロール出来ている」と言い切るような厚顔でないと。でも日本人にはそこが一番苦手だったりして。



タグ:その他

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。