アントワーン・フークア監督の『私の好きな21世紀映画』(2017年6月付け)|ニューヨーク・タイムズ紙より


アントワーン・フークア監督の『私の好きな21世紀映画』(2017年6月9日付け)
Antoine Fuqua's Favorite Films of the 21st-Century|(JUNE 9, 2017)


【参照】The New York Times(ニューヨーク・タイムズ) 2017年6月9日付け
Six Directors Pick Their Favorite Films of the 21st-Century(6人の映画監督が選んだ「私の好きな21世紀映画」)



01. フェンス  2016年
   英題|Fences
   監督|デンゼル・ワシントン Denzel Washington
※「名人芸の演技の饗宴。デンゼル・ワシントンは演出のみならずほかにも、レーザー光のような焦点と忠実であり続けるための統制を維持し、最も才気あふれた著名な脚本を(映画の)大画面用へと高めるという驚くべき仕事を成し遂げました。(今作の脚本家である)オーガスト・ウィルソンはきっと誇りに思っているはずだと私は信じています」




02. スラムドッグ$ミリオネア  2008年
   英題|Slumdog Millionaire
   監督|ダニー・ボイル  Danny Boyle
   共同監督|ラヴリーン・タンダン Loveleen Tandan
※「まだ見たこともなかった世界へ連れて行ってくれるし、その世界へ連れ込むことを赤裸々で豪胆な手法で実行しています。感動的であるだけでなく、真情にあふれ、物騒で、そして楽しませてくれます」




03. ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~  2012年
   英題|Beasts of the Southern Wild
   監督|ベン・ザイトリン Benh Zeitlin
※「想像力に富んでいて深く心を揺さぶります。しかも、すべてのハリウッド的仕掛け無しに、です。私たちの専門領域において、未だ誰にも見つかってなかった世界」。




04. ゼロ・ダーク・サーティ  2012年
   英題|Zero Dark Thirty
   監督|キャスリン・ビグロー Kathryn Bigelow
※「ビン・ラーディン殺害へと雪崩れ込んだ事件に関する重要な描写。たった2名が部屋で会話しているシーンでさえ一貫した強度と緊張を備えていました。キャスリン・ビグローは巨匠クラスの仕事を成し遂げたと思うし、マーク・ボールの脚本は賢く機知に富み簡潔で感動的なものでした」




05. アバター  2009年
   英題|Avatar
   監督|ジェームズ・キャメロン James Cameron




06. ミュンヘン  2005年
   英題|Munich
   監督|スティーヴン・スピルバーグ Steven Spielberg




07. ゼア・ウィル・ビー・ブラッド 2007年
   英題|There Will Be Blood
   監督|ポール・トーマス・アンダーソン Paul Thomas Anderson




08. 戦場のピアニスト  2002年
   英題|The Pianist
   監督|ロマン・ポランスキー Roman Polanski
※「エイドリアン・ブロディによるウワディスワフ・シュピルマンという人物の素晴らしき表現もさることながら、ロマン・ポランスキーはエレガントにそして情緒的に私たちをこの悲劇的な旅に導いてくれました。私はこの映画を何度も繰り返し見たし、見るたびに私は画面の中に新しい何かを見出しています」




09. イースタン・プロミス  2007年
   英題|Eastern Promises
   監督|デヴィッド・クローネンバーグ David Cronenberg
※「ヴィゴ・モーテンセンは私がここしばらくの間に見たうちで最もクールなギャングスターのひとりでした。彼の演技はこれ以上ないほど詳細で危険で恐ろしいものでした。この作品は、マイケル・マン監督の『ヒート』やマーティン・スコセッシ監督の『グッドフェローズ』と同じく、「私のオールタイム・フェイバリット・ギャングスター・フィルム」になりました」




10. グラディエーター  2000年
   英題|Gladiator
   監督|リドリー・スコット Ridley Scott



アントワーン・フークア:コメント|(自己流 訳)私はありとあらゆるタイプの映画が大好きです。『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のような素晴らしいキャラクター(登場人物)が主導していく映画や、私を別の場所へ連れていってくれ驚異で満たしてくれるような ― それらによって私たちのヴィジョン(未来像)は押し進め続けられているのだということを改めて認識させてもらえる ― そんな『ゼロ・グラビティ』『アバター』のようなエンターテインメント作品、とか。『フェンス』はピッツバーグ育ちの私に子供時代を思い出させてくれました。『ミュンヘン』は、スティーヴンン・スピルバーグもしくは(アルフレッド・)ヒッチコックだけがやってのけた方法でサスペンスたっぷりにエンターテインさせてくれると同時に、私を教育/養成してくれました。そして、皆さんと同じように私も、ポップコーンを持って椅子に深々と座り、ハリウッドが何たるかがすべて詰まっているような『グラディエーター』のような映画 ― 「叙事詩/英雄譚」映画を製作をしていたデヴィッド・リーン時代の再来 ― をエンジョイしたいのです。このリストを絞り込むのは至難の業でした。さあ、どうぞ!



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