2012アカデミー賞外国語映画賞:イラン、代表作出品せず(ボイコット)

昨年度(2011年度)、アスガー・ファルハディ監督作『別離』でアカデミー賞外国語映画賞を受賞したイランですが、今年度は代表作を出品しないことになりました。


9月24日にイランのアカデミー賞外国語映画賞 代表作品選定委員会は同国の代表作として『花嫁と角砂糖』(英題|A Cube of Sugar)を選出したと発表。

しかし同日、イラン政府はアカデミー賞外国語映画賞イラン代表作の選定委員会に対し ”アメリカ映画芸術アカデミーが Youtube 上に登場した反イスラム映画『イノセンス・オブ・ムスリム(The Innocence of Muslims)』を非難しない限りアカデミー賞参加をボイコットするように” と要求しました。その後の報道では、イラン文化大臣 Mohammad Hosseini 氏はアカデミー賞をボイコットすることを確認したとされています。



【参考記事】The Washington Post  2012年09月24日付け記事
Iran minister says his country will boycott 2013 Oscars in wake of anti-Islam film




イラン代表作として出品予定だった作品
花嫁と角砂糖 (←2011年〔第12回〕NHKアジア・フィルム・フェスティバルでの邦題)
英題|A Cube of Sugar
原題|Ye habe ghand
監督|レザ・ミルキャリミ Reza Mirkarimi


IMDb|Ye habe ghand
http://www.imdb.com/title/tt1846445/


(第12回NHKアジア・フィルム・フェスティバルでの作品紹介より)【物語】砂漠近くのイランの古都。静かで平和に暮らす家庭がにわかに騒々しくなる。末娘パサンドの結婚準備が始まったのだ。外国に住む新郎は不在のままだが、姉たちと家族は祝いの宴をしつらえるのに大忙し。親戚が大勢集まってくるが、皆さまざまな事情を抱えている。そんな中、予想もしなかったある事態がおこり状況は一変。イランの人々の日常と非日常が展開していく。多くの登場人物の会話と心理を丁寧に描写していくストーリーとカメラワークが見どころ。/2006年の第7回NHKアジア・フィルム・フェスティバルで上映され評判を呼んだ「こんなに近く、こんなに遠く」のレザ・ミルキャリミ監督最新作。イランでは2011年10月12日に劇場公開され、大ヒットした。




A Cube of Sugar - Trailer






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http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2901940/9539299



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http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2904333/9545304?blog=sonet




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