宮崎駿監督、引退を正式発表「今回は本気です」|2013年09月06日

オリコンスタイル 2013年09月06日付け(14時14分)
宮崎駿監督、引退会見「今回は本気です」
現在公開中の映画『風立ちぬ』をもって長編映画からの引退を発表した宮崎駿監督(72)が6日、都内で会見を開き、自らの口で引退を報告した。無数のフラッシュを浴びながら登壇した宮崎監督は「何度と辞めようと言って騒ぎを起こしてきました人間ですが、今回は本気です」と笑みを浮かべながら決意をにじませた。



NHKニュース 2013年9月6日付け (14時18分)
宮崎駿監督 引退を正式発表
引退を決めた理由について「(最新作の)『風立ちぬ』は(前作の)ポニョから5年かかっている。次の作品を考えると5年じゃすまない。6年か、7年か」と述べ、年齢を重ねるごとに創作にかかる時間が伸びていることが背景にあることを明らかにしました。また、現在館主を務めている東京・三鷹市の三鷹の森ジブリ美術館での仕事には、今後も「関わっていく」と述べました。会見場にはアメリカやフランス、ロシア、中国、韓国など、海外のメディアも含め、およそ600人が訪れ、関心の高さがうかがえます。



映画.com 2013年9月6日付け(15:40)
「ぼくは自由です」宮崎駿監督、長編作品引退に関する「公式引退の辞」を発表
【公式引退の辞】 ぼくは、あと10年は仕事をしたいと考えています。自宅と仕事場を自分で運転して往復できる間は、仕事をつづけたいのです。その目安を一応“あと10年”としました。 もっと短くなるかもしれませんが、それは寿命が決めることなので、あくまでも目安の10年です。 ぼくは長編アニメーションを作りたいと願い、作って来た人間ですが、作品と作品の間がずんずん開いていくのをどうすることもできませんでした。要するにノロマになっていくばかりでした。 “風立ちぬ”は前作から5年かかっています。次は6年か、7年か……それではスタジオがもちませんし、ぼくの70代は、というより持ち時間は使い果されてしまいます。 長編アニメーションではなくとも、やってみたいことや試したいことがいろいろあります。やらなければと思っていること――例えばジブリ美術館の展示――も課題は山ほどあります。 これ等は、ほとんどがやってもやらなくてもスタジオに迷惑のかかることではないのです。ただ家族には今までと同じような迷惑をかけることにはなりますが。 それで、スタジオジブリのプログラムから、ぼくをはずしてもらうことにしました。 ぼくは自由です。といって、日常の生活は少しも変わらず、毎日同じ道をかようでしょう。土曜日を休めるようになるのが夢ですが、そうなるかどうかは、まぁ、やってみないと判りません。 ありがとうございました。



シネマトゥデイ 2013年9月6日付け(16時17分)
長編引退の宮崎駿、今後はジブリ作品にタッチせず!次はアニメではないものに挑む
「僕は自由です。やってもやらなくても自由なので、今は前からやりたいと思っていることをやろうと思います。それはアニメーションではありません」と今後の活動について語った宮崎監督。だが、その詳細について問われると、「やりたいことはあるんですけど、やれなかったらみっともないので言いません」と沈黙を貫いた。



ワイドショーを見るのは何年ぶりだろう。特に午後の時間帯なんて十数年ぶりだと思う。

三鷹の森ジブリ美術館にある展示物(絵)が色褪せてきているので当面はそれを描き替えていきたい、とのこと。今のところアニメーション(動画)を作る意欲は無いようですが、でもアニメーション(動画)から完全に手を引くというニュアンスでもなかったですね。(ああ、確かにこうも言ってたなあ。でも別の質問のときはアニメーションは二度とやらないというふうでもなく「どうなるかはわからない」、みたいな感じだったけどなあ。) 車の運転が出来る限りは毎日スタジオへ通う、と言っていたし、しばらくし気力体力が満ちてきたらまたアニメーション(動画)を作るかもしれませんよ。ただ、動画より静止画?のほうへ気持ちが動いていっているのかなあ、という感じ。 

ただし、後進の作品に関わっていくという気は無い、ときっぱり宣言。そのうえで「重しとなっていたもの(つまり自分)が退いたので、後進の人たちから『こういうものをやってみたい』とプロデューサーのほうへ申し出てきてほしい」とはっきり語っていました。この台詞を聞けてよかったです。宮崎駿監督も後進が萎縮しているということは気にしていたんですね。

「一線からは引き、今後はまだ未定なことも多いけど、とりあえず "健康的なご隠居生活" に入る」ということでしょう。肩の荷が下りたような朗らかな様子で語っていました。長いあいだ、お疲れ様でした。もしかしたら深刻な健康問題でもあるのかと思っていましたが、そういうことではない様子。サバサバとした明るい表情で語るのをみてホッとしました。

● 日本の記者は玉石混淆なんだな、とつくづく。 最初の2名はダメでしたね。質問開始初っ端でいきなりあんな質問(「ジブリ作品を楽しみに見てきた子供たちへのメッセージは?」「『風の谷のナウシカ』の続編を作る気はあるのか?」)しちゃうんだから。(ちなみに、ナウシカの続編を作る気はありません、とのこと。) そこへいくと一般紙の記者は"腐っても鯛"といいましょうか、まずは世間が気にしていること(短編作品なら作る気があるのか?)をしっかり質問していました。

あと、外国人記者からの質問も興味深かったですね。
(以下、質問内容は正確ではありませんが大体こんな趣旨の質問でした。)

台湾の記者から
「台湾にも宮崎作品のファンがたくさんいる。台湾を訪問して台湾のファンと(ひいては、台湾以外の他国を訪問し、その国のファンと)交流するということは今後あるのか?」

韓国の記者から
「戦争と戦闘機に関するコメントを再度お願いしたい」

ロシアの記者から
「宮崎作品にロシア人の映像作家(名前は・・・記者さんは固有名詞をきちんと言っていましたが・・・失念/2013/09/07 追記:ユーリ・ノルシュテイン監督でした。)の影響を感じるが、その点はどうなのか」

イタリアの記者から
「宮崎作品には"イタリア"が頻繁に登場する。イタリアは好き?」「半藤一利さんは宮崎監督より10歳ほど先をいっている。(半藤一利さんは83歳) 宮崎監督は半藤さんを目指すべきでは?」


日本の記者も良い質問している方がいましたよ。
フジテレビ『アゲるテレビ』
「今までにも引退するという発言があったが、今までのと今回とは何が違うのか?」

どこ所属の記者か失念
「今後、ジブリでのアニメ製作はどうなるのか?」(鈴木Pからの答え:「高畑監督作の公開も控えているし、来年公開予定の作品も製作中。)


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(2015/07/10 追記)


ハヤヲ、映画(短編)作るってよ。


朝日新聞デジタル 2015年7月10日付け記事
宮崎駿監督、短編を制作中 ジブリ美術館用の初CG作品( ttp://www.asahi.com/articles/ASH7B5RS5H7BUCVL01G.html?iref=comtop_photo )


やっぱり止められるわけない。どうにもならないような健康上の理由が無い限り、アニメ作りを止めるわけない。



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