indiewire|Peter Knegt 氏による「2012ベルリン国際映画祭:見ておきたい10作品」

indiewire ( http://www.indiewire.com/ )の Peter Knegt 氏による、「2012ベルリン国際映画祭:見ておきたい10作品」です。

【参照記事】 indiewire  Berlinale 2012: The 10 Films We Want to See

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(ここでの作品並び順は、上記参照記事内での作品の並び順と変えてあります。)

マリー・アントワネットに別れをつげて (ドラマ / 歴史)
英題:Farewell, My Queen 
原題:Les adieux à la reine
〔2012ベルリン映画祭:オープニング作品〕
監督:ブノワ・ジャコー Benoît Jacquot
製作国:フランス / スペイン 
脚本:ブノワ・ジャコ、ジル・トーラン
原作:シャンタル・トマ Chantal Thomas 「王妃に別れをつげて」     
出演:ダイアン・クルーガー、レア・セドゥー、ヴィルジニー・ルドワイヤン、  
    グザヴィエ・ボーヴォワ、ノエミ・ルボフスキー、他
※ 北米での配給権はコーエン・メディア・グループ(Cohen Media Group)が獲得済み。

(シネマトゥデイの作品紹介より) 【ストーリー】1789年、革命の夜明け前。パリの騒動などどこ吹く風だったベルサイユも、バスチーユ陥落の知らせが入ると、貴族も奉仕者も誰も彼もいなくなってしまった。マリー・アントワネットの献身的な朗読係シドニー・ラボルドを除いては……。/追い詰められた王室の中で、女性に対し友情を超えた愛情を抱く王妃マリー・アントワネットを、侍女の目を通して物語る。マリー・アントワネット専属の朗読者の視点でとらえたフランス革命を描き、2002年にフェミナ賞を受賞したシャンタル・トマの小説「王妃に別れをつげて」。その原作を基に映画化した歴史大作。監督のブノワ・ジャコーは、カンヌ映画祭やベネチア映画祭のコンペには出品しているがベルリン映画祭は初となる。撮影は実際にベルサイユ宮殿でも行われ、ドイツ人女優ダイアン・クルーガーがアントワネットを、『神々と男たち』の監督グザヴィエ・ボーヴォワがルイ16世を演じるなど注目度は抜群だ。




東ベルリンから来た女  (ドラマ)
原題:Barbara
監督:クリスティアン・ペツォールト Christian Petzold
製作国:ドイツ
出演:ニーナ・ホス、ロナルド・ツェァフェルト、ほか

(シネマトゥデイの作品紹介より) 【ストーリー】1980年、東ドイツの夏。女医のバーバラは、西側への移住申請をしたが、小さな村の診療所への左遷の命が下される。彼女は郊外の生活に魅力を感じられないまま、西側にいる恋人の手引きによる国外逃亡を計画していた。/ハルーン・ファロッキ監督とハルトムート・ビトムスキー監督の下でアシスタントを経験した「ベルリン派」のクリスティアン・ペツォルト監督。本映画祭コンペ部門への出品は『幻影』『イェラ』に次ぐ3作目となる。リアルさと政治色にこだわる作風で、女性主人公の「監視されることに対する恐れ」という人間心理を突く意欲作だ。ニーナ・ホスは『イェラ』で本映画祭主演女優賞に輝き、昨年の審査員を務めた。監督と女優のコラボはベネチア映画祭に出品した『ジェリコ(原題) / Jerichow』も含め5度目ゆえ、地元ベルリンの期待値は高い。 




囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件 (ドラマ) 82分
英題:Captured
原題:Captive
監督:ブリランテ・メンドーサ Brillante Mendoza
製作国:フランス / フィリピン / ドイツ
出演:イザベル・ユペール、ジョエル・トレ、マリア・イサベル・ロペス、
    メルセデス カブロル、Katherine Mulville、ほか

(シネマトゥデイの作品紹介より) 【ストーリー】NGOのフランス人活動家、テレーズ・ブルゴワンはフィリピンのパラワン島で人道支援にあたっていたが、イスラム過激派組織アブ・サヤフにより彼女とスタッフ、旅行者が拉致(らち)される。そして、ミンダナオ島に連れ去られた彼らをフィリピン軍も捜索するが……。/2005年に『マニラ・デイドリーム』でロカルノ国際映画祭金豹賞を受賞、2009年のカンヌ映画祭では『キナタイ -マニラ・アンダーグラウンド-』が監督賞を受賞するなど、フィリピン・インディペンデント映画界の実力者ブリランテ・メンドーサ監督。本作は、2001年に起きたイスラム過激派組織による外国人誘拐事件を、被害者と実行犯の両方の視点から描いた意欲作。2002年、『8人の女たち』で銀熊賞(芸術貢献賞)を手にした演技派女優イザベル・ユペールが主演を務めることも話題を集めそうだ。




塀の中のジュリアス・シーザー
英題:Caesar Must Die
原題:Cesare deve morire
監督:パオロ・タヴィアーニ、ヴィットリオ・タヴィアーニ Paolo Taviani, Vittorio Taviani
製作国:イタリア 
出演:ファビオ・カヴァリ、サルヴァトーレ・ストリアーノ、ほか

(シネマトゥデイの作品紹介より) 【ストーリー】シェイクスピア劇「ジュリアス・シーザー」が幕を閉じ、演者は万雷の拍手に包まれる。そして受刑者である演者は、重警備刑務所レビッビアの官房へと戻っていく。ある者は「芸術に接したことで、本当の監獄を知った」と嘆く。/イタリアの映画監督・脚本家ユニットであるタヴィアーニ兄弟は、翻案作品では文豪トルストイ作品が最も多く、本作ではシェイクスピア作の悲劇を取り入れた。リハーサルに半年を費やし、役者がキャラクターを理解するためにシェイクスピアの語彙がいかに有用か、そして友情と裏切りの相互作用などを実証しようとしたドキュメンタリー作品。『父/パードレ・パドローネ』でカンヌ映画祭のパルムドール賞を、そして『サン★ロレンツォの夜』で同映画祭審査員特別グランプリを受賞している。鋭い着眼点がもたらす、古典演劇と現代の比較がどんな影響を与えるのか。 




Jayne Mansfield's Car  (ドラマ)
監督:ビリー・ボブ・ソーントン Billy Bob Thornton
製作国:ロシア / アメリカ
出演:ジョン・ハート、ケヴィン・ベーコン、ロバート・デュヴァル、
    フランシス・オコナー、ビリー・ボブ・ソーントン、ほか

(シネマトゥデイの作品紹介より) 【ストーリー】1969年の米国アラバマ。ジムは前妻の死を知った。彼女を故郷に埋葬するために、英国人の夫と息子たちがジムの住むアラバマを訪れることに。そうして異父兄弟たちが初対面するが、異なる文化による諍(いさか)いが生じてしまう。/ビリー・ボブ・ソーントンが出演と共同脚本を務め、約10年ぶりにメガホンを取った。サム・ライミ監督の『ギフト』の脚本家トム・エッパーソンと『運命の引き金』に次ぐ共同脚本で、二つの家族の文化的衝突を描くドラマ。自動車事故で世を去った女優ジェーン・マンスフィールドの半生から着想を得た物語と推測されるが、戦争の記憶や、家族間の対立、3世代にわたる父子のあり方を主軸に描く。ソーントン監督は『スリング・ブレイド』でアカデミー賞脚色賞を受賞しており、本作でも脚本の完成度は群を抜いているよう。




シモンの空 (ドラマ)
シスター (←第19回大阪ヨーロッパ映画祭時の邦題) 
英題:Sister
原題:L'enfant d'en haut)
監督:ウルスラ・メイヤー Ursula Meier
製作国:スイス / フランス 
出演:レア・セドゥー、ケイシー・モテ・クライン(ケイシー・モッテ=クライン)、
    マーティン・コムストン、ジリアン・アンダーソン、ほか

(シネマトゥデイの作品紹介より) 【ストーリー】スイスのスキーリゾート地。12歳のシモンは金持ちの観光客のスキーや用具を盗み、子どもたちに転売していた。姉のルイーズは仕事を失ったばかりでシモンの稼ぎに依存していたが、シモンが取り返しのつかない事件を起こしてしまい……。/『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』で女殺し屋を演じたレア・セドゥーと、ケイシー・モテ・クラインが主演。長編劇映画デビュー作『ホーム 我が家』が2008年カンヌ映画祭批評家週間で上映されたウルスラ・メイヤー監督は、東京国際映画祭でも紹介されて評価が高かった。2作目となる本作が今後のキーポイントとなりそう。



以上がコンペティション部門の作品。


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チェリーについて (ドラマ)
Cherry About Cherry
英題、変更。 『Cherry』→『About Cherry』へ。(2012/07/26)
● パノラマ(Panorama)部門へエントリー
監督:スティーヴン・エリオット Stephen Elliott  (初監督作)
※ 『ビバリーヒルズ・コップ』(1985年)等へ出演の男優とも
  作家Stephen Elliott(1971年生)とも別人。
製作国:アメリカ
出演:アシュレイ・ヒンショウ、ヘザー・グラハム、ジェイムズ・フランコ、
    デヴ・パテル、リリ・テイラー、他
※ いつのまにか流されるようにしてサンフランシスコのポルノ産業へ入ってしまう18歳の少女(アシュレイ・ヒンショウ)を追うドラマ。




ベラミ 愛を弄ぶ男 (ドラマ)
英題:Bel Ami  
● コンペティション外(Out of Competition)にて上映
監督:Declan Donnellan, Nick Ormerod  (劇場用映画初監督)
製作国:イギリス
原作 ギ・ド・モーパッサン Guy de Maupassant 「ベラミ」  
出演:ロバート・パティンソン、クリスティーナ・リッチ、ユマ・サーマン、
    クリスティン・スコット・トーマス、コルム・ミーニイ、ホリデイ・グレインジャー、他
※ ギ・ド・モーパッサンの長編小説「ベラミ」の映画化。原作は "才能もない美貌の青年デュロアが女を利用して栄達していく様子を描いた、自然主義小説の典型的作品"とのこと。 北米では2012年03月02日より、イギリスでは同年03月09日より公開予定。




Death Row (ドキュメンタリー)  
● ベルリナーレ・スペシャル(Berlinale Special)にて上映
監督:ヴェルナー・ヘルツォーク Werner Herzog
製作国:アメリカ
※ 最高クラスのセキュリティを完備したテキサスの刑務所に収監されている死刑囚へのインタビューと刑務所内の様子を映し出したドキュメンタリー。死刑囚の男性にインタビューした、2011年リリースのドキュメンタリー作品「Into The Abyss」の姉妹編的作品とのこと。




ボブ・マーリー ルーツ・オブ・レジェンド (ドキュメンタリー)
英題:Marley
● ベルリナーレ・スペシャル・ガラ(Berlinale Special Gara Screenings)にて上映
監督:ケヴィン・マクドナルド Kevin Macdonald
製作国:イギリス / アメリカ
※ 1981年に36歳で亡くなった伝説的レゲエミュージシャン、ボブ・マーリーのドキュメンタリー。北米では2012年04月20日より公開予定。(配給:マグノリア・ピクチャーズ Magnolia Pictures)




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