2016年度(第89回)アカデミー賞外国語映画賞|クロアチアからの出品作 決定

クロアチア代表作は2016年ベルリン国際映画祭パノラマ部門へ選出されレーベル・エウロパ・シネマズ(Europa Cinemas Label)賞スペシャル・メンションを受賞した『On the Other Side(英題)』に決まりました。



クロアチアからの出品作
On the Other Side
原題|S One Strane
監督|Zrinko Ogresta
製作国|クロアチア / セルビア


IMDb|S one strane
http://www.imdb.com/title/tt4647482/




S one strane (On the Other Side) - Trailer






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2016年度(第89回)アカデミー賞外国語映画賞|豪州からの出品作 決定(『タンナ』)

オーストラリア代表作は2015年ベネチア国際映画祭併催「批評家週間」へ選出され観客賞はじめ2賞を受賞した『タンナ』に決まりました。

作品内ではタンナ島の言語である Navhal 語と Nafe 語 が使われているそうです。



【参照】The Conversation.com  2015年11月5日付け
Award-winning film Tanna sets Romeo and Juliet in the south Pacific( ttps://theconversation.com/award-winning-film-tanna-sets-romeo-and-juliet-in-the-south-pacific-49874 )



豪州からの出品作
タンナ(2015年)
英題|Tanna
監督|マーティン・バトラー Martin Butler
   ベントレー・ディーン Bentley Dean
製作国|豪州 / バヌアツ共和国


IMDb|Tanna
http://www.imdb.com/title/tt4239726/




Tanna - Trailer(英語字幕付き)


南太平洋版『ロミオとジュリエット』らしいです。また、世界中から島へ流入してくる新たな価値観と旧来の価値観とのせめぎ合いというグローバリゼーションの物語でもあるそうです。




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2016年度ブロードキャスト映画批評家協会賞(=放送映画批評家協会賞)、授賞式を例年より1ヶ月ほど前倒しに

例年、12月半ばにノミネーションが発表され翌年1月の半ばに授賞式が開催されてきたブロードキャスト映画批評家協会賞。


アカデミー賞への直結率が高いことで注目されているブロードキャスト映画批評家協会賞(=放送映画批評家協会賞 / クリティックス・チョイス・アワード / Critics' Choice Awards / The Broadcast Film Critics Association Awards)は、ここ3年ほど、その発表スケジュールの面においてゴールデン・グローブ賞の後塵を拝してきました。(ゴールデン・グローブ賞のほうが数日早かった。)


そのブロードキャスト映画批評家協会賞の授賞式ですが、2016年度は2015年12月11日(日)に行われることになった模様。昨年度(=2015年度)の授賞式は2016年1月17日でした。


これは、ゴールデン・グローブ賞など ”(米国国内で)授賞式をTV放映している映画賞” の授賞式のうちスケジュール的に最も早いものとなります。


それに伴いノミネーション発表の時期も早まります。今年度(=2016年度)のノミネーション発表は2015年12月1日(木)だそうです。(早っ!)



スケジュールの変更により、ブロードキャスト映画批評家協会会員による投票が2週間ほど早まることになるそうです。その年の遅い時期に公開される作品(例えば、12月末公開作品など)は試写も当然遅くなるわけで、そういう作品を会員たちは果たして鑑賞出来るのかどうか???……という問題点が指摘されています。


ブロードキャスト映画批評家協会理事長 Joey Berlin 氏によると「その件に関してはスタジオ側と話し合いをした。問題がありそうな映画は2作品あるが、それ以外の作品は会員が投票までに見れないということはない」とのこと。「過去にも少し早めの時期にノミネーション発表したこともあるが、きちんと集計出来ている(…ので、大丈夫)」だそうです。


さらに「ブロードキャスト映画批評家協会賞の受賞結果発表がこの時期に行われるのは、アワード・シーズン盛り上がりの先陣を切るという点において理に適っている。12月11日開催という日程は、その年に最高の業績を残した人々が表彰のために集まるには最も良い時期にあたるし、さらにその良い時期の初っ端ということになる」そうです。


つまり、受賞者やゲストを集めるのが(今までより)楽になるということですね。TV放映とその視聴率を考慮するにあたって人気者や有名人は出来るだけ集めたいところだけれど、アワードシーズン真っ只中の1月半ばだと人的なやり繰りがつかないこともあった、ということでしょうか。


投票までに試写が行われなくて会員が特定の(有望)作品を見逃してしまったということはまず起こらないとされていますが、とはいえ昨年度の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の一件(=ノミネーション発表後に『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を作品賞候補に追加する)もありますし、そういう特別扱いが再び行われる可能性も出てきます。


例年、ナショナル・ボード・オブ・レヴュー賞とニューヨーク映画批評家協会賞が発表の先陣争いをしていたわけですが、そこへブロードキャスト映画批評家協会賞という ”大物” が参入してきます。早ければ早いほど注目度は高くなるし業界内への影響も大きくなるので、どの団体もしのぎを削っているようです。



【参照】 
● indiewire内 Anne Thompson  2016/08/18付け
Critics’ Choice Awards Jump Ahead of Oscar Season Fray( ttp://www.indiewire.com/2016/08/critics-choice-awards-oscar-season-1201718201/ )


● The Wrap.com  2016/08/18付け
Critics’ Choice Awards Makes Dramatic Move to December, TJ Miller to Return as Host( ttp://www.thewrap.com/critics-choice-awards-december-tj-miller-host/ )



なお、2016年度(第22回)ブロードキャスト映画批評家協会賞授賞式の司会は昨年同様、T・J・ミラー(T.J. Miller)です。



● ブロードキャスト映画批評家協会 公式サイト(トップページ)
 Critics' Choice Awards|The Broadcast Films Critics Association



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2016年度(第89回)アカデミー賞外国語映画賞|キューバからの出品作 決定

キューバ代表作は『The Companion(英題)』に決まりました。2016年マラガ・スペイン映画祭にてラテンアメリカ映画観客賞を受賞しています。


『The Companion(英題)』は2013年(第61回)サン・セバスティアン国際映画祭にて2013年(最優秀企画に対する)ヨーロッパ-ラテンアメリカ共同製作フォーラム賞(Europe-Latin America Co-Production Forum Award 2013 for the best Project)を受賞しています。

国際市場へ進出していける企画の発掘とその開発・発展を目指しヨーロッパとラテンアメリカの企画の中から優秀なものを選出し表彰している賞のようです。映画産業に携わっている人々へ企画をプレゼンしアドバイスを受ける機会を得られ、受賞企画には賞金も出ます。



アカデミー賞外国語映画賞部門へのキューバからの出品は必ずしも毎年行われているわけではありません。過去10年間では5回のみ。前回の出品は2014年度(第87回)でした。



キューバからの出品作
The Companion(2015年)
原題|El Acompanante
監督|Pavel Giroud
製作国|キューバ / フランス


IMDb|El acompañante (2015)
http://www.imdb.com/title/tt5095010/




The Companion (El Acompañante) - Trailer






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2016年度(第89回)アカデミー賞外国語映画賞|ルーマニアからの出品作 決定(『シエラネバダ』)

ルーマニア代表作は2016年カンヌ国際映画祭のコンペティションに選出されたクリスティ・プイユ(クリスティ・プイウ)監督作『シエラネバダ』(2016年東京国際映画祭での邦題)に決まりました。

『シエラネバダ』は2016年トロント国際映画祭マスターズ部門へも選出されています。


クリスティ・プイユ(クリスティ・プイウ)監督作は2005年度(第78回)にも『ラザレスク氏の最期』がルーマニア代表作に選ばれています。



ルーマニアからの出品作
シエラネバダ(←2016年東京国際映画祭での邦題)
英題/原題|Sieranevada
監督|クリスティ・プイユ(クリスティ・プイウ) Cristi Puiu
製作国|ルーマニア / フランス / ボスニアヘルツェゴビナ / クロアチア / マケドニア


IMDb|Sieranevada
http://www.imdb.com/title/tt4466490/



ムービープラス×シネマトゥデイ共同制作|第69回カンヌ国際映画祭スペシャルサイトの作品紹介(こちら)より〕【ストーリー】パリ出張から戻ったばかりの多忙な神経学者は、一年前に亡くなった父親を家族で悼むための食事会に妻を同伴し出席する。彼の母親のアパートに集まった客たちは司祭が到着するまでのしばしの間、世界情勢や各地で起きている戦争について議論を交わす。【ここに注目】『ラザレスク氏の最期』で第58回本映画祭のある視点部門グランプリに輝き、ルーマニア映画が世界から注目されるきっかけを作ったクリスティ・プイウ監督が贈る家族の再生の物語。 『不倫期限』のミミ・ブラネスクや『私の、息子』のボグダン・ドゥミトラケらが共演し、圧倒的な悲しみの前で呆然と立ちすくむ人々の物語を描く。 また『Aurora』でも第63回のある視点部門にノミネートされた監督が、今度こそ最高賞のパルムドールに輝くのか?



2016年東京国際映画祭公式サイト内の作品紹介(こちら)より〕【作品解説】亡くなった一家の主の法要で、親族がアパートに集まってくる。細かいトラブルが重なり物事は予定通りに進まない。歴史を巡る口論、厄介な叔父との押し問答、一向に到着しない神父、そして料理は冷めていく…。ルーマニア映画界のフロントランナーのひとり、クリスティ・プイユ監督が、激しい出入りとエンドレスな議論とでカオスと化す狭いアパート内に、親族という巨大な小宇宙が浮き上がってくる様を驚異的なリアリズムで描き切る。父親の法事の場で共産主義を巡って口論した監督の経験がベースになっているが、ルーマニア民主化の前と後を知る監督は、歴史認識が時代に応じて変わる様を体験しており、世代間の意見の衝突を執拗に描いていく。その上で、異なる歴史観の持ち主も飲み込む親族という集団の底知れなさを覗きつつ、亡父の昔の嘘に傷つく男の心も描き、マクロとミクロの双方の視点を内包した深淵なる作品である。2016年カンヌ映画祭コンペティション部門出品。





Sieranevada - Clip | tiff. 2016(英語字幕付き)





Sieranevada - Trailer(フランス語字幕付き)





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