2013年カンヌ国際映画祭:ある視点部門 受賞発表

2013年(第66回)カンヌ国際映画祭 ある視点部門の授賞式が行われ、受賞結果が発表になりました。 ある視点部門はPrix Un Certain Regard(ある視点部門賞)とPrix du jury(審査員賞)以外は毎年表彰項目が変わるので面白いですね。

なお、メインコンペティション部門・短編映画部門の受賞結果は、(現地日付で)05月26日19:00より始まる授賞式(日本時間で27日午前2:00より)にて発表される予定です。最高賞であるパルムドールの発表は毎年、日本時間で深夜2時半から3時の間ぐらいだったと思います。


【参考記事】 The Wrap 2013/05/25付け記事
Cannes: 'The Missing Picture' Tops With Un Certain Regard Jury

● 2013年カンヌ国際映画祭 公式サイト内での発表(日本語ページ)
授賞式- 2013年ある視点部門


ある視点部門
審査委員長
  トマス・ヴィンターベア Thomas Vinterberg (デンマークの映画監督)

審査員
  チャン・ツィイー(章子怡) Zhang Ziyi
    (中国の女優)
  リュディヴィーヌ・サニエ Ludivine Sagnier
    (フランスの女優)
  Ilda Santiago
    (ブラジルの映画祭ディレクター〔リオ・デ・ジャネイロ国際映画祭ディレクター〕
  Enrique Gonzalez Macho
    (スペインのプロデューサー / 配給)
    ※ Enrique Gonzalez Macho氏は スペイン映画アカデミーの会長を務めている。



● カンヌ国際映画祭 公式サイト(日本語ページ)
  http://www.festival-cannes.com/jp.html

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2013年(第66回)カンヌ国際映画祭 ある視点部門 受賞結果
(Le Festival International du Film de Cannes / Festival de Cannes)
(Cannes International Film Festival - Un Certain Regard)

※ ある視点部門のラインナップは こちら に載せてあります。


ある視点部門賞 Prix Un Certain Regard (Prize of Un Certain Regard)
消えた画 クメール・ルージュの真実
英題:The Missing Picture  
原題:l'image manquante
監督  リティー・パニュ Rithy Panh
製作国 フランス / カンボジア
脚本  リティー・パニュ



審査員賞 Prix du jury (Jury Prize)
オマール、最後の選択
原題:Omar
監督   ハニ・アブ・アサド Hany Abu-Assad
製作国 パレスチナ
撮影  エハブ・アッサル
出演  アダム・バクリ



演出賞(監督賞) Directing Prize
湖の見知らぬ男(←2014年第17回カイエ・デュ・シネマ週間での邦題)
英題:Stranger by the Lake
原題:L'Inconnu du lac
監督  アラン・ギロディ Alain Guiraudie
製作国 フランス
脚本  アラン・ギロディ  
出演  ピエール・ドィラドンシャン、クリストフ・パウ、
    パトリック・ダスマサオ、ジェローム・シャパット、
    マチュー・ヴェルヴィッシュ、他



ある才能賞 A Certain Talent Prize
『La jaula de oro』のアンサンブル・キャスト(出演者たち)
作品:La jaula de oro
監督  ディエゴ・ケマダ・ディエス Diego Quemada-Diez
製作国 メキシコ
脚本  ルシア・カレーラス
    ディエゴ・ケマダ・ディエス
    Gibrán Portela
撮影  マリア・セッコ
編集  パロマ・ロペス
出演  ラモン・メディナ、Rodolfo Dominguez、ブランドン・ロペス、他



未来に向けた視点賞(未来賞 / アヴニール賞) Avenir Prize
フルートベール駅で
英題:Fruitvale Station  旧英題:Fruitvale
監督   ライアン・クーグラー Ryan Coogler
製作国 アメリカ
脚本  ライアン・クーグラー
音楽  ルートヴィッヒ・ヨーランソン
撮影  レイチェル・モリソン
編集  Claudia Castello
    Michael P. Shawver
出演  マイケル・B・ジョーダン、オクタヴィア・スペンサー、メロニー・ディアス、
    アーナ・オライリー、ジョーイ・オグレスビー、チャド・マイケル・マーレイ、
    ケヴィン・デュランド、アレックス・アレッサンドロ・ガルシア、
    リーサ・コーエン、他
北米配給 ワインスタイン・カンパニー
● 2013年(第29回)サンダンス映画祭グランプリ(USドラマ部門)・観客賞(USドラマ部門)の2賞を受賞。

以上




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2013年カンヌ国際映画祭:国際映画批評家連盟賞 受賞発表

2013年カンヌ国際映画祭 国際映画批評家連盟賞の受賞結果が発表になりました。

【参照記事】 
● The Wrap
Cannes: Lesbian Coming-of-Age Story 'Blue Is the Warmest Color' Wins Fipresci Prize

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2013年カンヌ国際映画祭:国際映画批評家連盟賞 受賞結果 
Le Festival International du Film de Cannes / Festival de Cannes
(Cannes International Film Festival )
The International Federation of Film Critics (FIPRESCI) Award


● コンペティション部門より In Competition
アデル、ブルーは熱い色
英題:The Life of Adele
別英題:Blue Is the Warmest Color(読み|ブルー・イズ・ザ・ウォーメスト・カラー)
原題:La Vie d'Adèle - Chapitre 1&2 (Le bleu est une couleur chaude)
監督  アブドゥラティフ・ケシシュ Abdellatif Kechiche
製作国 フランス 
脚本  アブドゥラティフ・ケシシュ
    ガーリア・ラクロワ  
原作  Julie Maroh
撮影  Sofian El Fani 
出演  アデル・エグザルチョプロス、レア・セドゥ、
    Jeremie Laheurte、Catherine Salée、
    オーレリアン・ルコワン、Sandor Funtek、他
※ サンダンス・セレクツ(Sundance Selects)が北米での配給権を獲得。(2013/05/23付け)



● ある視点部門より Un Certain Regard
Manuscripts Don’t Burn (読み|マニュスクリプツ・ドント・バーン) 
原題:Dast-Neveshtehaa Nemisoosand
監督  モハマド・ラスロフ Mohammad Rasoulof
製作国 イラン
脚本  モハマド・ラスロフ



● 「批評家週間」もしくは「監督週間」より  The Critics' Week or Directors' Fortnight
ブルー・リベンジ ※ 「監督週間」(The Directors' Fortnight)エントリー作品。
英題:Blue Ruin
監督  ジェレミー・ソウルニエ Jeremy Saulnier
製作国 アメリカ
脚本  ジェレミー・ソウルニエ(ジェレミー・ソルニエ)
撮影  ジェレミー・ソウルニエ(ジェレミー・ソルニエ)
編集  Julia Bloch
出演  イヴ・プラム、デヴィン・ラトレイ、
    エイミー・ハーグリーヴス、他

以上



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2013年カンヌ国際映画祭:エキュメニカル審査員賞 受賞発表

2013年カンヌ国際映画祭 エキュメニカル審査員賞の受賞結果が発表になりました。エキュメニカル審査員賞はカンヌ国際映画祭本体が与える賞ではなく、外部団体によって表彰されます。(したがって審査員も別になります。) エキュメニカル審査員賞はカンヌ国際映画祭だけでなく他にもベルリン国際映画祭等でも審査され、受賞者はその都度表彰されます。

【参照記事】 
● The Wrap
Cannes: Lesbian Coming-of-Age Story 'Blue Is the Warmest Color' Wins Fipresci Prize
(この記事の最下部に記載があります。)

● シネマトゥデイ 2013年05月26日付け記事
福山雅治主演作、カンヌでエキュメニカル賞特別表彰!パルムドールに弾み!【第66回カンヌ国際映画祭】

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【Ecumenical(エキュメニカル)】 とは
[形容詞]
1. 全般の;普遍の;全世界的の
2. 全キリスト教会の[を代表する]
3. 世界教会運動の

【Ecumenism(エキュメニズム)】とは
(ウィキペディアより抜粋) エキュメニズム (Ecumenism) は、キリスト教の超教派による結束を目指す主義、キリスト教の教会一致促進運動のことである。世界教会主義(せかいきょうかいしゅぎ)ともいう。転じて、キリスト教相互のみならず、より幅広くキリスト教を含む諸宗教間の対話と協力を目指す運動のことをさす場合もある。


エキュメニカル審査員賞は、「人間の精神的苦痛や弱点ならびに可能性にいかに関わるかということを通じて人間の神秘に満ちた深遠さを示現するという映画の力を証明した芸術的優秀性のある作品を表彰する」という目的で、キリスト教徒の映画製作者、映画評論家、その他映画専門家によって1974年のカンヌ国際映画祭時に創設されました。

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2013年カンヌ国際映画祭:エキュメニカル審査員賞 受賞結果 
Le Festival International du Film de Cannes / Festival de Cannes
(Cannes International Film Festival )
The Prize of the Ecumenical Jury


エキュメニカル審査員賞 Ecumenical Jury Award
ある過去の行方
英題:The Past
原題:Le Passé     
監督  アスガー・ファルハディ Asghar Farhadi
製作国 フランス


エキュメニカル・スペシャル・メンション Ecumenical Special Mention 
※ 2作品の受賞
ミエーレ(←2014イタリア映画祭時の邦題)(ある視点部門エントリー作)
原題:Miele  
監督   ヴァレリア・ゴリノ Valeria Golino
製作国 イタリア / フランス

そして父になる
英題:Like Father, Like Son
監督  是枝裕和 Hirokazu Koreeda
製作国 日本


以上


なお、(現地日時で)05月26日(日)19:00より始まる授賞式(日本時間で27日午前2:00より)にて(メイン)コンペティション部門・短編映画部門等の受賞結果が発表されます。最高賞であるパルムドールの発表は毎年、日本時間で深夜2時半から3時の間ぐらいだったと思います。




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【犬】2013年カンヌ国際映画祭:パルムドッグ賞を受賞したのはどの犬?

Varietyの記事では「今年のカンヌ映画祭で最も注目を浴びたペットはコーエン兄弟の『Inside Llewyn Davis』(コンペ部門)に登場した猫の Ulysses(ユリシーズ) 。でも(猫なので)受賞資格がない」と結んでいます。(あの猫ちゃんはオスなのね。)

【参照】
● Variety 2013/05/24付け記事
Cannes Palm Dog Award Goes to Liberace’s Blind Poodle

● クランクイン! 2013/05/25付け記事 
カンヌで犬優に贈られる映画賞発表、パルム・ドッグに輝いたのはプードル犬
審査員を務めた5人には雑誌Elleやガーディアン紙、インディペンデント紙など有力紙の記者がずらり。発表に先立っての総評では、コーエン兄弟監督作『Inside Llewyn Davis(原題)』での「猫」が素晴らしい演技を披露したことで、犬優のライバルの活躍を素直に認めつつ、『Borgman(原題)』冒頭の緊張感あふれる追跡シーンでのグレイハウンドや、マッツ・ミケルセン主演の『Michael Kohlhaas(原題)』での獰猛な猟犬たちの演技力を強調、特にメキシコ映画『Heli(原題)』でのチャーミングな犬優Cookieの悲惨な最期が紹介されると、会場からは思わずうめき声が漏れた。


受賞犬には厚紙でできた首輪が贈られるが、プードルは仏カンヌ(Cannes)には来ておらず、授賞式は欠席した。

賞品は紙の首輪、かぁ・・・・・・それじゃあワンコ自身にはメリットがないなあ、食べられないもの。ドッグフード屋さんのスポンサーを募るべきだね。


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2013年カンヌ国際映画祭:パルムドッグ賞 Palm Dog Award

パルムドッグ賞 Palm Dog Award
Baby Boy 
作品:恋するリベラーチェ  英題:Behind The Candelabra 
    ※ (メイン)コンペティション部門エントリー作。
監督:スティーヴン・ソダーバーグ


パルムドッグ賞:審査員特別賞 A special Jury Prize
ワンちゃんたち The pooch posse / The pooches
作品:ブリングリング 英題:The Bling Ring ※ ある視点部門エントリー作品。
監督:ソフィア・コッポラ


ガーディアン紙の映画批評家ピーター・ブラッドショウ氏は「不幸な結末を迎える『フルートベール駅で(英題:Fruitvale Station)』(ある視点部門)の犬、『Heli(ヘリ)』(コンペ部門)の犬、そしてその他の映画に登場した犬たちも、映画の中で苦しさと痛みを味わっていた」を語った、とのこと。

パルム・キャット賞は作らないの?ビデオクリップを見ると、今年は猫ちゃんもワンコたち同様に映画の中で苦しみと痛みを味わっておったよ。『Nothing Bad Can Happen』(ある視点部門)とか。




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2013年カンヌ国際映画祭 併催:監督週間 受賞発表

2013年カンヌ国際映画祭と併催されていた「監督週間」の受賞結果が発表になりました。「監督週間」はカンヌ映画祭と同時期に開催されますが、カンヌ映画祭主催とは別の組織が運営し表彰します。 公式サイトによると、「監督週間」はフランス監督組合(The French Directors Guild)によって組織されている、とのこと。

2013年カンヌ国際映画祭併催「監督週間」は、2013年05月16日から05月26日まで。


【参照記事】 
● The Wrap
Cannes: French Comedy 'Me Myself and Mum' Tops Directors' Fortnight

● Screen Daily
Me, Myself and Mum wins Directors' Fortnight


※ 公式サイト内での発表 2013年05月24日付け 
Awards to Directors' Fortnight Films


● The Directors' Fortnight(監督週間) 公式サイト(英語サイト)
http://www.quinzaine-realisateurs.com/en/


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(2013年カンヌ国際映画祭 併催) 監督週間 受賞結果
Quinzaine des Réalisateurs (Directors Fortnight)

※ 2013年カンヌ国際映画祭併催「監督週間」のラインナップは こちら に載せてあります。


【長編作品】 Features

アート・シネマ・アワード Art Cinema Award
不機嫌なママにメルシィ! (コメディ)
英題:Me, Myself and Mum
原題:Les Garçons et Guillaume, à table!
監督  ギョーム・ガリエンヌ Guillaume Gallienne
製作国 フランス / ベルギー
脚本  ギョーム・ガリエンヌ
音楽  マリー=ジャンヌ・セレロ
撮影  グリン・スピーカート
編集  ヴァレリー・デセーヌ
出演  フランソワーズ・ファビアン、ギョーム・ガリエンヌ、
    イヴ・ジャック、他
※ (長編映画)初監督作(カメラ・ドール 対象者) 1st Film




レーベル・エウロパ・シネマズ 2013 Label Europa Cinemas 2013
(※ この賞の表彰団体は Europa Cinemas Label 。受賞作は Europa Cinemas Label からヨーロッパでの配給拡大のためのサポートを受けることになります。)
The Selfish Giant  (ドラマ)
監督  クリオ・バーナード Clio Barnard
製作国 イギリス
脚本  クリオ・バーナード
音楽  ハリー・エスコット
撮影  マイク・エリー
編集  ニック・フェントン
出演  コーナー・チャップマン、ショーン・トーマス、
    ショーン・ギルダー、ロレイン・アシュボーン、
    イアン・バーフィールド、スティーヴ・エヴェッツ、他
※ サンダンス・セレクツ(Sundance Selects)が北米での配給権を獲得。




SACD賞(劇作家・監督・作曲家協会賞)
Prix SACD(SACD Prize / The Society of Dramatic Authors, Directors and Composers Prize)
不機嫌なママにメルシィ! (コメディ)
英題:Me Myself and Mum
原題:Les Garçons et Guillaume, à table !
監督  ギョーム・ガリエンヌ Guillaume Gallienne
製作国 フランス / ベルギー
出演  フランソワーズ・ファビアン、ギョーム・ガリエンヌ、
    イヴ・ジャック、他




SACD賞(劇作家・監督・作曲家協会賞):スペシャル・メンション
Prix SACD - Special Mention
Tip Top  (サスペンス)
監督  サージ・ボゾン Serge Bozon
製作国 ルクセンブルグ / フランス / ベルギー
脚本  オディール・バロスキ
    サージ・ボゾン
    アクセル・ロペール
撮影  セリーヌ・ボゾン
編集  フランソワ・キクレ
出演  イザベル・ユペール、サミー・ナセリ、
    サンドリーヌ・キベルラン、フランソワ・ダミアン、他


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【短編作品】 Short Film

短編映画:第一位
Premier Prix Illy for Short Filmmaking(First Prize for Short Filmmaking Illy / Illy Prize)
※ Illy はスポンサー名。
Gambozinos
英題:A Wild Goose Chase
監督 João Nicolau



スペシャル・メンション Special Mention
Pouco mais de um mês
英題:About a Month
監督 André Novais Oliveira


以上




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