ロイター通信の記事|今年(2013年度)のアカデミー作品賞候補、アメリカ国民の6割強「まだ見てない」

ロイター通信(日本) Reuters.co.jp 2014年02月24日付け記事
今年のアカデミー作品賞候補、米国民の6割強「まだ見てない」

調査はオンラインで行い、作品賞にノミネートされた9作品を含む11作品をすでに見たかという質問に対し、計1,433人から回答を得た。 <中略> 調査の結果、全体の67%が、質問対象の11作品のいずれも見ていないと回答。最も見られていたのは、ソマリア沖で起きた海賊によるハイジャック事件を基にしたトム・ハンクス主演の「キャプテン・フィリップス」だが、それでも見た人の割合は15%にとどまっている。見た人の割合が2番目に高かったのは、ジョージ・クルーニーがベテラン宇宙飛行士、サンドラ・ブロックが医療エンジニアを演じたSF作品「ゼロ・グラビティ」の14%。1970年代後半に米政界を震撼させた汚職事件を基にした「アメリカン・ハッスル」と、レオナルド・ディカプリオ主演のマーティン・スコセッシ監督作品「ウルフ・オブ・ウォールストリート」が、それぞれ12%となっている。


キャプテン・フィリップス     15%
ゼロ・グラビティ         14%
アメリカン・ハッスル       12%
ウルフ・オブ・ウォールストリート 12%

もともとアカデミー賞にノミネートされるタイプの作品は興行的に厳しくなりがちな内容のものが殆どで、CMを大量に打てばそれでドカンと観客が入るという作品はむしろ珍しく、なかなかお客が入らないのでなんとか見てもらえるように受賞(ノミネート)効果が出ることを狙って興行日程を組んでいるわけで、(アンケートをいつ取ったのかは定かではありませんが)アンケートを取った時点で「まだ見てない」という人が大勢いるのはまぁ当然のような気がします。上位2作品は公開開始が10月でわりあいと早い時期に劇場公開されているので見た観客もそれに応じて多い。見た人のパーセンテージが高い4作品は知名度/人気度の高いスター俳優が出演していて且つ比較的娯楽性を備えている作品内容である。『ネブラスカ ~』と『her ~』は拡大公開に入ったのが年明けなので、(アンケートと取った時点で)”すでに見た”という人は当然少ない。あとは、公開規模によっては全国各地津々浦々万遍なく行き渡っていない作品もある、等。……こんな理由からこういう結果が出ているんじゃないでしょうか。



アカデミー賞作品賞ノミネート作 北米公開日 (拡大公開の早い順に)

ゼロ・グラビティ  
英題:Gravity
公開日 2013年10月04日 


キャプテン・フィリップス  
英題:Captain Phillips
公開日 2013年10月11日


それでも夜は明ける  
英題:12 Years a Slave
限定公開日  2013年10月18日 
拡大公開開始 2013年11月08日 


ダラス・バイヤーズクラブ  
英題:Dallas Buyers Club
限定公開日  2013年11月01日 
拡大公開開始 2013年11月22日


あなたを抱きしめる日まで  
英題:Philomena
限定公開日  2013年11月22日 
拡大公開開始 2013年11月27日 


アメリカン・ハッスル  
英題:American Hustle
限定公開日  2013年12月13日 
拡大公開開始 2013年12月20日


ウルフ・オブ・ウォールストリート  
英題:The Wolf of Wall Street
限定公開日  2013年12月17日 
拡大公開開始 2013年12月25日 


her/世界でひとつの彼女
英題:Her
限定公開日  2013年12月18日 
拡大公開開始 2014年01月10日


ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅  
英題:Nebraska
限定公開日  2013年11月15日 
拡大公開開始 2014年01月24日




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