数字で見る2014年(第67回)カンヌ国際映画祭|AFP通信(AFPBB News) より

AFPBB News 2014年05月14日付け記事



8人……パルム・ドールを2度受賞したことのある映画監督の人数。ビレ・アウグスト(Bille August)、フランシス・フォード・コッポラ(Francis Ford Coppola)、ジャン・ピエール・ダルデンヌ(Jean-Pierre Dardenne)とリュック・ダルデンヌ(Luc Dardenne)の兄弟、今村昌平(Shohei Imamura)、エミール・クストリッツァ(Emir Kusturica)、ミヒャエル・ハネケ(Michael Haneke)、アルフ・シェーベルイ(Alf Sjoberg)。 



ビレ・アウグスト Bille Augus (デンマーク出身/スウェーデンで映画を学ぶ)
 ●ペレ(1987年) 
  英題:Pelle the Conqueror 原題:Pelle erobreren
 ●愛の風景(1992年) 
  英題:The Best Intentions 原題:Den goda viljan


フランシス・フォード・コッポラ Francis Ford Coppola (アメリカ)
 ●カンバセーション…盗聴…(1973年) 
  英題:The Conversation
 ●地獄の黙示録(1979年) 
  英題:Apocalypse Now


ダルデンヌ兄弟 Dardenne Brothers (ベルギー)
 ●ロゼッタ(1999年) 
  原題:Rosetta
 ●ある子供(2005年) 
  英題:The Child 原題:L'enfant


今村昌平 Shohei Imamura (日本)
 ●楢山節考(1983年) 
  英題:The Ballad of Narayama 
 ●うなぎ(1997年) 
  英題:The Eel
■ 今村昌平監督が受賞したパルムドール・トロフィーは神奈川県・川崎市アートセンターのロビーに展示されています。


エミール・クストリッツァ Emir Kusturica (旧ユーゴスラビア〔現ボスニア・ヘルツェゴビナ領〕出身)
 ●パパは、出張中!(1985年)  
  英題:When Father Was Away on Business 原題:Otac na sluzbenom putu
 ●アンダーグラウンド(1995年) 
  英題:Underground


ミヒャエル・ハネケ Michael Haneke (ドイツ出身/オーストリア育ち)
 ●白いリボン(2009年)
  英題:The White Ribbon 原題:Das weiße Band - Eine deutsche Kindergeschichte
 ●愛、アムール(2012年)
  原題:Amour


アルフ・シェーベルイ Alf Sjoberg (スウェーデン) 
 ●Iris och löjtnantshjärta(原題)(1946年)
  英題:Iris and the Lieutenant 
 ●令嬢ジュリー(1951年)
  英題:Miss Julie 原題:Fröken Julie




1700本……今年、映画祭に応募があった作品の数。このうち最高賞パルム・ドール(Palme d'Or)を決めるコンペティション部門に18本、若い才能を発掘する「ある視点」部門に20本が出品作品として選出された。



4回……戦争、予算不足、社会運動などによって映画祭が中断または中止された回数(第2次世界大戦の期間を除く)。 1939年、1948年、1950年、1968年。



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日本経済新聞 2014年05月15日付け記事 
カンヌ映画祭リポート2014(1)
コンペ部門だけではわからないカンヌ映画祭の魅力  筆:古賀重樹

■増える世界の映画製作本数――世界の映画製作本数はグローバル化とデジタル化の進展に伴い、今世紀に入って確実に増勢にある。インド、中国、韓国、東南アジア諸国など経済成長著しいアジアではうなぎ登り。ヨーロッパ各国でも着実に増えている。 わが国も例外ではない。昨年の日本映画封切り本数は前年比6.7%増の591本。映画黄金期の1960年の547本を大きく上回る。 <中略> 製作本数が膨らむのに伴い、新人監督の数も確実に増えている。それなのにカンヌのコンペの顔ぶれは新味が薄い。常連の名がずらりと並ぶ。その傾向はここ数年はますます強まっている。「アートシネマは死んだ」とうそぶく口の悪い興行関係者もいるというのに。

アートシネマは死んじゃいないでしょうけど…だいぶん弱っている? アートシネマを有り難がる/アートシネマに良い刺激を受けるという傾向は相当縮小された? indiewireに北米で2013年度に公開された外国語映画の売上高が載っていました。(The 15 Highest Grossing Foreign Language Films of 2013) (そのリストに載っている作品のすべてがアート系映画ではありませんが)人口が日本の約2.5倍ほどの北米でもこの売り上げですから……。





■常連が目立つカンヌ、コンペ18本中16本が出品経験者の作品――今年のコンペ18作品のうち、ある視点部門や監督週間を含むカンヌ出品歴がある監督の作品は16本。コンペ出品歴がある監督の作品は12本と3分の2を占める。うち11本の監督には受賞歴がある。 <中略> ベルトラン・ボネロ、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン、デヴィッド・クローネンバーグ、ミシェル・アザナヴィシウス、河瀬直美、ダルデンヌ兄弟、リー、ローチの8者は、この5年の間に2度目のコンペである。ディレクターのティエリー・フレモーは4月のセレクション発表の記者会見で「常連と新人の巧みな混ぜ合わせ」と説明したが、果たしてどうだろう? 国籍別にみると、クローネンバーグ、アトム・エゴヤン、グザヴィエ・ドランとカナダから3人入ったのが目立つ。米国は2人。フランスは例年並みの3人だが、スイス国籍のジャン=リュック・ゴダール、ダルデンヌ兄弟、ドランの作品もフランス語映画だ。アフリカ1、南米1。アジアは寂しく日本1、トルコ1。中国と韓国は昨年に続いてゼロだった。 女性は日本の河瀬直美とイタリアの若手アリーチェ・ロルバケルの2人だけ。アジア人も女性も少ないということは河瀬の受賞に追い風になるかもしれない。ちなみに審査委員長は女性で唯一のパルムドール受賞監督、ニュージーランドのジェーン・カンピオンだ。 

今年はメインコンペ以外でもフランスが関わっている作品が多いですね。この映画祭、女性監督作や新人監督作がカンヌのメインコンペに選ばれないと散々言われています。確かに常連ばかりだと”新鮮な風”が欲しくなりますわなあ。まあ、メインコンペにバリューを感じさるためには華やかさと重々しさは必要でしょうしバリューを感じられなくなればやがては廃れる。(映画祭でも映画賞でも「授与される賞には価値がある」と思わせなくてはいけないからね。) 廃れ出したりしたら話題性に欠けニュースにもならなくなる。それも困るだろうし……。



2014年カンヌ国際映画祭|ブックメーカー「Paddy Power」による開幕前時点のパルムドール受賞予想オッズ

ブックメーカー「Paddy Power」|2014年カンヌ映画祭 パルムドール受賞予想オッズ
(リンク先のオッズは今後変化する……はず)
http://www.paddypower.com/bet/novelty-betting/hollywood/cannes-film-festival


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ブックメーカー「Paddy Power」|2014年カンヌ映画祭 パルムドール受賞予想オッズ
(2014年05月15日現在)

オッズ(倍率)の見かたですが、こちら( ブックメーカーのオッズ(倍率)の見方 )に詳しい説明が載っています。 フラクショナル式 (Fractional Odds) の説明箇所をご覧ください。


5/1
Winter Sleep
原題:Kis Uykusu
監督 ヌリ・ビルゲ・ジェイラン Nuri Bilge Ceylan
製作国 トルコ / フランス / ドイツ

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7/1
Mr. Turner  
監督 マイク・リー Mike Leigh
製作国 イギリス

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8/1
2つ目の窓
英題:Still the Water
監督 河瀬直美 Naomi Kawase
製作国 日本

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9/1
Maps to the Stars
監督 デヴィッド・クローネンバーグ David Cronenberg
製作国 カナダ / アメリカ / フランス / ドイツ

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10/1
Jimmy’s Hall
監督 ケン・ローチ Ken Loach
製作国 イギリス / アイルランド / フランス

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12/1
Leviathan
原題:Leviafan / Левиафан    
監督 アンドレイ・ズビャギンツェフ Andrey Zvyagintsev
製作国 ロシア


12/1
The Search  160分
監督 ミシェル・アザナヴィシウス Michel Hazanavicius
製作国 フランス

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14/1
Two Days, One Night
原題:Deux jours, une nuit
監督 ジャン=ピエール・ダルデンヌ Jean-Pierre Dardenne
   リュック・ダルデンヌ Luc Dardenne
製作国 ベルギー


14/1
Goodbye to Language(Goodbye to Language 3D)
原題:Adieu au langage
監督 ジャン=リュック・ゴダール Jean-Luc Godard
製作国 スイス

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16/1
The Homesman
監督 トミー・リー・ジョーンズ Tommy Lee Jones
製作国 アメリカ


16/1
Timbuktu
監督 アブデラマン・シサコ Abderrahmane Sissako
製作国 フランス / モーリタニア / アメリカ


16/1
Clouds of Sils Maria
仏題:Sils Maria    
監督 オリヴィエ・アサイヤス Olivier Assayas
製作国 フランス / スイス / ドイツ


16/1
Foxcatcher
監督 ベネット・ミラー Bennett Miller
製作国 アメリカ


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18/1
Mommy 
監督 グザヴィエ・ドラン Xavier Dolan
製作国 フランス / カナダ


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20/1
To The Wonders
別英題:The Wonders
原題:La Meraviglie
監督 アリーチェ・ロルヴァケル Alice Rohrwacher
製作国 イタリア / スイス / ドイツ

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25/1
The Captive
監督 アトム・エゴヤン Atom Egoyan
製作国 カナダ


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33/1
Saint Laurent
監督 ベルトラン・ボネロ Bertrand Bonello
製作国 フランス


33/1
Wild Tales
原題:Relatos salvajes     
監督 ダミアン・ジフロン Damian Szifron
製作国 アルゼンチン / スペイン





ちなみに昨年(2013年)のPaddy Powerのオッズはどうだったか?
(2013年05月18日時点でのオッズ)

★……パルムドール受賞


3/1
そして父になる ● 審査員賞 受賞
英題:Like Father, Like Son 

3/1
ある過去の行方  ● 女優賞 受賞 
英題:The Past  

4/1
エヴァの告白 
英題:The Immigrant

8/1
Jimmy P: Psychotherapy Of A Plains Indian

10/1
オンリー・ゴッド 
英題:Only God Forgives

10/1
恋するリベラーチェ 
英題:Behind The Candelabra

12/1
ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅  ● 男優賞 受賞
英題:Nebraska 

12/1
エリ(←2013東京国際映画祭時の邦題)  ● 監督賞 受賞
原題:Heli

12/1
Grigris

16/1
インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌  ● 審査員特別グランプリ 受賞 
英題:Inside Llewyn Davis

20/1
グレート・ビューティー 追憶のローマ 
英題:The Great Beauty 原題:La Grande Bellezza

20/1
Michael Kohlhaas

22/1
アデル、ブルーは熱い色 パルムドール
英題:Blue Is The Warmest Colour 原題:La Vie d'Adele

25/1
17歳
英題:Young And Beautiful 原題:Jeune et jolie / Jeune & jolie

25/1
ボーグマン(←2013東京国際映画祭時の邦題)
原題:Borgman

25/1
オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ
英題:Only Lovers Left Alive

25/1
A Castle In Italy 原題:Un Chateau En Italie

33/1
藁の楯 わらのたて 
英題:Straw Shield / Shield of Straw

33/1
罪の手ざわり  ● 脚本賞 受賞
英題:A Touch of Sin 原題:Tian Zhu Ding / 天注定

40/1
Venus In Fur 原題:La Venus a la fourrure


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イギリスの映画批評家ニール・ヤングによる「2014年カンヌ映画祭 パルムドール受賞予想オッズ」◆(2014年05月14日現在)
2014Cannes:Palme d’Or Odds ※ この方、オッズを小まめにアップデートしていますので、今後も変化するかも。


ニール・ヤング(Neil Young, UK)……英国映画協会(British Film Institute)所属の映画批評家。映画批評サイト「Film Lounge(フィルム・ラウンジ)」主宰。



パルムドール受賞 to win the Palme d’Or

11/4 Winter Sleep (ヌリ・ビルゲ・ジェイラン N.B.Ceylan)
5/1  Leviathan (アンドレイ・ズビャギンツェフ A.Zvyagintsev)
5/1  Timbuktu (アブデラマン・シサコ A.Sissako)
7/1  Maps to the Stars (デヴィッド・クローネンバーグ D.Cronenberg)
9/1  The Wonders (アリーチェ・ロルヴァケル A.Rohrwacher)

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11/1  Goodbye to Language (ジャン=リュック・ゴダール J-L.Godard)
11/1  Mr Turner (マイク・リー M.Leigh)
12/1  Two Days One Night (ダルデンヌ兄弟 Dardenne & Dardenne)
12/1  2つ目の窓(英題:Still the Water) (河瀬直美 N.Kawase)
18/1  The Homesman (トミー・リー・ジョーンズ T.L.Jones)
18/1  Clouds of Sils Maria (オリヴィエ・アサイヤス O.Assayas)

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22/1  Foxcatcher (ベネット・ミラー B.Miller)
25/1  The Search (ミシェル・アザナヴィシウス M.Hazanavicius)

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33/1  Wild Tales (ダミアン・ジフロン D.Szifrón)
35/1  Mommy (グザヴィエ・ドラン X.Dolan)

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40/1  The Captive (アトム・エゴヤン A.Egoyan)
40/1  Jimmy’s Hall (ケン・ローチ K.Loach)
40/1  Saint Laurent (ベルトラン・ボネロ B.Bonello)


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女優賞 BEST ACTRESS

6/4
Two Days One Night より
マリオン・コティヤール Marion Cotillard


9/2
The Wonders より
マリア・アレクサンドラ・ルング Maria Alexandra Lungu


9/1
Maps to the Stars より
ジュリアン・ムーア Julianne Moore
※ 単独もしくはミア・ワシコウスカ(Mia Wasikowska)と一緒に。

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10/1
2つ目の窓(英題:Still the Water) より
渡辺真起子 Makiko Watanabe


12/1
Timbuktu より
Toulou Kiki
もしくは(または複数名で)ファトゥマタ・ディアワラ Fatoumata Diawara


14/1
Mr Turner より
レスリー・マンヴィル Lesley Manville


16/1
Leviathan より
エレーナ・リャードフ Elena Lyadova


16/1
Clouds of Sils Maria より
ジュリエット・ビノシュ Juliette Binoche
もしくは(または複数名で)クリステン・スチュワート K.Stewart
もしくは(または複数名で)クロエ・グレース・モレッツ C.G.Moretz



16/1
Mommy より
アンヌ・ドルヴァル Anne Dorval
もしくは(または複数名で)スザンヌ・クレマン Suzanne Clement

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20/1
Winter Sleep より
デメット・アクバッグ Demet Akbag


22/1
The Homesman より
ヒラリー・スワンク Hillary Swank


20/1
The Search より
ベレニス・ベジョ Bérénice Bejo





男優賞 BEST ACTOR

4/1
Mr Turner より
ティモシー・スポール Timothy Spall


9/2
Leviathan より
アレクセイ・セレブリャコフ Alexey Serebryakov


8/1
Saint Laurent より
ギャスパー・ウリエル Gaspard Ulliel   
もしくは(または複数名で)ジェレミー・レニエ Jérémie Renier


8/1
Timbuktu より
イブラヒム・アハメド Ibrahim Ahmed
もしくは(または複数名で)Abel Jafri
もしくは(または複数名で)ヒシャーム・ヤクビ Hichem Yacoubi


9/1
Foxcatcher より
スティーヴ・カレル Steve Carell
もしくは(または複数名で)チャニング・テイタム C.Tatum
もしくは(または複数名で)マーク・ラファロ M.Ruffalo

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10/1
Wild Tales より
リカルド・ダリン Ricardo Darín
もしくは(または複数名で)レオナルド・スバラグリア L.Sbaraglia
もしくは(または複数名で)ダリオ・グランディネッティ D.Grandinetti


11/1
The Search より
マキシム・エミリヤーノフ Maksim Emelyanov


11/1
Winter Sleep より
ハルク・ビルギナー Haluk Bilginer


14/1
Jimmy’s Hall より
バリー・ウォード Barry Ward
もしくは(または複数名で)ジム・ノートン Jim Norton


14/1
Mommy より
アントワン・オリヴィエ・ピロン Antoine-Olivier Pilon
もしくは(または複数名で)パトリック・ユアール Patrick Huard


16/1
Two Days One Night より
ファブリツィオ・ロンジョーネ Fabrizio Rongione


16/1
Maps to the Stars より
ロバート・パティンソン Robert Pattinson
もしくは(または複数名で)ジョン・キューザック John Cusack
もしくは(または複数名で)エヴァン・バード Evan Bird


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22/1
2つ目の窓(英題:Still the Water) より
榊英雄 Hideo Sakaki


22/1
The Wonders より
サム・ルーウィック Sam Louwyck


22/1
The Homesman より
トミー・リー・ジョーンズ Tommy Lee Jones


25/1
The Captive より
ライアン・レイノルズ Ryan Reynolds

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ちなみに昨年(2013年)のニール・ヤング氏のオッズはどうだったか?というと……
(2013年05月17日時点でのオッズ)

★……パルムドール受賞

パルムドール受賞 to win the 2013 Palme d’Or
9/2 Haroun, Mahamet Saleh — Grigris
5/1 Gray, James – The Immigrant
6/1 Farhadi, Asghar – The Past
6/1 Kore-eda, Hirokazu – Like Father, Like Son
7/1 Payne, Alexander -- Nebraska

10/1 Desplechin, Arnaud -- Jimmy P.: Psychotherapy of a Plains Indian
10/1 Jia, Zhangke – A Touch of Sin
12/1 Soderbergh, Steven – Behind the Candelabra
12/1 Coen & Coen – Inside Llewyn Davis
16/1 Kechiche, Abdellatif – Blue is the Warmest Colour
16/1 Sorrentino, Paolo – The Great Beauty

20/1 Ozon, Francois – Young and Beautiful
20/1 Winding Refn, Nicolas – Only God Forgives
25/1 des Pallières, Arnaud – Michael Kohlhaas
25/1 Escalante, Amat – Heli
33/1 Bruni-Tedeschi, Valeria – A Castle in Italy
33/1 Van Warmerdam, Alex — Borgman
40/1 Polanski, Roman — Venus In Fur
50/1 Jarmusch, Jim – Only Lovers Left Alive
80/1 Miike, Takashi – Shield of Straw



昨年の男優賞/女優賞予想には、カンヌで上映後に高評価された人、そして逆にダメ出しされた人(もしくは、演技面でこれといって言及されなかった人)の両方が混じっていますので、今回の予想オッズも「こんな説もあるのね」という程度に眺めておくのが賢明かと。

★……受賞

男優賞 Best Actor
9-2 Like Father, Like Son: 福山雅治 Masaharu Fukuyama
5-1 Nebraska: Bruce Dern ブルース・ダーンが男優賞受賞
….. (solo, or with Will Forte and/or Stacy Keach)
11-2 Borgman: Jan Bijvoet
7-1 Mathieu Amalric and/or Benicio Del Toro*

10-1 The Past: Ali Mosaffa and/or Tahar Rahim
10-1 Behind the Candelabra: Matt Damon and/or Michael Douglas
10-1 The Great Beauty: Toni Servillo (solo or with others)
12-1 The Immigrant: Joaquin Phoenix and/or Jeremy Renner
16-1 Michael Kohlhaas: Mads Mikkelsen
18-1 Shield of Straw: 大沢たかお Takao Osawa and/or 藤原竜也 Tatsuya Fujiwara

20-1 Inside Llewyn Davis: Oscar Isaac
22-1 Only God Forgives: Ryan Gosling and/or Vithaya Pansringarm
22-1 A Touch of Sin: Jiang Wu (and/or others)
33-1 Only Lovers Left Alive: Tom Hiddleston
33-1 Heli: Armando Espitia
40-1 Blue is the Warmest Colour:
….. Jérémie Lahuerte and/or Aurélien Recoing
40-1 A Castle in Italy: Louis Garrel
* any combination of Amalric and/or Del Toro in Jimmy P. and/or Amalric in Venus In Fur



女優賞 Best Actress
7-4 The Past: Bérénice Bejo 女優賞受賞
9-2 The Immigrant: Marion Cotillard
5-1 Only God Forgives: Kristin Scott Thomas

10-1 Young and Beautiful: Marina Vacth
11-1 Venus In Fur: Emmanuelle Seigner
14-1 女優2名がパルムドール受賞 Blue is the Warmest Colour:
….. Adèle Exarchopoulos and/or Léa Seydoux
18-1 Only Lovers Left Alive: Tilda Swinton and/or Mia Wasikowska
20-1 The Great Beauty: Sabrina Ferilli
22-1 A Castle in Italy: Valeria Bruni-Tedeschi
22-1 A Touch of Sin: Zhao Tao (and/or others)


28-1 Like Father, Like Son:
  尾野真千子(もしくは、その他の共演者たち) Machiko Ono (and/or others)
28-1 Inside Llewyn Davis: Carey Mulligan
33-1 Grigris: Anaïs Monory
40-1 Shield of Straw: 松嶋菜々子 Nanako Matsushima
40-1 Heli: Andrea Vergara



2014年カンヌ国際映画祭:クロージング作品 決定(1964年『荒野の用心棒』の新復刻版)

2014年(第67回)カンヌ国際映画祭のクロージング作品がセルジオ・レオーネ監督作『荒野の用心棒』(1964年)の新復刻(4K resolution)版に決まりました。クエンティン・タランティーノ監督の作品解説付き、だそうです。


● カンヌ国際映画祭 公式サイト内での発表(日本語ページ)
 カンヌ映画祭閉会式は、Quentin Tarantino監督によるSergio Leone監督作品紹介

〔カンヌ国際映画祭 公式サイト(日本語ページ)より〕カンヌ映画祭閉会式でQuentin Tarantino監督がSergio Leone監督を称えます。5月24日授賞式でSergio Leone監督の『荒野の用心棒』(Per un pugno di dollari) が上映されます。イタリアのウエスタン映画登場(1964)50周年を記念して、5月24日(土)のカンヌ映画祭授賞式後、1964年のSergio Leone監督作品、Clint EastwoodおよびGian Maria Volontè出演作『荒野の用心棒(Per un pugno di dollari)』を上映します。Cineteca di Bolognaによる実現した、素晴らしい新復刻版です。



2014年(第67回)カンヌ国際映画祭は、2014年05月14日(水)から05月25日(日)まで開催される予定です。



● カンヌ国際映画祭 公式サイト(日本語ページ)
 http://www.festival-cannes.com/jp.html

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『荒野の用心棒』 イタリア版(1964年)トレーラー。

Per un pugno di dollari (A Fistful of Dollars) - Original Trailer






荒野の用心棒 (1964年)(新復刻版) (西部劇 / アクション)
原題:Per un pugno di dollari
英題(米国):A Fistful of Dollars

● IMDb 『荒野の用心棒』(1964年)(原題:Per un pugno di dollari)のページ
 http://www.imdb.com/title/tt0058461/

監督
  セルジオ・レオーネ Sergio Leone 
  (″ボブ・ロバートソン″名義)

製作国
  イタリア

原作
  黒澤明 『用心棒』(1961年)
  菊島隆三 『用心棒』(1961年)
原案
  アドリアーノ・ボルツォーニ(”A. Bonzzoni”名義)
  ヴィクトル・A・カテナ
  セルジオ・レオーネ
脚本
  セルジオ・レオーネ (″ボブ・ロバートソン″名義)
  ヴィクトル・A・カテナ
  ハイメ・コマス・ギル(”Jaime Comas”名義)
  ドゥッチオ・テッサリ(ノンクレジット)
  フェルナンド・ディ・レオ(ノンクレジット)
  トニーノ・ヴァレリー(ノンクレジット)
音楽
  エンニオ・モリコーネ(″ダン・サヴィオ″名義)
撮影
  マッシモ・ダラマーノ(″ジャック・ダルマース”名義)
    フェデリコ・G・ララーヤ
編集
  ロベルト・チンクイニ(”Bob Quintle”名義)
  アルフォンソ・サンタカナ
美術
  カルロ・シーミ(”Charles Simons”名義)


出演
クリント・イーストウッド
ジャン・マリア・ヴォロンテ (”ジョニー・ウェルズ”名義)
マリアンネ・コッホ
ヨゼフ・エッガー(”ジョー・エドガー”名義)
マルガリータ・ロサーノ



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クロージング作品の発表、遅かったですね。今年は旧作の復刻版。




共通テーマ:映画

2014年カンヌ国際映画祭:メイン・コンペティションへエントリーされた作品のトレーラー 1

2014年(第67回)カンヌ国際映画祭のメイン・コンペティションへエントリーされた作品のトレーラー&ビデオクリップです。

2014年(第67回)カンヌ国際映画祭は、2014年05月14日から05月25日まで開催される予定です。


● カンヌ国際映画祭 公式サイト(日本語ページ)
 http://www.festival-cannes.com/jp.html


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オープニング上映作品 Opening Film (※ 本作はコンペティション外作品です。)

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札  103分
英題:Grace Of Monaco
監督  オリヴィエ・ダアン Olivier Dahan
製作国 フランス / アメリカ / ベルギー / イタリア
撮影  エリック・ゴーティエ
出演  ニコール・キッドマン、ティム・ロス、
    フランク・ランジェラ、パーカー・ポージー、
    マイロ・ヴィンティミリア、デレク・ジャコビ、
    ロジャー・アシュトン=グリフィス、パス・ベガ、
    ジェラルディン・ソマーヴィル、ロバート・リンゼイ、
    ニコラス・ファレル、ジャンヌ・バリバール、他

(カンヌ国際映画祭公式サイト[日本語版]内の作品紹介より)こちら)【解説】1956年、グレース ケリー(ニコール・キッドマン)がモナコ大公レーニエ3世(ティム・ロス)と結婚した時、彼女は華やかなキャリアが約束されていた映画界の大スターでした。 結婚から6年後、夫婦に深刻な問題が生じた時、ヒッチコック(ロジャー・アシュトン=グリフィス)は次の映画作品でマルニの役を演じてほしいと彼女の映画界復帰を望みました。しかし、それはフランスがモナコを併合しようとしていた時でもありました。いまや彼女はこの小さな公国の妃。彼女は、まだその心の内で燃え続けていた芸術への情熱を取るのか、モナコ公妃としての永遠の運命を選ぶのか、決断しなければなりませんでした。


Grace Of Monaco
http://www.imdb.com/title/tt2095649/


Grace of Monaco - Official UK Trailer




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アクトレス 女たちの舞台  123分
英題:Clouds of Sils Maria
仏題:Sils Maria    
監督  オリヴィエ・アサイヤス Olivier Assayas
製作国 フランス / スイス / ドイツ
撮影  ヨリック・ル・ソー
出演  ジュリエット・ビノシュ、クロエ・グレース・モレッツ、
    クリステン・スチュワート、ブラディ・コーベット、
    Claire Tran、ジョニー・フリン、他


Clouds of Sils Maria
http://www.imdb.com/title/tt2452254/


(シネマトゥデイの作品紹介より)こちら)【ストーリー】18歳の時に出演した舞台で成功し、国際的女優となったマリア。20年後、その再演が決定するが、マリアがオファーされたのはヒロインに殺される女ボスで、かつてマリアが演じたヒロインに選ばれたのはハリウッドの新進女優ジョー・アンだった。 【ここに注目】『イルマ・ヴェップ』 『DEMONLOVER デーモンラヴァー』のようなカルト的作品から、近年では『夏時間の庭』 『カルロス』、さらには第69回ベネチア国際映画祭で脚本賞を受賞した『5月の後』などでそのキャリアも熟した感のあるオリヴィエ・アサイヤス監督の新作。ジュリエット・ビノシュ、クリステン・スチュワート、クロエ・グレース・モレッツら世代の異なる女優たちの対決にも注目。

・俳優として国際的に成功したベテラン女優、マリア・エンダーズ(演:ジュリエット・ビノシュ)
・ハリウッドの新進女優、ジョー=アン・エリス(演:クロエ・グレース・モレッツ)
・マリアのアシスタント、ヴァレンタイン(演:クリステン・スチュワート)

(カンヌ国際映画祭公式サイト[日本語版]内の作品紹介より)( こちら )【解説】マリア エンダース(ジュリエット・ビノシュ)は、野心的で危険な魅力を持ち、年上の女性エレナを自殺に追い込むシグリッドの役を演じて、18歳にして大成功を収めます。その20年後、彼女は同じ作品への出演依頼を受けます。しかし今回は鏡の向こう側の、エレナの役で…。


Clouds Of Sils Maria - Official Trailer (1分50秒)





Clouds Of Sils Maria - Official Trailer (2分29秒)




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Saint Laurent   135分
監督  ベルトラン・ボネロ Bertrand Bonello
製作国 フランス
撮影  ジョゼ・デエー
出演  ギャスパー・ウリエル、レア・セドゥ、
    ブラディ・コーベット、ルイ・ガレル、
    ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、
    ジェレミー・レニエ、ヘルムート・バーガー、
    ジャスミン・トリンカ、アミラ・カサール、他
※ イヴ・サン=ローランの伝記もの映画。 ジャリル・レスペール(Jalil Lespert)監督作『イヴ・サンローラン』(原題:Yves Saint Laurent)(2014年)とは(当然)別作品。


Saint Laurent (directed by Bertrand Bonello)
http://www.imdb.com/title/tt2707848/


(シネマトゥデイの作品紹介より)こちら)【ストーリー】イヴ・サン=ローランがファッションデザイナーとしての絶頂を極めた、1965年から1976年までの時期、私生活での挫折の一方でその才能と創造性はピークを迎えていた。 【ここに注目】ファッション界の帝王、イヴ・サン=ローランを『ハンニバル・ライジング』のギャスパー・ウリエルが演じるほか、ジェレミー・レニエ、レア・セドゥ、ルイ・ガレルといったフランス映画界の20代から30代前半の主役級の役者陣が集結。監督のベルトラン・ボネロは、カンヌ国際映画祭コンペティション部門への参加は3度目。前作の『メゾン ある娼館の記憶』は、セザール賞やリュミエール賞にも複数ノミネートされている。


(カンヌ国際映画祭公式サイト[日本語版]内の作品紹介より)こちら)【解説】1967‐1976年 モード界を代表する偉大なクチュリエのひとりと、自由な10年間の出会い。クチュリエもそしてその自由な時代もその後変化にさらされ…。


AFPBB News 2014年05月22日付け記事
イヴ・サンローランの「闇」を描いた伝記映画、カンヌでは様々な評価
「私達はシャツ一枚すら提供してもらえませんでした。衣装はコレクターの方からお借りしました。映画に出てくるドレスは全て作り直したものです。スタジオも一から作りましたし、膨大な時間と労力を費やしました」とアルトメイヤー氏は語った。 <中略> ボネロ監督の映画では主に、1967年から76年までのイヴの姿が描かれている。その中には、同性愛者同士のセックスパーティーや、当時イヴのミューズだったベティ・カトルー(Betty Catroux)やルル・ドゥ・ラ・ファレーズ(Loulou de la Falaise)とナイトクラブで酒に酔い、ドラッグを使用するシーンなども収められている。ボネロ監督は、「サンローランがいかにサンローランになったか」という典型的な伝記映画を制作するつもりはなく、「サンローランが一年間に4つのコレクションを発表し、スターになるためにどれほどの犠牲を払ったか」ということを描き出したかったと語った。


Saint Laurent (directed by Bertrand Bonello) - Clip




Saint Laurent (directed by Bertrand Bonello) - Trailer(英語字幕付き)




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雪の轍(わだち)  196分(3時間16分)
英題:Winter Sleep
監督  ヌリ・ビルゲ・ジェイラン Nuri Bilge Ceylan
製作国 トルコ / フランス / ドイツ
撮影  Gokhan Tiryaki
出演  ハルク・ビルギナー、メリッサ・セーゼン、
    デメット・アクバッグ、Ayberk Pekcan、他


Kis Uykusu(Winter Sleep)
http://www.imdb.com/title/tt2758880/


(シネマトゥデイの作品紹介より)こちら)【ストーリー】アイディンは俳優を引退し、中央アナトリアに小さなホテルを所有している。若い妻とは溝が生じ、妹は離婚で傷ついていた。アナトリアに冬が訪れ、草原には雪が降り積もる。そして、アイディンの不満がついに爆発する。 【ここに注目】セミフ・カプランオールと共に現代のトルコ映画界をけん引する映画監督ヌリ・ビルゲ・ジェイランが、カンヌ国際映画祭の長編コンペ部門に5度目の参加。『冬の街』 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アナトリア(英題) / Once Upon A Time In Anatolia』でグランプリ、『Three Monkeys ~愚かなる連鎖~』で監督賞を受賞した実績もある。パルムドールを狙う実力は十分で、今回の3時間超の大作で悲願達成となるか!?


(カンヌ国際映画祭公式サイト[日本語版]内の作品紹介より)こちら)【解説】かつて役者だったAydin(ハルク・ビルギナー)は現在中央アナトリアで若い妻のNihal(メリッサ・セーゼン)と小さなホテルを経営しています。彼の心はすでに妻から離れ、またその妹のNecla(デメット・アクバッグ)は、離婚したばかりでまだ立ち直れていません。 冬、草原が雪に包まれると、ホテルは彼らを温かく守ってくれる場所。でもそこでは同時に彼らの憎悪が現れ…。


Winter Sleep (Kis uykusu) - Trailer (1分38秒)





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マップ・トゥ・ザ・スターズ   123分
英題:Maps to the Stars
監督  デヴィッド・クローネンバーグ David Cronenberg   
製作国 カナダ / アメリカ / フランス / ドイツ 
撮影  ピーター・サシツキー
出演  ジュリアン・ムーア、ロバート・パティンソン、
    ミア・ワシコウスカ、キャリー・フィッシャー、
    ジョン・キューザック、サラ・ガドン、
    オリヴィア・ウィリアムズ、ニーアム・ウィルソン、他


Maps to the Stars
http://www.imdb.com/title/tt2172584/


(シネマトゥデイの作品紹介より)こちら)【ストーリー】 典型的なハリウッド一家のワイス家。大黒柱の父スタフォードが財を築いたが、妻も子供も家族は一様にさまざまな問題を抱えている。 【ここに注目】デヴィッド・クローネンバーグ監督がキャリア初の米国撮影を敢行した本作は、2人の元子役スターを描く風刺ドラマ。娯楽産業における不条理さを表出させるブラックコメディーともうわさされる。度重なる資金難により製作が延期されてきたが、ようやく完成した。サラ・ガドンやミア・ワシコウスカなど旬の女優も出演している。


(カンヌ国際映画祭公式サイト[日本語版]内の作品紹介より)こちら)【解説】夢の町、ハリウッドは多くのスターが暮らす街。Benjie(エヴァン・バード)、13歳。すでにスター。その父Sanford Weiss(ジョン・キューザック)は成功した作家で有名人たちのコーチ。彼はその顧客の美しいHavana Segrand(ジュリアン・ムーア)が女性として女優として成功することに力を貸します。映画界の首都は、映画制作者や写真家にも成功を約束する場所。この世界に入って間もないAgatha(ミア・ワシコウスカ)はHavanaのアシスタントとなり、ある日セレブになることを夢見る魅力的なリムジンの運転手(ロバート・パティンソン)と仲良くなります。しかし、ハリウッドが堕落とノイローゼ、近親相姦と嫉妬の街だといわれるのはなぜ?夢の町は霊を生き返らせ、激しい欲動と血の臭いを予感させるのです


Maps To The Stars (2014) - Trailer




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サンドラの週末  95分
英題:Two Days, One Night
原題:Deux jours, une nuit
監督  ジャン=ピエール・ダルデンヌ Jean-Pierre Dardenne
    リュック・ダルデンヌ Luc Dardenne
製作国 ベルギー / フランス / イタリア
撮影  アラン・マルコァン
出演  マリオン・コティヤール、オリヴィエ・グルメ、
    カトリーヌ・サレ、ファブリツィオ・ロンジョーネ、他


Deux jours, une nuit(Two Days, One Night)
http://www.imdb.com/title/tt2737050/


(シネマトゥデイの作品紹介より)こちら)【ストーリー】サンドラは理解ある夫の助けを得て仕事を続けているが、業績はあまり芳しくなく、自分自身の席を確保するためにも従業員たちにボーナスを諦めてもらう必要があった。気の重い仕事だったが、今度の週末中に同僚たちを訪ねて回り、説得する必要に迫られていた。 【ここに注目】『ロゼッタ』『ある子供』で2度のカンヌ国際映画祭パルムドールの栄誉を手にした、ベルギーのダルデンヌ兄弟が手掛ける人間ドラマ。仕事を続けるために憎まれ役を買って出たヒロインの苦悩や葛藤を描写する。オスカー女優のマリオン・コティヤールが主演を務め、ダルデンヌ兄弟作品常連のオリヴィエ・グルメらが共演を果たす。カンヌ国際映画祭に強い隣国ベルギーの巨匠監督が、3度目のパルムドールを手にするかに期待が膨らむ。


(カンヌ国際映画祭公式サイト[日本語版]内の作品紹介より)こちら)【解説】サンドラ(マリオン・コティヤール)には週末しか残されていません。彼女が仕事を失わないために夫の力を借りて同僚のもとに行き、賞与を諦めるように説得するには1度のチャンスしかないのです。


Deux jours, une nuit (2014) - Trailer (1分23秒)





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Mommy/マミー  140分
原題/英題:Mommy
監督  グザヴィエ・ドラン Xavier Dolan
製作国 カナダ / フランス
撮影  アンドレ・トュルパン
出演  アンヌ・ドルヴァル、アントワン・オリヴィエ・ピロン、
    スザンヌ・クレマン、他


Mommy (directed by Xavier Dolan)
http://www.imdb.com/title/tt3612616/


(シネマトゥデイの作品紹介より)こちら)【ストーリー】 障害のある子どもの養育を放棄できる新しい法律が存在する世界。シングルマザーのダイはADHD(注意欠陥多動性障害)の息子スティーブと暮らすことを諦めようとするが、隣人のカイラが救いの手を差し伸べる。 【ここに注目】25歳のグザヴィエ・ドランは台風の目となること間違いなしの逸材。カンヌ国際映画祭では、20歳の時に初監督作『マイ・マザー』が監督週間に選出された後、ある視点部門に二度出品しているが、コンペ部門へは初出品。いずれも繊細で親密な人間模様を描き、昨年は『トム・アット・ザ・ファーム』が第70回ベネチア国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した。また、ドランは子役出身で、カナダでは『ハリー・ポッター』シリーズのロンや『トワイライト』シリーズのジェイコブの吹き替えを担当している。


(カンヌ国際映画祭公式サイト[日本語版]内の作品紹介より)こちら)【解説】未亡人のダイアン(アンヌ・ドルヴァル)は、大きな問題をかかえるティーンエージャーの息子(アントワーヌ・オリヴィエ・パイロン)を自分ひとりで育てています。前の家に住むミステリアスな住人Kyla(スザンヌ・クレマン)の思いがけない援助により、彼らは経済的に苦しい生活をなんとか切り抜けていきます。


Mommy (directed by Xavier Dolan) - Clip 1
※ BGMはカウンティング・クロウズ(Counting Crows)の「カラーブラインド」(Colorblind)。 「カラーブラインド」は、1999年の映画『クルーエル・インテンションズ』(英題:Cruel Intentions)のBGMとしても使用されました。


画面、真四角なの?




カナダ版第一弾トレーラー。

Mommy (2014) - Official International Trailer 1




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2014年カンヌ国際映画祭:メイン・コンペティションへエントリーされた作品のトレーラー 2 へつづく




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2014年カンヌ国際映画祭:メイン・コンペティションへエントリーされた作品のトレーラー 2

2014年(第67回)カンヌ国際映画祭のメイン・コンペティションへエントリーされた作品のトレーラー&ビデオクリップです。

2014年(第67回)カンヌ国際映画祭は、2014年05月14日から05月25日まで開催される予定です。


● カンヌ国際映画祭 公式サイト(日本語ページ)
 http://www.festival-cannes.com/jp.html

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2014年カンヌ国際映画祭:メイン・コンペティションへエントリーされた作品のトレーラー 1 からのつづき




白い沈黙  113分
英題:The Captive
監督  アトム・エゴヤン Atom Egoyan
製作国 カナダ
撮影  ポール・サロッシー
出演  ライアン・レイノルズ、スコット・スピードマン、
    ロザリオ・ドーソン、ミレイユ・イーノス、
    ケヴィン・デュランド、アレクシア・ファスト、
    ブルース・グリーンウッド、アーロン・プール、他


The Captive(directed by Atom Egoyan)
http://www.imdb.com/title/tt2326612/


(シネマトゥデイの作品紹介より)こちら)【ストーリー】 父親がハイウエーのダイナーで買い物をしている間に、駐車場に止めていた車両の後部座席にいた9歳の娘が失踪。警察が捜索するも行方不明のまま時は過ぎる。それから8年後に娘の生存を示す証拠が出てくる。 【ここに注目】 拉致誘拐事件の解明が物語の軸であるものの、まな娘失踪後の夫婦仲の亀裂や、他者依存などの心理面にも触れていく。アトム・エゴヤン監督の着眼点の鋭さは毎回話題となるが、本作ではどのような結末が用意されているのか期待は高まる。なお、同監督はカンヌ国際映画祭の常連で、コンペ部門への出品は6作目。


(カンヌ国際映画祭公式サイト[日本語版]内の作品紹介より)こちら)【解説】カサンドラの失踪から8年。彼女がまだ生きているという手懸りが見つかります。警察、カサンドラの両親、そしてカサンドラ自身がその失踪の神秘を解明しようとします。


The Captive (2014) - Official French Trailer





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さらば、愛の言葉よ(さらば、愛の言葉よ 3D) 70分
英題:Goodbye to Language (Goodbye to Language 3D)
原題:Adieu au langage
監督  ジャン=リュック・ゴダール Jean-Luc Godard
製作国 フランス
撮影 ファブリス・アラーニョ
出演 エロイーズ・ゴデ、ゾーイ・ブリュノ、
   Kamel Abdeli、Richard Chevallier、
   クリスチャン・グレゴリ、Jessica Erickson、
   Alexandre Paita、他


Adieu au langage
http://www.imdb.com/title/tt2400275/


(シネマトゥデイの作品紹介より)こちら)【ストーリー】ある日、人妻と独身男性が偶然出会い、時に愛し合い、時にののしり合い、そしてある時はお互いの拳が宙を舞う。一匹の野良犬は国境さえも自由に乗り越え、町から町へと放浪の旅を続ける。やがて季節は移ろい、再び男と女は出会い、野良犬は居場所を見つけ、そして映画の第2幕が始まる。 【ここに注目】『勝手にしやがれ』などの作品でヌーベルバーグの旗手として知られる83歳の現役監督、ジャン=リュック・ゴダールが初めて挑む3D作品。さまざまな異色作を世に送り出してきた監督が、ある男女と野良犬の姿を通して世の無常を詩的につづる。ベネチア国際映画祭やベルリン国際映画祭では既に最高賞を獲得している巨匠だけに、本国フランスで開催されるカンヌ国際映画祭で初の最高賞パルムドールを手にして3冠を達成したいところだ。


(カンヌ国際映画祭公式サイト[日本語版]内の作品紹介より)こちら)【解説】テーマはシンプル  既婚女性と独身男性が出会い  2人は愛し合い、口論し、叩き合う  犬が都会と田舎をさまよう  季節はめぐり  女と男は再会し  犬はふたりのもとに落ち着く  他者が個人のなかにあり  個人が他者のなかにある  そして登場人物は3人になる  かつての夫が激怒し  映画の第二幕が始まる  第一幕と同じでいて  それでもどこかが異なる  人類からメタファーへと移行し  犬の啼き声と赤ん坊の泣き声で  物語は終わる


Adieu au langage (2014) -Trailer (1分33秒)





Adieu au langage (2014) -Trailer (3分09秒)





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あの日の声を探して  160分
英題:The Search
監督  ミシェル・アザナヴィシウス Michel Hazanavicius
製作国 フランス / グルジア
撮影  ギョーム・シフマン
出演  ベレニス・ベジョ、アネット・ベニング、
    マキシム・エミリヤーノフ、Zukhra Duishvili、
    Abdul-khalim Mamatsuevi、Nino Kobakhidze、
    Nika Kipshidze 、他
※ フレッド・ジンネマン監督作『山河遥かなり』(英題:The Search)(1948年)の現代版リメイク。


The Search(directed by Michel Hazanavicius)
http://www.imdb.com/title/tt2177827/


(シネマトゥデイの作品紹介より)こちら)【ストーリー】 紛争で荒廃したチェチェン。ロシア軍の襲撃で両親を亡くした9歳の少年、ハッジは村を出て、難民キャンプへ。NGO職員のキャロルと児童養護施設長のヘレンはハッジの姉妹を捜すとともに、紛争で心身共に傷ついた何千人もの人々を救おうと奔走する。 【ここに注目】アカデミー賞作品賞など多数の賞に輝いた前作『アーティスト』から3年、監督ミシェル・アザナヴィシウスの待望の新作。カンヌ国際映画祭コンペ部門への参加は前作以来、2度目となる。1947年の名作『山河遥かなり』をベースに、舞台を第2次世界大戦後のドイツから現代のチェチェンに置き換えた。監督の妻でもあるベレニス・ベジョに加え、ハリウッドからアネット・ベニングを迎え、実力派女優の共演も見どころ。


(カンヌ国際映画祭公式サイト[日本語版]内の作品紹介より)こちら)【解説】1999年の第二次チェチェン紛争を描いた作品。戦争が導いた4つの交差する運命を人間味のある視点でとらえます。 両親が殺された後、少年(Abdul Khalim Mamutsiev)は村から逃げ出し、難民の中に加わります。そして彼は欧州共同体から派遣されたCarole(ベレニス・ベジョ)に出会います。彼女との出会いで、彼は少しずつ普通の生活を取り戻します。一方同じ時期、彼の姉のRaissa(Zukhra Duishvili)は難民の集団から弟を探し出そうと必死です。 一方、20歳の若きロシア人Kolia(マキシム・エミリヤーノフ)は軍に入隊し、少しずつ戦争の日常へ引き込まれていくのです。


The Search(directed by Michel Hazanavicius) - Trailer (2分30秒)





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The Homesman   122分
監督  トミー・リー・ジョーンズ Tommy Lee Jones
製作国 アメリカ
撮影  ロドリゴ・プリエト
出演  トミー・リー・ジョーンズ、ヒラリー・スワンク、
    ヘイリー・スタインフェルド、メリル・ストリープ、
    ジェームズ・スペイダー、ジョン・リスゴー、
    ティム・ブレイク・ネルソン、Jesse Piemons、
    ウィリアム・フィクナー、グレイス・ガマー、
    ミランダ・オットー、ソニア・リクター、
    デヴィッド・デンシック、他


The Homesman
http://www.imdb.com/title/tt2398231/


(シネマトゥデイの作品紹介より)こちら)【ストーリー】 開拓時代の米国西部。独身の元教師メアリーは、精神を病んだ3人の女性をネブラスカからアイオワの療養所まで引率することになった。彼女は、偶然知り合った怪しげな男ジョージと取引し、旅の同行者にするが……。 【ここに注目】トミー・リー・ジョーンズ監督の長編第2作目は、ジョン・ウェインの遺作『ラスト・シューティスト』の原作者でもある作家グレンドン・スウォーサウトの小説の映画化。音楽や編集などのスタッフは、第58回カンヌ国際映画祭で男優賞と脚本賞を受賞した監督デビュー作の『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』と同じだが、今作では撮影監督に『ブロークバック・マウンテン』などのロドリゴ・プリエトを起用している。


(カンヌ国際映画祭公式サイト[日本語版]内の作品紹介より)こちら)【解説】ネブラスカ、1855年。31歳のメアリー ビー(ヒラリー・スワンク)は信心深いアメリカ中西部でひとりで暮らしていました。彼女は教会から精神のバランスを崩した女性3人を東から連れて帰ってくることを命じられます。ネブラスカからこの3人が収容されるサナトリウムのあるアイオワへの道中、メアリー ビーは、横領者でアウトローのブリッグス(トミー・リー・ジョーンズ)の命を助けます。彼は開拓者やインディアンから襲われる危険や吹雪など、過酷な環境での彼女のミッションを手助けしてくれることになります。


The Homesman (2014) - Official International Trailer #1





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2つ目の窓  110分
英題:Still the Water
監督  河瀬直美 Naomi Kawase
製作国 フランス / 日本 / スペイン
撮影  山崎裕(やまざき・ゆたか)
出演  村上虹郎、吉永淳、杉本哲太、松田美由紀、
    渡辺真起子、村上淳、榊英雄、常田富士男、他


Futatsume no mado(2つ目の窓 / 英題:Still the Water)
http://www.imdb.com/title/tt3230162/

● 『2つ目の窓』公式サイト http://www.futatsume-no-mado.com/


(シネマトゥデイの作品紹介より)こちら)【ストーリー】 奄美大島で暮らす16歳の界人は満月の月明かりの下、この島に太古より伝わる八月踊りの晩に海に漂う水死体を見つける。クラスメートの杏子はそんな界人の様子を見つめていた。一方、ユタ神様として親身に島民たちの相談に乗っていた彼女の母は余命宣告を受け……。 【ここに注目】 日本の土着性を作品に投影し、海外でも高い評価を得ている河瀬直美監督が、奄美大島を舞台に描く人間ドラマ。歌手のUAと村上淳の息子の村上虹郎と、『わたしのハワイの歩きかた』などの吉永淳がW主演を務め、思春期の少年少女を取り巻く人間模様を映し出す。デビュー作『萌の朱雀』がカンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)に輝き、『殯(もがり)の森』がグランプリを受賞、そして昨年は同映画祭の審査員を務めた河瀬監督の最新作が、初のパルムドールに手が届くか。


(カンヌ国際映画祭公式サイト[日本語版]内の作品紹介より)こちら)【解説】人間が自然と調和をなして暮らす奄美の島。そこでは木のそれぞれに、石のそれぞれに、そして植物のひとつひとつに神様が住んでいると信じられています。ある夏の夜、界人(村上虹郎)は海で溺死体を発見します。その友人杏子(吉永淳)はこの神秘を解く鍵を与えようと試みます。ふたりはともに大人になることを学び、そして巡り行く生と死、そして愛を発見するのです。


『2つ目の窓』予告編





"Still The Water" (Futatsume No Mado) bande annonce





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ターナー、光に愛を求めて   149分
英題:Mr. Turner
監督  マイク・リー Mike Leigh
製作国 イギリス
撮影  ディック・ポープ
出演  ティモシー・スポール、ドロシー・アトキンソン、
    マリオン・ベイリー、ポール・ジェッソン、
    レスリー・マンヴィル、マーティン・サヴェッジ、
    ルース・シーン、ロジャー・アシュトン=グリフィス、
    ジョシュア・マクガイア、ロバート・ポータル、
    ジェイミー・キング、他


※ イギリスの画家ウィリアム・ターナーの伝記もの映画。


Mr. Turner
http://www.imdb.com/title/tt2473794/


(シネマトゥデイの作品紹介より)こちら)【ストーリー】18世紀から19世紀にかけて活躍したイギリスを代表する偉大な画家ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーが、いかに生き、創作に打ち込んでいたのか。その素顔に迫る。 【ここに注目】『秘密と嘘』でカンヌ国際映画祭のパルムドールを授与されたマイク・リー監督が、構想に10年を費やし英国出身画家の半生を描く。詳細は明らかにされていないが、主演には同監督作御用達俳優のティモシー・スポールを起用。本作の美術や光彩は、ターナーの作品から着想を得て構築しているという。なお、同監督としては、『トプシー・ターヴィー』以来の伝記映画となる。


(カンヌ国際映画祭公式サイト[日本語版]内の作品紹介より)こちら)【解説】『MR. TURNER』はイギリスの画家、J.M.W ターナー(1775‐1851年)の25年間を描いた物語。ロイヤルアカデミーで高く評価を受けた、それでいて放埓な芸術家であったターナー(ティモシー・スポール)は、助手を務める父親(ポール・ジェッソン)と献身的な家政婦とともに暮らしていました。彼は貴族と交流を持ち、売春宿に通い、数々の旅行から創造の力を求めました。大きな名声を獲得していた彼でも、大衆からのからかいやアカデミーからの愚弄を受けることもありました。父親の死は彼に強い動揺を与え、彼は自分の殻に閉じこもります。しかし海辺に暮らす宿屋の所有者ミセス ブース(マリオン・ベイリー)と出会ったとき、彼の人生に変化が訪れます。


Mr. Turner (2014) - Official Trailer (2分02秒)





Mr. Turner (2014) - Clip 1 (1分32秒)





Mr. Turner (2014) - Clip 2 (2分)





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2014年カンヌ国際映画祭:メイン・コンペティションへエントリーされた作品のトレーラー 3 へつづく




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