2014アカデミー賞外国語映画賞:イタリアからの出品作が決定(『人間の値打ち』)

イタリア代表作は2014年ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞(=”イタリアのアカデミー賞”に相当すると言われる)作品賞はじめ7部門を受賞した、パオロ・ヴィルズィ監督作『人間の値打ち』に決まりました。

2014年カンヌ国際映画祭グランプリ(審査員特別グランプリ) 受賞のアリーチェ・ロルヴァケル監督作『夏をゆく人々』、2014年ベネチア国際映画祭コンペティションへ選出されたフランチェスコ・ムンツィ監督作『黒の魂』は落選。



イタリアからの出品作
人間の値打ち(2013年)
英題|Human Capital
原題|Il capitale umano
監督|パオロ・ヴィルズィ Paolo Virzì


IMDb|Il capitale umano
http://www.imdb.com/title/tt2465578/




Il capitale umano(Human Capital) - Trailer





『人間の値打ち』日本版予告編



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イタリアは、最終選考に残った7作品のショートリストを発表していました。
最終選考に残っていた作品は以下のとおり。

■印 …… 代表作


カプチーノははお熱いうちに
英題|Fasten Your Seatbelts
原題|Allacciate le cinture
監督|フェルザン・オズペテク Ferzan Ozpetek



黒の魂
別邦題|黒い魂(←イタリア映画祭2015での邦題)
英題|Black Souls
原題|Anime nere
監督|フランチェスコ・ムンツィ Francesco Munzi
製作国|イタリア / フランス
※ 2014年ベネチア国際映画祭 コンペティションへ選出



人間の値打ち
英題|Human Capital
原題|Il capitale umano
監督|パオロ・ヴィルズィ Paolo Virzì
※ 2014年ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞 作品賞はじめ7部門 受賞



神の恩寵(←イタリア映画祭2015での邦題)
英題|Quiet Bliss
原題|In grazia di Dio
監督|エドアルド・ウィンスピア Edoardo Winspeare



夏をゆく人々
英題|The Wonders
原題|La Meraviglie(Le meraviglie)
監督|アリーチェ・ロルヴァケル Alice Rohrwacher
製作国|イタリア / スイス / ドイツ
※ 2014年カンヌ国際映画祭 グランプリ(審査員特別グランプリ) 受賞



原題|Song’e Napule
監督|マネッティ・ブロス Manetti Bros
※ 2014年ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞 作曲賞はじめ2部門 受賞



原題|Sotto una buona stella
監督|カルロ・ヴェルドーネ Carlo Verdone
※ 2014年ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞 女優賞はじめ2部門 ノミネート




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2014アカデミー賞外国語映画賞:フィリピンからの出品作が決定(『北(ノルテ) ― 歴史の終わり』)

フィリピン代表作は2013年カンヌ国際映画祭 ある視点部門や2013年トロント国際映画祭マスターズ部門、そして2013年東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門へ選出されたラヴ・ディアス監督作『北(ノルテ) ― 歴史の終わり』(2013年東京国際映画祭での邦題)に決まりました。



フィリピンからの出品作
北(ノルテ) ― 歴史の終わり(2013年)(←2013年東京国際映画祭での邦題)
英題|Norte, The End of History
原題|Norte, Hangganan ng Kasaysayan
監督|ラヴ・ディアス Lav Diaz


IMDb|Norte, hangganan ng kasaysayan
http://www.imdb.com/title/tt2852432/



(2013年<第27回>東京国際映画祭公式サイト内の作品紹介より(こちら))【作品解説】フィリピンの怪物的作家ラヴ・ディアスがついにヴェールを脱ぐ! 逃げた真犯人と間違って投獄された男、それぞれの人生を見据えた罪と罰をめぐる驚愕の250分。カンヌ映画祭「ある視点」部門出品作。/殺人事件が起こり、真犯人は逃亡し、別の男が間違って投獄される。しかしシャバで暮らす前者は罪の意識で正気を失い、獄中の後者は徐々に精神の自由を獲得していく…。オミルバエフ『ある学生』(TIFF12出品作)と同じく、本作もまたドストエフスキー「罪と罰」の翻案劇だが、むしろ「その後の罪と罰」といった趣の大長編である。ラヴ・ディアス監督は1998年のデビュー以来、9時間の『あるフィリピン人家族の創生』(04)など、規格外れの長尺で知られるフィリピンの怪物的作家で……(以下、略)




Norte, The End of History - Official Trailer(英語字幕付き)





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2014アカデミー賞外国語映画賞:シンガポールからの出品作が決定

シンガポール代表作はマレー語の作品『My Beloved Dearest(英題)』に決まりました。


ウォキペディアによると「シンガポールの公用語は、英語、マレー語、華語(標準中国語=マンダリン)、タミル語である」とのこと。『My Beloved Dearest(英題)』はマレー語使用の映画。そのためアカデミー賞外国語映画賞部門へシンガポール代表作として出品が可能になったということになります。



シンガポールからの出品作
My Beloved Dearest(2013年)
原題|Sayang disayang
監督|Sanif Olek


IMDb|Sayang disayang
http://www.imdb.com/title/tt2989650/




Sayang disayang - Trailer(英語字幕付き)





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2014アカデミー賞外国語映画賞:ウルグアイからの出品作が決定

ウルグアイ代表作はサスペンス・コメディ映画『Mr. Kaplan』に決まりました。Álvaro Brechner 監督作が同国の代表作に選出されるのは2009年『Bad Day to Go Fishing(英題)』に続き2回目です。



ウルグアイからの出品作
Mr. Kaplan
監督|Álvaro Brechner
製作国|ウルグアイ / スペイン / ドイツ


IMDb|Mr. Kaplan
http://www.imdb.com/title/tt2642524/




Mr. Kaplan - Trailer


面白そうだよね。 ― コメディ映画は出品されなくなってきたなあ。傾向と対策と考慮して各国代表作を選ぶとすればそりゃ出てこないわなあ。アカデミーのほうで選ばないんだもの。




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